8月, 2024年

「ワルなのに魅力がある」アランドロン死す

2024-08-19
欧米の俳優でもっとも日本人女性から愛された俳優の一人がアランドロンだった。そのアランドロンも、もう88歳になっていたのだと改めて知った。最近は、病床にあると伝わっていたが、その何番目なのか知らないが日本人女性妻と、ドロン氏の子供達との確執も伝えられていた。正直、詳しいことは知らないので、その部分に関しては書きようがない。わたしは若い頃“洋画”はあまり視なかったが、アランドロンの映画だけは良く視た。かつては「洋画雑誌」というものが何冊かあって、そういうものに欧米のスターたちがグラビア写真で掲載されていた。昭和の半ばまで、若い人たちの“娯楽の中心”であった“映画世界”で一世を風靡していたのがアランドロンであり、マリリンモンローだった。この二人は何故か日本人たちからも熱狂的な支持を集めていた。アランドロンは今でいう“イケメン”の代表的存在だったが、若い頃には“ワルイ奴”ばかりを演じていて、それが妙にハマっていた。生まれつきの美貌と頭の良さを持ってはいるが、性格は良くない。そう何故か日本人女性たちは“そういう男”を熱狂的に支持したのだ。多分、その第一の理由は、彼がどこか神経質で孤独で“何を考えているかわからない”雰囲気を持っていたせいだろう。奇妙なことには、昭和生まれの日本女性は“ワルイ奴”を妙に好んだのだ。マリリンモンローにしてもそうだったが、日本人は“不遇な過去”“暗い生立ち”“華やかな容貌”“孤独な一面”“奇妙なセクシーさ”を併せ持つ人物を好む。マリリンモンローだって日本人に受けたのは“孤独な一面”を感じさせていたからだ。そして、それは有名になって世界的な名声や人気を得ても、ずっと無くならないものだった。アランドロンも、どこかに共通な部分があって“孤独な横顔”はずッと変わらなかった。役柄の上なのか、実生活上でもそうなのか、ほんとうのところはよくわからない。彼はやがて“正義派の人物”も演じるようにはなったが、それでも“まともな正義派”ではなくて、どこかに“ワルな雰囲気”を漂わせたままの正義派であった。わたしは子供の頃、日本映画では市川雷蔵氏の“眠狂四郎”が好きだったが、彼もまたどこかに“孤独な横顔”を感じさせていた。“悪を成敗する剣豪”として眠狂四郎は存在するのだが、決して“正義の使者”として活躍するのではなく“バテレンの血”を振り払い難いがために切る…というのが役柄の特徴だった。最近の俳優“イケメンたち”は、どこか“性格が良すぎて”“ワルイ部分”がなさ過ぎて“暗い過去”がなさ過ぎて、いま一つ入り込めない奇妙なわたしが居る。

