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今日の迷言・余言・禁言

未来と運命に対するヒントがいっぱい


古代の人々にとって“恐怖”だった「皆既月食」


11月8日の夜に「皆既月食」と「天王星食」が“同時に視られる”ということで派手に騒がれている。日頃、あまり“明るい話題”が少ないので、天文学になど興味のない人たちまで巻き込んで「夜空を見上げよう」ということらしい。「天王星食」の方は、肉眼観察は不可能なので、あとから専門家が撮影した画像で確かめるのが良い。「皆既月食」の方は、特別珍しいものではないが、比較的“観やすい時間帯”なので、興味深い天文現象として視ておくのが良いかもしれない。そうして、古代の人々が、このような現象を視ながら「どのように思ったか」を考えてみるのが良い。どの古代文明の地域でも、たいへんに重要視されたのが「皆既月食」と「皆既日食」だった。特に「皆既日食」の方は、別に空など見上げなくても、それまで明るかった空が急に暗くなっていく。真っ暗闇になっていく。そして、思わず空を見上げると、それまで輝いていた太陽が徐々に欠けていく。明らかに“欠け消えて”いく。それはまるで何か異様な天空生物に“太陽が飲み込まれていく姿”のようにも視えた。だから人々は怖れたのだ。太陽が消えてしまうと、生きてはいけないことを古代人たちは本能的に知っていた。だから、太陽を“飲み込む”のは天空に潜む「巨大な龍」に違いない。古代人たちはそう考えて「皆既日食」や「皆既月食」が生じる地点を「龍の頭=ドラゴンヘッド」として捉えた。日食や月食が起こるのは、地球上から視た時に「太陽」と「月」とが“ほぼ同じ大きさ”をしているからだ。太陽系の創生期にそういう位置関係が“偶然”に作られたのだと思われる。そういう意味では、まさに奇跡の惑星が「地球」だったともいえる。昼間の太陽がわれわれの公的な生活を支配し、夜間の月がわれわれの私的な生活を支配する。われわれはこの二つの惑星(天文学的には恒星と衛星)から両手を伸ばされ、父親と母親に挟まれた子供のように、地球人としての生命を謳歌していく。日食や月食は、その事実を改めて地球人に教えるために、仕組まれた天文ショーなのだ。
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