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今日の迷言・余言・禁言

未来と運命に対するヒントがいっぱい


“4630万円”で一躍、有名になった「限界集落」


ときどき報道番組などで“限界集落”と呼ばれるものがクローズアップされる。そういう時、一時的には誰もが関心を示すが、要するにそれで終わって、やがてその記憶も薄れていく……。そういう町の一つが山口県阿武町だった。ちなみに「限界集落」とは住民の50%以上が65歳以上で構成されている地域だ。したがって比較的大きな町や市であっても、若い人が居なければ“限界集落”になる。その阿武町だが、ここに来て急に全国から“注目”を集めている。どうしてかというと4630万円の誤送金があったからだ。本来は町内の463世帯に振り込むべき「非課税世帯への救済金」が行政側のミスにより、ただ一人の住民の預金通帳に“誤送金”されてしまったのだ。行政側として、ありえないミスを犯してしまった。この送金が行われたのは4月8日で、13日にはすでにそのことを職員が送金された本人に伝えている。本来なら、その時点で、町長など関係者が出向いて相手に詫びて引き出させるべきだった。4630万円もの大金を銀行口座に“誤送金”しておいて、直接の関係者たちが“手土産”の一つも持って謝りに行かなかったのは、報道機関への発覚など怖れたためではないだろうか。あまりにも初歩的なミスなのだから、平謝りくらいはすべきだった。もっとも、その“誤送金”された方の人物も、元々が“行政のお金=税金”であるのだから、自分のお金と言えるわけがない。本来であれば、自らが積極的に“引き出し作業”を手伝うべきである。ところが、この男性というのは、ここが“限界集落”だということを知って、別なところから移ってきた住民だった。もしかすると、家賃25000円で古いが豪邸に住むことが出来る特典付きの集落に惹かれてなのか、やって来た24歳の若者だったのだ。彼は知人によれば、元々ギャンブル好きで収入の多くはパチンコに消えていくタイプの人物だったらしい。つまり「誤送金した相手」が悪かった。大金を送金されて、黙って「お返しします」というタイプではなかったのだ。彼にとっては“天から降り注いだお金”であり、元々やりたいと思っていた「オンライン・カジノをやりなさい」と誘っているように思えた。こうして彼はわずか2週間もたたないうちに、誤送金された4630万円のほとんどをギャンブルで失った……というのだ。警察にも事情聴取を受け、携帯電話を渡してあるというから、おそらくその証拠も残されているに違いない。しかも彼自身は「罪も償いたい」と言っているから、あくまでも「カジノをやってみたかった」という単純な動機なのに違いない。ただ、私は思うのだ。この一件によって阿武町は日本中に知れ渡った。限界集落ではあるが、低家賃で豪邸まで用意してくれる。若い人達で、リモートで仕事が可能なら「こういうところで暮らしたい」という人が今後沢山出て来る可能性もある。その「宣伝費」と思えば、4600万円は意外と“お安い”ような気もする。
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