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今日の迷言・余言・禁言

未来と運命に対するヒントがいっぱい


「きぼう」でなら、82歳でも「中学」に通える


現在、日本には40校の“公立夜間中学校”がある。そしてこの数は今後、増えてゆきそうな雲行きにある。さまざまな理由から、中学校に通えない人たちが増えてきているからだ。昨日、新たに福岡県に一つの夜間中学校が誕生した。公立「福岡きぼう中学校」だ。生徒数は30名。開校式と入学式とが同時に行われた。実は夜間中学は全国に40校あるが、九州では「きぼう」が唯一の公立夜間中学校になる。夜間中学校ではあるが、週5日、1日4時限の本格的な授業だ。教職員も15名いる。原則3年で操業だが、6年まで延長できる。制服や校則はなく、初年度は1年生26名、2年生2名、3年生2名からのスタートとなる。外国籍の生徒も3人いるので、その辺の対応も必要になる。15歳から30歳までの生徒が大半だが、60代とか70代とか80代の生徒迄いる。何歳であっても、受け入れてくれるのが、夜間中学の素晴らしいところだ。人は、さまざまな理由から、学校に通えなくなることがある。イジメによる不登校の場合もあれば、外国籍の場合もあれば、特殊な病気からの場合もあれば、経済的な理由からのこともある。人間社会は決して平等などではない。実際には夜間中学に通わなくても、十分にその学力を備えている人もいる。既に社会人として、その道のプロとして成功している人もいれば、日本語が不自由で再教育を受けたい、という人もいる。学校での友達を得たいという理由からの人もいる。学び出す動機もさまざまなのだ。現代の日本は、高校卒業や大学卒業が当たり前となっている。そういう時代から“食み出した人たちが増えていく”現状は大いに問題だが、このような形で、そういう人々を受け入れる社会が“出来上がりつつあること”は大変に喜ばしい。それだけ「日本」が成熟した国家になった証明だからだ。それにしても82歳から「きぼう」という校舎で学ぶとは、なんと素晴らしいことであることか。
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