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タロットの秘密

大アルカナ「20」=審判


ここに示した4種類のタロットカードは、いずれも古代エジプト文明を、その図柄デザインの中に取り入れているカードです。 ただし、私の秘密のカード解釈は、一般に知られているものとはその多くが異なり、まったく独自の古代エジプト文明解釈に裏打ちされており、 エジプト系カードを用いながら、原初タロットカードの真実の姿を皆様にお伝えしようとするものです。

JUDGEMENT(審判)

アンセント・タロット

アンセント・タロット

ネフェルタリー・タロット

ネフェルタリー・タロット

トート・タロット

トート・タロット

カラシマ・タロット

カラシマ・タロット

タロット解説

四枚のエジプト系カードの内、ネフェルタリー・タロットとカラシマ・タロットでは、文字通りミイラが描かれていて、その上部に「バー」と呼ぶ「霊魂」が旋回しているようです。また、アンセント・カードも含めて、ここに描かれているミイラとしての人物は「オシリス神」で、古代エジプトの神話・伝承に基づく「オシリスの復活」場面を描こうとしたもののようです。トート・タロットだけが違っていて「ハロエリス」と云う子供時代のホルスを半透明に描き、成人後の「ホルス神」を実像として小さく描いています。
オシリス神話において、エジプト原初の王とされるオシリスは、妻であったイシスの魔法によって「二度死んで三度生まれる」のですが、最後は肉体的蘇りは無理で、その結果として冥界王となり、初期王朝以降の王たちに「蘇りの力」を与えることとなったのです。
古代エジプト人たちが、死後の復活をどこの国の人々よりも確信していたのは、人間と云う生命体に対する捉え方が、他の古代文明とは明らかに違っていたからです。
まず彼らは、死後の肉体をミイラ化し、腐敗させることなく長期保存を可能としました。生前そのままの肉体が朽ち果てることなく存在し続ける、と云う事実を目撃していたのです。古代エジプトの死生観では、肉体が死亡するとその肉体から人頭鳥身の魂である「バー」が飛び立ち、或いは発光体である「アク」が浮遊すると考えました。けれども、やがて口開きの儀式によってミイラが完成すると、死後生命である「カー」が肉体に宿り始める、と規定したのです。
これによって、死後の肉体は「カー」が存在しているかどうかによって、死後生命として復活できるケースもあれば、二度と蘇れない身体となってしまうケースも出て来るものと考えたようです。その「カー」を表わす文字は「支える形の両腕」として表現されました。これは、捉えようによっては、神官によるミイラ身体の支え、或いは、幼児「ハロエリス」に対する成人「ホルス」神の支え、とも考えることができます。蘇るためには、何らかの支えが必要なのです。ただ、彫像などで表現されている「カー神像」などから考えると、死後生命としての「カー」は生前と全く同様で、心霊学上で云う「幽体」に近い存在なのかもしれません。
実占上において「審判」のカードは、再チャレンジ精神が旺盛な時に出現するカードで、何度挫折・失敗しても決して挫けず立ち上がっていく勇気を表わしたカードです。生命力は旺盛な時なので、誰かに支えられているようなら十分に実力を発揮できるでしょう。一度失われたものを見つけ出す点においても、優れた働きをしてくれそうです。日頃から、神仏に対する信仰心が強いほど、良い働きをしてくれるカードと云えるでしょう。

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