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今日の迷言・余言・禁言

未来と運命に対するヒントがいっぱい


「核シェルター」570万円はなぜ売れないのか


アメリカが82%、ロシアが78%、イギリスが67%、シンガポールが54%、そして我が「日本」が0.02%だそうである。「核シェルター」の保有率だ。う~ん、いろんな意味で考えさせられる数字ではないか。だが、実際に“そんなもの”売っているところがあったっけ⁉ という話でもある。実は、あるのだ。日本では「直エンジニアリング」という会社が一般人向けに売っている。縦が2m、横が2m、奥行きが4mの“移動式”で、駐車場スペースがあれば敷地内に置いておける品物だ。アメリカなどでは地下に掘られた「核シェルター」が一般的だが、この会社が“売り出しているモノ”は地上移動式である。「クライシス01」という名称で最低570万円からの販売となっている。それで、実際に売れているのかというと、ロシアのウクライナ侵攻で危機意識が強まっているというのに、残念ながら一台も売れていないのだ。もちろん、核シェルターだからと言って“核攻撃”だけに使える品物なのではない。日本の場合は、台風とか、地震とか、豪雨とかに備えるだけでなく、キャンピングカー的な楽しみ方も可能だ。それなのに、売れない。2021年10月からの販売だから、まだ「知られていない」ことも理由の一つかもしれない。多分、いちばんは“そういう訳の分からないモノ”にお金を出したがらない日本人の特性が作用しているのだろう。まあ570万円以上と言えば、国産の高級車が買える値段に近く、庶民が余裕で手の届く価格ではないのかもしれない。それに置いておく敷地というのも問題で、或る程度の広さがないと景観を損ねるという問題もある。ただ「日本」という国は、ロシア、中国、北朝鮮、韓国、台湾から近く、島国なので包囲されてしまうと、どこにも逃げようがない。それを考えたら、もう少し“売れて”も良さそうな気がするのだが、歌謡曲などと同じで「売れそうで売れないモノ」って、世の中にはごまんとある。ちなみに“永世中立国”で戦争をしないスイスでは、なぜか「核シェルター」の保有率は100%だという。せめて戸建てで“庭付きの家”を持とうという人の青写真に「核シェルター」をセットで組み込む不動産会社があっても良さそうな……
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