「single-blog.php」* 有料カテゴリ:「今日の迷信・余言・禁言」は月額1,200円で読むことが出来ます。// ざっくりとは終了 // Header画像を変更する事

今日の迷言・余言・禁言

未来と運命に対するヒントがいっぱい


「芸人・タレント」消え「俳優」が生き残る⁉


一時期、テレビから“ドラマ枠”というのがどんどん減っていった時期があった。バラエティー全盛期は“安い制作費”で“高い視聴率”が取れるということで、TV業界にとってバラエティー番組は重要な存在となった。ところが、近年はコンプライアンスがうるさく、ちょっとした失言や放言が命取りとなる。面白くても、誰かを傷つける言葉は“笑いに出来なく”なりつつある。言葉をどれだけ規制しても、その感情や思考が変わらない限り、ほんとうは意味がないのだが、とりあえず“表面上を繕う”ことが現代では重要なのだ。そこで不謹慎な言葉はどんどん消えて、個性の強いタレントたちはTV業界から締め出されて、バラエティー番組そのものが“つまらなく”なりつつある。その結果、芸人たちも次々と入れ替わり、文化人も出番が少なくなって、似たような“食べ物紹介番組”“お店紹介番組”だけが山のようにある。そういう中で最初からコンプライアンスを避けて制作する“ドラマ枠”がのして来つつあるのが現状なのだ。当たり前の話だが、俳優は“用意してあるセリフ”しか言わない。本音でしゃべられては困るのだ。現代はちょっとした物言いでも、すぐに炎上する。無難な言葉で“まとめてくれるタレント”や“言葉選びに慎重な学者”でなければ、コメンテーターさえも通用しない。結局、無難なドラマだけがTV枠を独占しつつある。この秋から、フジテレビは週8枠、テレビ朝日と日本テレビは週7枠、TBSは週6枠がドラマ枠に変わっていくそうだ。これからのスターはアイドルからでもなく、芸人からでもなく、タレントからでもなく、役者から誕生していくことになる。したがって早い段階から、それを見据えてアイドルをドラマ役者に育てていた芸能事務所や、芸人をドラマ起用していたTV局などが栄光を掴む。もっとも、そのドラマの視聴率といえば、総じて低い。10%に届かないものがざらにある。それでも、スポンサーを得られやすい内容のドラマは継続できるのだ。ただ、ここでもほんとうに社会の問題に切り込もうとするドラマや、深い問題を扱おうとするドラマはコンプライアンスで引っ掛かってしまう。だから奇妙にまとまった“つまらないドラマ”だけが大手をひっていく。視聴率が伸び悩むのは当然なのだ。俳優にだれを使うかよりも、もっと内容的に各世代それぞれを意識したドラマが育って行けば良いのだが……。
「ex-module-past-post-list-01.php」出力:single-post用の過去記事ループ処理

過去の記事一覧今日の迷言・余言・禁言