大谷翔平「打率1割6分4厘」の「私生活の杞憂」

2024-08-18
誰もが感じているように、6月までのドジャーズ大谷翔平選手と、7月以降の大谷翔平選手とでは“何か”が違っている。ただ単に「調子が落ちている」というようなことではなくて、何かが“変わった”印象を敏感な人なら受けているはずなのだ。今年の大谷氏には“二つの大きな出来事”があった。その一つは「水原一平問題」であり、もう一つは「真美子夫人との新居問題」だ。そのうち、水原一平問題はもう“過去のこと”であるかのように、多くの人は思っている。ところが、そうとはならない可能性を持っている。アメリカのTV局の中に“水原一平をドラマ化する話”があるからだ。もし、これが実現すると、大谷氏にとって“早く忘れたい過去”が、ぶり返されることになる。しかも、水原サイドが“どういうカタチ”でドラマ化していこうとしているのか、読めない部分が多い。もちろんドラマだから、あたかも現実にあったかのような形でフィクション化される。もしかすると水面下で、このドラマに関しての“何らかの条件交渉”が行われている可能性もある。もう一つは“新居問題”だ。これに関しては既に一部報道で、大谷氏とマスコミとの間で“許可なく新居を公開”したということでトラブルに発展していた経緯が明らかにされている。その後、どうなったか知らないが、通常、住居の移動には方位作用が生まれるし、その後に新居生活が始まった場合“その新居の家相作用”というものが現れてくる。しかも今回の場合は、最初から“トラブルで始まっている家”なので、もし“そこ”に暮らすのであれば“覚悟が必要な家”ということになる。仮にすぐ“転売した”のだとしても、マスコミ公表された家はセキュリティーなどの関係から“買いたたかれる可能性”や“転売で苦労する可能性”もある。とにかく住居が落ち着かないことには、落ち着いて仕事に打ち込めるはずがない。そして、もう一つ、実はもっとも私が気になっているのは、真美子夫人との関係性である。彼女は元実業団のバスケットボール選手だった人物で、言ってみればプロに近い位置に居た人物である。しかもエース級の選手だった。だから彼女は、おそらく野球にも詳しい女性のはずである。これまでメジャー野球に挑戦してきた日本のプロ野球選手たちは、既婚の形で旅立った選手が多いが、プロ野球に近い球技選手を“妻”とした人物はいないのではないか。真美子氏は長身で体格もガッチリしている。そして喜怒哀楽を顔にも行動にも表しやすいタイプだ。応援席での様子などを見ると、とても黙って見守るようなタイプの女性ではない。ここが問題なのだ。もちろん子供のように無邪気に応援してくれるのは良いことだが、調子の悪い時の“的確な批判”や“新たな提案”などは、かえって“煩わしく”感じやすい。プロに近い位置にいた女性が、傍に居ることは時として家庭で“安らげない”ことも出てくるのではないのか。これが単なる“杞憂であって欲しい”と願うばかりなのだが……。

「0.5%の確率」に身構える日本人が「危ない」

2024-08-17
結局、最初から起こる確率が「0.5%」という“ほぼ無し”の確立であるのに、気象庁は「巨大地震」の注意情報を呼び掛けた。それを聴いて慎重な日本人の多くが、どこに行ったのかというとホームセンターの“防災売り場”だった。そこで、買われていたのは第一に「水」だ。慎重で用心深い人たちは、水を大量購入しようとする。そんなもの、実際に巨大地震が来れば、真っ先に各避難所に無料で配られる。だいいち、急いで自宅から逃げ出すときに、そんな“重いもの”を持って出ることが出来るはずがない。水は古くなるから大量に購入したなら、保管場所が必要だ。日にちが経ち過ぎると、使用そのものがためらわれてくる。水の次に買われていたのは「突っ張り棒」と「ポリタンク」と「お米」と「カセットガス」だ。「突っ張り棒」というのは書棚やタンスやキャビネットなど箱状のものを天井面から支える棒だ。これがあれば“倒れて来ない”という考えのようだが、巨大地震の場合には床から突き上げて来るので、あまり役には立たない。とにかく、震度4~5程度の地震であれば、役立ちそうな品物が多い。つまり、ほんとうの巨大地震に役立つかは不明な品物を購入していく。だから「突っ張り棒」や「ポリタンク」は通常の百倍売れたのだ。特にわたしが解からないのは「お米」だ。大体が地震でなくても、災害時になれば、水道が止まってしまうとか、ガスや電気が使えないとか、ましてや部屋の中が散乱していて物を取り出せない場合が多い。そんな時に、備蓄の「お米」がどんなにあったって実際には役立たない。災害時に役立つのは「お米」ではなく「パン」なのだ。「お水」ではなく、パック入り、缶入りの「お茶・牛乳・ジュース・コーヒー」などだ。つまり、手を洗わずとも食べられる、飲める食品類だ。そして、そういうものは避難所に行けば配られるように出来ているから、溜めて置く必要などない。いや溜めて置いても、実際には役立たない場合が多い。ただ普段“いがみ合っている”親子や家族などは、こういう時になると妙に結束する。だから、そういう人たちには良いのかも…。結局、ホームセンターとかスパーだけが、奇妙な形で特需に沸く“不思議な結果”となったようだ。

