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今日の迷言・余言・禁言

未来と運命に対するヒントがいっぱい


「DNA型」と「防犯カメラ」と「執念の捜査」


王将フードサービス社長だった大東隆行氏(当時72歳)が2013年12月19日に銃殺されてから9年経った。「迷宮入りか」と思われていた事件は、昨日、現在服役中の田中幸雄容疑者が銃撃犯として逮捕され、新たな局面を迎えた。ともすれば時間の経過は“犯人特定・逮捕”には不利に働く。何が“決定的証拠”となったのかは明らかではないが、服役中の犯人を逮捕するからには、余程の確信があるに違いない。ただ田中容疑者は早くから捜査対象にはあった。建物脇の通路から見つかった“たばこの吸い殻”のいくつかが、容疑者のDNAと一致していたからだ。たばこの吸い殻は多数あって、そのうちのいくつかが一致していたにすぎない。もちろん“吸い殻”は全部が収集され、その1本1本のDNAが調べられた。そして、そのほとんどが「餃子の王将」社員たちのものと一致した。誰とも一致しなかったのが狙撃犯の残した“吸い殻”だった。そこで過去の銃撃犯たちのデータを照合して一致したのが田中幸雄容疑者だった。だから早い段階から“容疑者の第一候補”だったのだ。もう一つ、防犯カメラの解析から、狙撃犯がバイクを使って逃走したことが判っていた。乗り捨ててあったこのバイクも、犯行の少し前に“盗難に遭ったバイク”と判明していた。二台のバイクが盗まれたが、その二台を運ぶのに使われた車は、その後に九州から発見されている。車の持ち主は容疑者と同郷の知人だ。亡くなった大東隆行氏には4発の弾丸が命中していたが、いずれも急所に的中している。銃の扱いに“慣れている者”の犯行だ。今回逮捕された田中幸雄は、全国で唯一“特定危険指定暴力団”として警察に認定されている「工藤会」の幹部だ。正確にいうと、その配下にある「石田組」の本部長だ。現在は別の事件で10年の実刑を受け、福岡の刑務所に収監中だった。王将フード社長の事件は京都府警の管轄で、言ってみれば“より大きい事件”を担当する方から“引っ張り出された格好”だ。こんな言い方が許されるか微妙だが、腕のいい職人である彼は、その後も“銃で事件を起こしていた”のだ。容疑者の名前は「田中幸雄」で、この姓名の人物は全国にたくさんいるに違いない。確かに“姓名学的”には良い画数の名前ではない。けれども、同じ名前で成功している野球選手もいた。よく「名前が悪い」ことを運勢が良くない理由にする人がいるが、悪い画数でも成功している人物は沢山いる。ただ、そういう人は「人一倍の努力をしている」のは確かだ。この容疑者だって、少なくとも組織の中では幹部であり「ヒットマン」として知られた人物だった。方向を間違えなければ、一流の技術者になれていたに違いないのだ。ほんのわずかな“違い”から運命は大きく異なっていく。
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