今月に入って“薬物使用疑惑”で家宅捜索などを受けていた韓国の歌手・俳優パク・ユチョン(32歳)の体毛から覚せい剤の陽性反応が出た。既に行われていた“尿検査”では陰性反応であったが、より長期の状態が保存される体毛から陽性反応が出たことに即反応を示したのが彼のファンクラブ「パク・ユチョンギャラリー」だった。信じてきたわれわれを裏切った彼を許すことは出来ないから事務所から退所させろ、という声明文を出したのだ。つまり、雇っている芸能事務所より先にユチョンを見限ったのだ。いかにも“韓国”らしい。けれども、無理のない部分もある。このファンクラブは彼の潔白を信じて11日に“支持声明文”を出していたからだ。実際パク・ユチョンに対して“裏切られた”と思うのも無理はなかった。彼は先日“涙の潔白会見”を開いたばかりだった。そこで「絶対に違法薬物を使用していない」と断言したばかりなのだ。なんという茶番劇。おまけに元恋人の証言に対して、真っ向から反論してもいた。つまり、元恋人をも裏切ったのだ。なんという人物。確かに、そんな人物を“応援してきた”のは気恥ずかしいことかもしれない。それにしてもユチョンは、あまりに往生際が悪かった。家宅捜索をされた時点で、何らかの証拠を握っているとは思わなかったのか。薬物関係の捜査は、一人だけの証言で動き出すことはまずない。複数の証言とか、目撃談とか、通報とか、記録とか、そういうものが出てきたときに踏み込むのだ。だから「潔白会見」など開いたら捜査陣の逆鱗に触れる。近年、韓国の芸能界では警察が動くスキャンダルが多い。“性接待”と呼ばれる事件もあちこちで起きた。“薬物使用”も最近は多い。日本でも同じような問題は起こるが、韓国ほど組織ぐるみや企業絡みということはない。韓国の芸能界は東南アジアを席巻するとか、アメリカに進出するとか、近年華やかなのだが、その一方ではさまざまな事件やスキャンダルが明るみに出ている。一つの理由として、韓国は日本よりも“競争社会”の様相が強い。極端なことを言えば「互いに蹴落とし合う世界」として芸能界が存在しているような一面が観られる。“蹴落とす”ためであれば、何を行っても良い、という風な雰囲気すらある。しかも、それが韓国人特有の“激しい感情”と絡み合っている。キムチのような“辛い食べ物”ばかり食べると、どうしても感情が激しくなるのだ。つまり、芸能界に限らないが韓国社会には“ストレス”が蔓延しているような部分がある。日本でも「アイドル」の分野では、韓国ほどではないが“それ”がみられる。したがって、アイドルや芸人が増え過ぎるのは問題なのだ。特に十代前半から「アイドル」になってしまうと種々の部分で“歪み”が生じやすい。芸能組織も問題だが、親が子供を十代前半から「アイドル」として送り出すこと自体、改めてゆかないと同じような事件や問題が後を絶たないだろう。
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