「柔道」から商売「スキー」から営業に変身⁉

2024-08-16
パリ五輪の記憶が冷めやらぬ中で、ひと昔前、オリンピックで活躍し「金メダル」を得た人たちのその後はどうなっているのだろう……と思っていたら、二つのネット記事を見つけた。その一つは柔道の方で「金メダル」を得た松本薫氏の“その後”の姿であり、もう一つはスキー“モーグル”の方で「金メダル」を得た里谷多英氏の“その後”の姿だった。現在36歳となって、ふたりの子供の母親でもある松本氏の方は“アイスクリーム屋さん”を営んでいた。アイスクリームは国境を越えて誰からも愛される食べ物で、そこに“やりがい”を感じるという。彼女の場合には、鼻脇からの法令線がクッキリとしているので、独立自営で店構えをする商売が合っている。柔道家としては、その“気迫に満ちた顔貌”もウリの一つだったが、アイスクリーム屋さんの制服となった今は“明るくさわやかな笑顔”に変わっている。もっともそれだけが仕事ではなく、依頼された各種マスコミなどからの仕事もこなしながらの商売のようだ。一方、既に48歳となっている里谷氏の場合、選手時代から縁があったフジテレビに入社して、主にイベント関係の営業職をこなしているようだ。オリンピックでは、事前にあまり騒がれることもなく、あっという間に「金メダル」に到達した印象でもあり、その点で“切り替え”が難しかったのではないか…という気もするが、いまでは完全にフジテレビの社員としての意識というか、裏方的な雰囲気というか、そういうものが身に付いている。オリンピックというのは、或る意味では残酷なもので「金メダル」は確かに栄誉だが、それだけで一生安泰というほど世間は生易しくはない。その後に“その道の指導者”を志向する人たちも多いが、まったく別の世界に“人生の舟”を漕ぎ出していく人たちもいる。そうしてからの方が長いのだから、それまでと同じ意識で居たなら、戸惑ったり、挫折してしまうようなことも多いに違いない。一般的には精神的には“強い”人たちに多いが、スポーツ一筋で“不器用な人たち”も多い。それだけに“生れ変った意識”を持たないと、新たな分野では活躍できない。これはアスリートたちだけでなく、誰でもがそうだ。自分が培ってきた分野には自信があるが、そうでないものに対しては急に弱気になる。それでも“生まれ変わる意識”に切り替えることが出来れば、焦りさえしなければ、人は十分に“そこ”で花開かせることが出来るものなのだ。

「運勢」からみてトップは「進次郎氏」だが…

2024-08-15
岸田内閣退陣を受けて、あちこちのマスコミが“次期総裁の予測”を始めている。そこで一応“運勢学的な観点”から視て、だれが最も有利なのかを記してみることにしよう。自民党の総裁ということは、そのまま“首相になる”ということでもある。とはいうものの実際には誰が立候補するのか、いまのところほんとうは分からない。なにしろ、立候補するためには“党内から20人の推薦人”が必要なのだ。まあ当然といえば当然で、組織内の選挙なのだから、その組織で支持者が居なければ、事実上“総裁”となり“首相”となっても、自分の意志が通らず思うような政権運営ができない。どこにも属さない“無派閥”の人物は、そういう意味で組織内においては不利だ。一応、立候補の可能性があるとしてマスコミが名前をあげていた人物には、石破茂、小泉進次郎、河野太郎、茂木敏光、高市早苗、小林鷹之の各氏がいる。もしかしたら、もっといるのかもしれないが、これ以外の人物が出て来ても、多数の得票を集めるのは難しい。自民党の総裁は、そのまま「首相になる」という観点から言えば、運命学的には「首相の器」でなければならない。歴史上を視ると、そうとは言えないような方も首相になっていたりするが、そういう場合は長続きしない。これは、首相でも、大統領でも、国王でも、一国のトップを担う人物には、それなりの“風格”というものがある。ホロスコープや四柱命式でみても、それなりの要素を備えている場合が多い。「先天運」としてその可能性があるのは、小泉進次郎氏と、石破茂氏と、茂木敏光氏の三人だ。ハッキリ言うと、個人的にはあまり好きではない方たちだが、一応、先天運としての素質は持っている。部下運が身に付けば高市氏の先天運も良い。小林氏と河野氏は偏りが強く、頑固な一面があるので、その点から足元を掬われやすい。総裁選の時期に、群を抜いてホロスコープの惑星配置が良い人物はいなかった。比較的良いのは、小泉氏と石破氏で双方とも“120度アスペクトが三つ”ある。他の人物たちは共通して“二つ”に留まっている。小林氏は、7月の時点で総裁選なら“120度が五つ”もあったのだが時期がズレたことで、状況が変わったような気がする。小泉進次郎氏には、他の方たちがもっていないアスペクト図形“弓矢型”が備わっている。これは大変な強みで、必ずや人生において“大きく活躍する時期”が来ることを表しているが、それが今なのか…と問われると、やや首をかしげざるを得ない部分もあり、その点が問題なのだ。

