“遠い未来”のことは誰にもわからない。もちろん「占い師」にもわからない。100年後、200年後、300年後の“未来”のことだ。まず、われわれの住む「地球」が今と同じように“住みやすい場所”であり続けるかどうかさえも、解からない。今から20年前くらいに同じことを言っていれば「あなたは何を言っているのか」と言われただろうが、いまなら誰からも“それ”を言われない。そのくらい、最近の「地球環境」は“ちょっと”おかしい。東京から約1000㌔離れたところに位置し、2013年に大噴火した「西之島」はその後も噴火を繰り返しながら、その面積を拡大し続けている。一時期、噴火がやんで一部で草花も生い茂った。ところが2019年に再び大噴火が起こって、再び“溶岩だらけの島”となってしまった。現在は当初の十倍以上の面積となって、面積だけで言えば“居住者”が出て来ても不思議ではない。おそらく今後も噴火と鎮静を繰り返しながら面積を拡大し、やがて草花が本格的に自生する「暮らせる島」へと変化していくだろう。現在の状態であっても、既に“そこ”を拠点に定めた“5種類の海鳥”が確認されている。多分、海鳥の本能で“そこ”が「暮らせる島」になっていくことを予知しているに違いない。ところで、改めて言うまでもないが、ここは「日本列島」の一角となる。つまり、日本人は一円も出すことなく“大きな島”を手に入れることになる。東京から「西之島」までは約1000㌔だが、それは東京から福岡までの距離とそんなに変わらない。未来を語る人たちの中には「月」や「火星」こそ、やがて“第二の故郷”となっていく移住地だ、と主張している人々もいる。それを意図して、巨費をかけて「居住空間」を作ろうとしている人たちが居る。けれども、やがては「人を運ぶ」と夢を語る民間ロケット「MOMO」は何回も失敗を繰り返している。とても怖くて、そんなのに乗れない。東京から1000㌔なら“移住”も怖くない。そうだとすれば、案外、宇宙よりも“南の島”への移住の方が、“未来の日本人”にとっては現実的な気がするが…。
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