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今日の迷言・余言・禁言

未来と運命に対するヒントがいっぱい


「カワイイお人形に…」という素晴らしい表現


プロレスラー“帝王”高山善廣氏が試合中のアクシデントで“頸髄完全損傷”に陥ったのは2017年5月のことだった。あれから、もう4年半以上が経過している。首から下が完全にマヒした状態で動かなかったのを、必死のリハビリで最近では車椅子で移動したりすることも出来るようになっている。そんな高山氏のリハビリ生活を支えているのは妻の奈津子氏である。ファンのため、彼の代わりに入院直後からずっと、現在のリハビリ状況など正直にブログで綴っている。その彼女のブログで、昨日、受験を控えて反抗期に入っている息子の悩みがつづられ、それに継ぎ足すかのような形で「高山はこんなにカワイイお人形になってしまいました」と高山氏自身のフィギュアを持たせた彼の画像をアップしている。つまり、息子は反抗期でいうことを聴かないが、夫の方は思うように動けず、ちゃんと言われた通り動こうとする“カワイイお人形”のようだと伝えているのだ。そこには、或る種のユーモアと限りない愛情があふれている。けっして“絶望に打ちひしがれた言葉”ではないのだ。リハビリによる回復と言っても、その限界は何となく予感している。それでも、身動き一つできなかったころに比べれば、ほんの少しづつ日常を取り戻しつつある。ファンの方達にはそういう現状を正直に伝えておきたい。その一方で、お人形のようになった夫のことは、これからも自分が守り続けていかなければ…という気持ちも痛いほど伝わってくる。なんと、素晴らしい決意表明だろう。私の妻は病気療養中である。もう何年にもなる。私は昔、妻の手相を観て、その生命線の途中にある“小さな破れ”が気になった。一瞬「何かの病気をするのかな」と思ったが、その当時は特別、どこが悪いということもなかったので「体質的に無理できない、という程度なのかもしれないな」と楽観的に考えた。それから十年近くも経ってから、生命線の“破れ”は現実のものとなった。ただ生命線には「こうすれば“破れ”は消える」という処方箋がない。こと自分自身や家族のこととなると“受け入れたくない運命”には目隠しをしがちである。人間の本当の強さと器の大きさは、予期せぬ“不運”や“凶事”に遭遇した時、それを真正面から受け止めながら、そのことも含めて逃げ出すことなく、ごく自然なこととして“穏やかな優しさ”を保てるかどうかにかかっている。
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