「額側面の暗蒙色」が「総裁出馬」困難にした⁉

2024-08-14
岸田総理が「総裁選」に出馬しないという決断を下した。その記者会見をちょっとだけ見たが、わたしには何よりも彼の顔面の中の“額の両側面部”が暗蒙色となっているのが気になった。もともと、この人は男性には珍しく額の側面部に多少“産毛が生えやすい”体質のようである。女性にはときどきこめかみ部分からその上部にかけて“産毛が生えやすい”タイプの方がいる。これは観相学的には悪い相ではなく“情にもろい人”であることを意味する。ただ女性の場合はそれで良いのだが、男性の場合にはそれが“仕事上にも持ち込まれやすい”傾向を示す相でもある。本来、男性の額は、その生え際がクッキリしているのが良く、あまり“不明確”なのはビジネス上で良いとは言えない。ビジネスに“情が絡みやすい”からである。もう一つ、この額の側面部というのは、そのもっとも髪際が“移動”と“変化”に関係の深い部分で、眉尻付近に近づくと“財産”や“金融”に関係の深い領域となる。さらに、その上部は“海外との関係”を物語る部分である。要するに現在の岸田首相は“移動”や“変化”に関しても、“財産”や“金融”に関しても、“海外との関係”に関しても、すべて思うに任せず、身動きが取れないような状況にある、と言えそうだ。元々岸田氏の場合、額の上部左右に関しては“産毛の生えやすい”傾向が見受けられ、なんとなく“予期せぬ出来事”に振り回されやすい傾向が窺われた。ただ、首相就任時は、少なくとも今ほどには側面部全体に“産毛”や“後れ毛”が目立って“暗蒙色に視える”ことはなかった。多分ここ半年くらいの間に“その範囲”が広がったような気がする。政治家の場合、だれであろうと“額の側面”は重要で、特に眼球上部の外側から縦に仮想線を引き、その額の中央部分、眉尻上部辺りに“やや丸く突き出た骨”があるが、ここを「仙骨」と呼び、この部分がやや盛り上がったようになっている額は“天変地異”的な災難から逃れ、自然に財産が築かれていく形で、そういう人が国のトップに立つと、おのずと“国家の財庫は潤う”ことになる。岸田首相は、いつの間にかこの部分まで“暗蒙の気が漂うカタチ”となってしまったので、特に経済面で民衆の支持を得られなくなっていったのが苦しい。そういえば新札に描かれた渋沢栄一氏の額は“左右のこの部分”が広く少しだけ盛り上がっているように見える。こういう額の人物が日本の政治家には乏しい。岸田氏は人気運に乏しく、或る意味では“不運な政治家”ともいえるが、その決断力や実行力は政治家として高評価を与えられるものがあった。次の首相には“財運の強い人”を持ってこないと「日本の経済力」はいつまで経っても低迷したままになる。岸田氏の方針自体は“日本の復活”の第一歩として間違ってはいないので、もっと大胆に“世界と渡り合える人物”が首相になってくれると良いのだが……。

