一時期、どのTV番組もがタレントを使った「グルメ」番組を放映していた。タレントたちが評判の店とか美味しいものを“食べに行く”番組である。俗にいう「食レポ」番組だ。ただ当然のことながら、こういう番組ばかりが増えると視聴者は飽きてくる。その代わりのように最近多くなったのが「物件探し」の番組だ。分譲物件の場合もあるし、賃貸物件の場合もあるが、タレントたちが何人かで本物の不動産屋さんと一緒に“家探し・部屋探し”を行う。実際に購入するとか、実際に暮らしてみる…という観点からの「住宅内覧」番組だ。時には、田舎から都会に出てくる女性のための“部屋探し”のケースもある。ほとんどの場合は都内や、その近郊に限られるが、最近は地方の放送局でも同じような番組が出てきて、この手の番組が“視聴者受けが良い”ことを物語っている。考えてみればTV局側とすれば“低予算”でのロケ番組ができることになり、実際の不動産屋さんが説明することでリアリティーもある。しかも、或る意味では不動産会社そのもの、或いは住宅物件そのものの宣伝にもなる。「グルメ」番組と共通する要素が多いのだ。実際、地方に暮らして居て、都会で生活しようかと考える若い方の場合、或いは、東京などの都心や郊外に投資用や別宅用として物件を購入したい方の場合、おおよその価格とか間取とか住環境とかを映像で知ることが出来るので大いに役立ちそうだ。大体が「家」というのは番地や図面だけではわからないことがいろいろとある。不動産屋さんと一緒に行っても、初めての場所だと環境面がよく解からない場合もある。そういう時にタレントがその地域的な雰囲気とか話題を示しながら雑談的に“借りる者”或いは“買う者”の目線からいろいろと質問してくれる。おそらく、しばらくは「グルメ」から「住宅内覧」番組への移行が続くだろう。
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