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今日の迷言・余言・禁言

未来と運命に対するヒントがいっぱい


今に「スマホを持っていない自由」の時代が…


「時代」というものは“若者”がつくるのだろうか。それとも“中高年”がつくるのだろうか。もし、あなたが“若者がつくる”と思うなら、やがて“便利さを嫌う時代”がやって来るだろうことを知っておく方がよい。実は社会人の実態調査で、スマホなどの携帯電話を所有している人の割合が99.1%であったことが判明した。まあ、当然と言えば当然の結果なのだが、ここで見逃してはならないのが0.9%の人たちは社会人でもスマホなどの携帯電話を所有していない、という事実なのだ。しかも、彼らは今後も「所有する気はない」という人が圧倒的に多いのだ。そして、いちばん重要なのは、そういう人達のほとんどが“20代の若者”であるという点なのだ。したがって、もしも“流行”と呼ばれるものが「若者たちから始まる」のであれば、この数値は今後に対して示唆的である。つまり、いまは“ほとんどの人たち”がスマホなどの携帯電話を持って外出しているが、やがて“そういう風にはならない人達”が徐々に増えていく可能性がある、ということなのだ。さて、持っていない理由についてだが「本体価格が高すぎる」という理由とともに「PCで十分間に合っている」という人たちも多い。実は、私自身、パソコンは私用するが、スマホなどの携帯電話は持っていない。昔は持っていたのだが、8年ほど前に止めてから一切持たなくなった。まあ私の場合には自宅で仕事をすることがほとんどで、外出自体がそれほど多いわけではない。それに、昔から外出時に携帯を持って出ていても、電話には出たがらなかった。だから最初から持たない方が“自由で良い”のだ。この考え方は、実は“20代で所有しない人達”と妙に共通している。彼らこそ“スマホ世代”で、それなしの暮らしなど考えられないように生きてきたはずだが、それが逆に“必需品”としての重要性を感じなくなっている部分があるような気がする。どうしても必要な時には、一緒に居る“誰か”に借りれば良い、という感覚だ。そうでなければ「今後も所有する気がない」と答えるはずがない。現在はまだ“0.9%”だが、これを侮ってはならない。昔、70年代から80年代にかけて、日本の若者たちにとっては“自家用車の所有”はステイタスの象徴で、だれもが憧れた。けれども今、20代の若者たちで同じような感覚を持つ人がどれだけいるだろうか。もはや「車」は“憧れ”の象徴ではない。同じように「もうスマホは必要ない」と考える若者たちが徐々に増えていく時代が、もうそこまでやって来ている。
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