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今日の迷言・余言・禁言

未来と運命に対するヒントがいっぱい


「17年の引き籠もり」から奮起、48歳大学卒業


よく「運が悪い」とか「社会が悪い」とか「素質がない」とか、いろいろな理由を附けて物事を“途中から諦めて”しまう人がいる。そういう人達に、ぜひ知って欲しいと思ったのが、糸井博明氏(48歳)だ。彼は中学2年生の時から何んと17年間もの間、自宅の中に“引き籠って”いた。その後、強制入院的な処置で隔離病棟に入り、そこを出てから地道に働き出し、現在は郵便局に勤務している。その一方で、遅れを取り戻すかのように、通信制の京都美山高に入学・卒業して、2015年からは佛教大の通信制に入学、7年半をかけ、社会福祉学部を卒業したのだ。将来的には「障害者の相談員になりたい」と言っている。17年間も引き籠っていたせいか、本人にも何が原因だったのか、ハッキリとは判らないという。現代はさまざまな理由から“自分の場”を見失ってしまう人達が多い。「リモートの時代」となって昔に比べれば、引き篭もりであっても学校とか会社とかに“入っていける”良い時代にはなったが、それでも“引き篭もり”そのものが解消しないと、なかなか社会人として世の中的に認めてはくれない。糸井氏が将来の希望として「障害者の相談員になりたい」と定めたのは大変に良いことだ。但し、彼と同じような“引き籠もり”や“障害者”ばかりがいるとは限らない。もしも、その仕事で躓いてしまうと、彼は立ち直れなくなってしまう。だから方向性としては良いことだが、その仕事にばかり固執しすぎない方が良い。私は自分自身、十代半ばに1年半くらいの“引き籠もり”時期があった。いま思えば、私の場合には、家族とは普通に話をしていて、その点では問題なかったが、いろいろ母親だけが大半だっただろうと思う。十代から二十代にかけては誰もが挫折を味わうとか、人が信じられなくなるとか、感受性の強い人は苦悩しやすい出来事が多い。けれども、だれもが“そこ”を通り抜けて“我が道”を歩み始める。濃い霧の中で“迷子”になりそうな時には、だれかを頼ればいい。その“だれか”は人それぞれ違っていて、自分で感覚的に“見つけ出す”のがいちばん好いのだ。
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