「single-blog.php」* 有料カテゴリ:「今日の迷信・余言・禁言」は月額1,200円で読むことが出来ます。// ざっくりとは終了 // Header画像を変更する事

今日の迷言・余言・禁言

未来と運命に対するヒントがいっぱい


「病気」&「借金」の救世主⁉「年越しそば」


毎年、大晦日に「年越しそば」を食べる日本人は6割~7割くらいだそうだ。多少、年齢と関係があって、若い人たちほど食べる確率は少ない。それでも調査では極端な“開き”は出ていない。一応、日本人の多くは「年越しそば」を食べるものだと思っているらしい。では、なぜ「年越しそば」なのだろう。調べるといろいろなことが書かれている。そのなかで私がナルホドと思ったのは「年越しそば」には「年切りそば」「三十日そば」「縁切りそば」「勘定そば」などの別名があるということ、しかも、これらの名称は似たようなことを意味している。既に江戸時代中期に商家では「三十日そば」の習慣があった。これは“大晦日”ではなく、毎月の「三十日の日」を意味する“そば”のことだ。昔は「太陰暦」であるから、三十日が“月締め”で“月夜とならない夜”でもあり、商家にとっては、その月における“〆の日”を意味する。したがって、使用人たちの労をねぎらい、給金を支払い、月における貸し借りを“帳消し”にする。「勘定そば」という別名は、その辺のところを意味しているとわたしは思う。それの“年末〆の日”として「年切りそば」ともいうのだ。商家にとって「貸し借りを無くしたい」という思いは当然のことで、年末までに常連客に貸していたお金を取り戻し、金融から借りていたお金を返して一年を終える。つまり一年の“汚れ”“穢れ”を断って、新たな年を迎えたい、という願いが秘められていた習慣だったのではないだろうか。自分たちで使用人たちのために「そばを打つ」商家の主人にしてみれば、昔から「五臓の毒を取る」とも言い伝えられた“そば”を打ち、金細工師たちが「金箔を延ばすのに使った」そば粉をたくさん扱うことで来る年の“健康”と“金を増やす”意味合いも兼ね、進んで打っていたに違いない。そのような観点から捉えなおすと、ただ単に“縁起物”だけで「年越しそば」を食べていたわけではなく、そこには或る種の「祈り」のようなものが込められていたのが「年切りそば」であり「勘定そば」でもあったのだ。
「ex-module-past-post-list-01.php」出力:single-post用の過去記事ループ処理

過去の記事一覧今日の迷言・余言・禁言