MC(天頂)に接近して海王星が位置していて、その海王星が多数の惑星とアスペクトを形成しているホロスコープです。MCはその人の“社会的な頂点”の掴み方と、その人の“天職との関わり”を表わし、時には“課せられた業”をも暗示するものです。
ホロスコープ全体の基礎知識として、その人の太陽がどの位置にあるかは、どの時間帯に出生していたのかを、改めて確認する意味でも重要な観点です。日の出前後の時間帯に出生していれば、その人の太陽はアセンダント(上昇点・ASC)付近に来ます。正午前後の時間帯に出生していれば、その人の太陽はMC(南中点)付近に来ます。
ホロスコープ全体で見れば、特別目立つような惑星配置が沢山見受けられる出生図とは言えません。むしろ、特徴と言えるような特徴は乏しく、そういう意味では“占い師泣かせのホロスコープ”と言えるかもしれません。太陽・月・水星の動きの速い星達が、いずれも「みずがめ座」に集中しています。
ホロスコープ全体の特徴として、出生時点における惑星のほとんどが、星座はそれぞれ拡散していますが11度~20度の10度間(第2デカネート)に集中していることです。それから外れているのは「てんびん座」7度(第1デカネート)に位置している火星のみです。
ホロスコープ全体の特徴として、西半球に惑星が偏っていることが誰の目にも明らかです。すべての惑星が西半球に集中し、東半球には惑星が一つもありません。通常一つくらいは片側に入るもので、そういう点では異色のホロスコープと言えます。
ホロスコープ全体の形状として、ドラゴンヘッドを頂点として“パラシュート型”に形成されている惑星配置と言えます。このような惑星配置では、そのパラシュートの頂点となる惑星が重要で、この場合は「ドラゴンヘッド」が、その役割を担うこととなります。正確に言えばドラゴンヘッドは惑星ではありませんが、ここでは“惑星の一種”として作用が及ぶものと捉えます。
惑星のほとんどがMC―ICラインの左側、つまり東半球に集中しているホロスコープです。このようなホロスコープを持って生まれている場合、前半生に“運命的な出来事が起こりやすい傾向”を持っているものです。彼女の場合も、十代の内に様々な出来事を体験しながら成長しています。
特徴的なホロスコープです。一番の特徴は、出生図の中の“三つのヨッド”(150度―150度―60度で結び付く二等辺三角形アスペクト)が、それぞれに重なり合うような形で存在し、そこに関わる“五つの惑星を強力に結びつける”惑星配置が形成されていることです。その中心にあるのは天王星で、彼女の人生を根底からリードしている惑星―と見られます。
注目すべき二等辺三角形が、三つ表出されています。その一つはMCを頂点とするもので、火星・木星―MC―冥王星による二等辺三角形です。その一つは土星を頂点とするもので、金星―土星―天王星による二等辺三角形です。さらにもう一つは火星・木星を頂点とするもので、太陽―火星・木星―冥王星による二等辺三角形です。
ホロスコープ全体でもっとも特徴的なのは、ほぼ全ての惑星がMC―ICラインの右側、つまり西半球に存在していることです。このような惑星配置は大変に稀ですが、自分に関わって来る人々の影響を強く受けながら運命が形成されていくことで、関わる相手次第で、人生の吉凶が大きく分かれていくことが特徴です。また、MC(南中)のほぼ真下に月が位置し、DES(下降点)のほぼ真横に太陽が位置し、プライベートと仕事とが微妙に交錯しやすい生まれであることが明らかです。
惑星全体の配置で見ると、180度など向かい合うような位置関係のハードアスペクトが多く、古典的な占星学解釈で“幸運なアスペクト”とされている120度や60度などのソフトアスペクトが極端に乏しい出生図であることに気付きます。このようにハードアスペクトが多く、ソフトアスペクトが乏しいのは、一言で言うと“男性型の生き方”を強いられる生まれと言えるものです。決して、受け身で押し流されるように生きてきた方ではありません。
全体的に惑星配置にやや偏りのある出生図で、月と火星と木星に重要なアスペクトが集中しています。したがって、これらの惑星が人生・運命をリードしていくことになります。また、月―冥王星―海王星の3惑星は俗に“くさび型”と呼ばれるアスペクト図形を形成しています。したがって、その人生においては「母親(時として祖母)」からの影響・作用が強いものと見られます。他に、居住地や住宅自体が運命に強く作用してくるケースもあります。
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