進む‼「セックスレス7割」セクハラが怖い⁉

2024-08-13
いまから20年近く前に世界的な避妊具メーカーが行った調査によれば「日本」は調査対象国26か国の中で、もっとも“セックスレスの人”の多い国であった。ちなみに、もっとも“SEX回数の多い国”は「ギリシャ」であった。確かに青い海、青い空、白い家の印象が強いギリシャに暮らすと、人々は自然に開放的な気分となって、素肌を晒すことの多い日常を送り、欲望の赴くままの日々を送るに違いない。それに比べて日本は、なぜか2024年の最新調査でも“セックスレスの人々”はますます加速し、6割から7割にと迫る勢いなのだ。日本の場合、なぜか30代後半以降になると“性的欲求”が極端に衰えるのか、それとも“セックスの機会”そのものが急速に失われていくのか、ともかく全国18歳から69歳に至る男女5000名以上の均等的な調査から浮かび上がったことは、他の国に比べて、40代以降は極端に“セックスレスの人々”が増えていくという事実のようだ。近年「少子化」が叫ばれることが多くなったが、この調査を見る限りは、そもそも“そういう欲求”が起こっていないか、または起こったとしても“諸事情からムリ”なのか、どっちかなのだということが解かる。そして、それに“慣れる”と、もう欲求は起こらなくなる。そういうふうに進化したのか、退化したのかわからないが、とにかく日本人の“肉欲”は衰えていく。そういえば昔は「ロマンポルノ」とか「成人映画」とか“刺激的な言葉”が多かった。性風俗の店もいまのように専門化していなくて、もっと“身近に在った”感覚がある。そう職場の中とかでも、もっと日常的に“性的な雰囲気”とか“性的な会話”とか平気で行われていた印象がある。もう、今では“そういう雰囲気”も“そういう会話”も微塵も無くなって、コンプライアンス的に“許されない社会”になって、日本人は“その部分”をあまりにもまともに受け止めていて「セクハラ」認定されてしまうと“生きていけなくなる”から、もう必死で“そんな気持ち”おくびにも出さずに、暮らさなければならなくなってしまった。それでなくても日本人はユーモアやジョークに乏しい。けっこう、そういうことが“ユーモラスな会話”とか“妖しい雰囲気”とかを作って職場内を和ませていたのに、もう誰も“そういう世界”は「わたしは知りませんよ」という雰囲気で過ごしている。なんとなく、寂しいような息苦しいような……。

イタリア&アメリカで深刻化する「中絶」の分断

2024-08-12
国民が分断化していく理由はいろいろとある。中でも「宗教」がその背景としてある場合はなかなかに深刻だ。イタリアとアメリカの場合には“妊娠中絶”に対して、宗教上の理由から「中絶反対」を唱える人たちが想像以上に多いのだ。イタリア初の女性首相であるメローニ氏は欧州の中でも際立って「中絶反対」の先頭に立っている首脳だ。キリスト教の総本山であるバチカンを抱えているイタリアには敬虔なカトリック信者が多い。そのため現代でも女性が「中絶を行う」ということに対して簡単ではない。医師たちが応じないとか、病院そのものが拒絶的とか、そういうケースが多いのだ。この種の傾向はイタリアだけなのかというと、そうでもない。実は最先端の国アメリカでも保守的な地域では“妊娠中絶”が難しい州が存在している。そこで現在では各州ごとの条例によって“認める州”“認めない州”とがある。今回の大統領選挙においても、争点の一つと言われているのが、この“中絶問題”なのだ。わが「日本」は欧米にかなり遅れて“中絶可能な国”となったのだが、それ以降はむしろ簡単に“中絶しやすい国”として知られている。キリスト教は「生命の問題を扱えるのは神だけ」というような考え方をするので、医療・医薬を用いて“生命を絶つ”行為を許さない考え方が強い。もっとも、それは“保守的な地域”においてで、州によっては日本と変わらないような病院や医師もいる。そこで地域による格差が大きすぎるとして「妊娠中絶をどうすべきか」というのも、大統領選挙を左右する争点の一つになっているのだ。結局、宗教というのは、昔から人を分断させてしまうことが多い。その結果として、中東地域でも“戦争が終わらない”のだ。昔は「日本人の宗教というのは何だかよくわからない」ということで批難を受けたりもしたが、案外、そうだからこそ“国民は分断せず統一性がある”のであって、一見、平和をもたらすかに見える宗教だが、実はもっとも“敵を作りやすい”のも宗教なのだ。

