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今日の迷言・余言・禁言

未来と運命に対するヒントがいっぱい


「日の丸飛行隊」という言葉自体がなつかしい


言葉としては「日の丸飛行隊」という言葉は、あまり好きではない。なぜなら太平洋戦争で散っていった“ゼロ戦パイロットたち”を連想させる部分があるからだ。ただ、そういう連想など生じるはずもない若いジャーナリストが、今から51年前の“日本のスキージャンパーたち”に与えられた称号である「日の丸飛行隊」になぞらえて、今回の日本の女子メンバーを「日の丸飛行隊」と称えたのは共感できる。確かに51年前、男子の方ではあるが札幌オリンピックで日本の笠谷「金」金野「銀」青地「銅」のジャンパーたちが表彰台を独占し「日の丸飛行隊」と呼ばれた。実はこれよりも少し遅れるが、日本の各メーカーはその“勢い”のすごさで「日の丸半導体」と呼ばれていた時期がある。今やアメリカや台湾や韓国が世界をリードしている“半導体分野”だが、70年代から80年代後半にかけては「日本」がトップを独走していた。つまり「日の丸……」には“独占的な強さ”という風な意味合いが込められている。ところが、近年の日本には“そういうもの”がなかった。スポーツの世界でも「柔道」や「レスリング」で“最強”を誇った時代は忘れ去られつつある。そういう意味では本当に久しぶりでもあり、懐かしくもあるのが今回の「日の丸飛行隊」という称号なのだ。女子スキージャンプの伊藤有希氏「金」丸山希氏「銀」高梨沙羅氏「銅」の三人だ。正確に言うと「日の丸飛行隊」の名称は1998年の長野オリンピックでも使われていた。但し、その時には“表彰台の独占”ということはなかった。その“長野大会”は、わたしに“嫌な記憶”を思い起こさせる。実は、その大会が中継されて日本中が固唾をのんでジャンプを見守っていた時、わたしは或る地方局のワイドショーに占い師として生出演をしていた。当時、なぜ私が呼ばれたのか、あまり記憶がないが、ハッキリしているのはそのワイドショーのスタッフ達までもが“長野のジャンプ競技中継”の方に夢中で、自分たちのワイドショーより“そっちの方”のことをあれこれ話して盛り上がっていた。もちろん、わたしは自分の出演したワイドショーを見てくれている人などいるはずもないのは解っていたが、それでも“占い師”として売り出し中の感じだったので、すごく緊張して複雑な心境だった。誰も見てくれないチャンネルで、占い師としての“晴れ舞台”に雑に扱われながら何を占ったのか、何を語ったのか、まったく憶えていない。
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