さまざまな分野で“奇跡の療法”と呼ばれるものが存在する。正式な“医学療法”もあれば“民間療法”もある。ただ、どちらの療法にしても人によって“合う・合わない”はあって、誰にでも“確実に効く”と言う療法は少ない。そういう中で、今最も注目されている療法の一つに、がん細胞をピンポイントで攻撃する「光免疫療法」と呼ばれるものがある。アメリカの国立衛生研究所の主任研究員・小林久隆氏は、2015年から既に治療実験を開始し、脅威の研究成果を掲げている。簡単に言えば、15人のがん患者のうち、14人のがん細胞が縮小し、そのうちの7人は完全にがんが消滅したのだ。この療法のすごいところは、がん細胞だけをピンポイントで攻撃できることで、副作用がまったくない。がん細胞以外まで弱らせるということがない。しかも短時間で済む。高額な治療費にならない。患者自身の“免疫細胞”自体が復活するので、再発することが少ない。その“奇跡の療法”を小林久隆氏指導の元、日本の国立がん研究センターでも今年3月から本格的研究に着手した。このところ著名人が立て続けにがんで亡くなっているが、この療法はかなり病気が進行している状態でも“手遅れ”とはならないことで、そういう意味でも理想的な治療法なのだ。具体的には①抗体にIR700という色素を一体化させ静脈注射で体内に入れる。②1日~2日で抗体はがん細胞と結合する。③結合した抗体に“近赤外線”の光を照射する。④IR700は“近赤外線”を受けると化学反応して、がん細胞膜は壊れ始める。⑤1分~2分経つと、がん細胞は膨張し過ぎて最終的に破壊されていく。⑥がん細胞により機能が停止されていた“免疫細胞”が蘇る。再発を防ぐ。以上のような過程を経ることで、この療法は成り立っている。したがって、体内に注射して1日待たなければならないが、その後はTVのリモコンと同じ“近赤外線”と言う光を使って、ピンポイント照射するだけなので、痛みもなく、化学反応してくれるのだけを待てばよい。但し、私はデータ研究で、15人の内で1人は“効果がない”ことに注目したい。別に“消えて”しまわなくても良いが、全員が縮小していないのは理論上からすると奇妙である。もしかすると、その部分が、今後、意外な“落とし穴”として浮上するかもしれない。
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