「毎日」に続き「産経」も消える“富山の新聞‼

2024-08-11
全国紙と呼ばれる新聞には、一部地域にはさまざまな事情から配送されていない場合がある。報道によると、このほど産経新聞社が「富山県」からの撤退を決めた。つまり、産経新聞社から発行されている「産経新聞」「サンケイスポーツ」「夕刊フジ」が9月末で県内への配送を休止するという。全国紙では「毎日新聞」も少し前に「富山県」内への配送撤退を決めた。富山県では全国紙がなくなってしまうのかと思ったら、そうではなく全国紙では唯一「読売新聞」が18%の購読率を示していた。富山県内において、もっとも多く読まれているのは「北日本新聞」で、これが購読率の57%を占めている。その他「北陸新聞」「北國新聞」「富山新聞」という地元紙もあって、それらで9割以上が占められている。ロカール色の強い新聞が幅を利かせていて、全国紙は“太刀打ちできない”というのが実態なのかもしれない。近年のように、紙代が値上がりし、印刷代が値上がりし、輸送費が値上がりし、配達員の人件費が値上がりしている以上、発行部数が多ければ元が取れるが、発行部数が少ないと、その地域では完全に赤字となってしまう。それだけに、今後も、地方によっては“同じようなケース”が出てくるに違いない。それでなくても「毎日新聞」や「産経新聞」は、それ以外の全国紙と比べて発行部数が少ない。しかも現在のように“ネット社会”となって新聞のニュースや報道は、どうしても遅れがちとなる。もちろん、新聞紙には新聞紙の良さがあるのだが、その“良さ”に対しての経費として“全国紙の購読料”は決して安いとは言えない。そうであるなら、とりあえず“地元紙”を購入しておけば用は足りるというものだ。通常「産経新聞」とか「サンケイスポーツ」とかは、一般家庭で購読しているというよりも、何かのお店とか企業とかで見掛ける新聞で、どんなに営業努力をしたとしても、今後に期待することは難しい。両新聞社とも「9月末で休止」としたのは、郵便料金の“値上げ”が10月1日からであることとも関係しているかもしれない。新聞だけでなく、各種カタログ、会誌、広報誌なども、10月1日から廃止や休止するところが出てくるかもしれない。

「南極大陸の猛暑」誰か止める手立てはあるか

2024-08-10
「夏はやっぱり氷ですよ」と誰かが言っていそうだが、その“暑さ”を憂いているのは、どうも“暑い地域”だけでもないらしい。わたしの居る北海道でも、近年は30度を超える気温が珍しくも無くなったが、もう少し“北”ではなく、もっと南の果て「南極」でも近年は猛暑が続いているらしい。と言っても、なにしろ南極であるから、コートがいらない気温ということでは、もちろんない。いつもならマイナス50度~60度というこの地帯で、近年はマイナス25度~35度くらいにまで上がってきているというのだ。そういえば、ここ最近、北極海の方で氷河が溶けだしてきている…というニュースがあったような。もちろん南極大陸の方でも溶け出して来ている氷河はあって、有名なのはドゥームズデー氷河というところだが、ここが徐々に溶け出していて、そのため世界の平均海面水位は一年に数十㎝単位で上昇し続けている。もちろん、ここ数年間でどうのという話ではないのだが、もしも南極大陸そのものが完全に溶けだしたら、もう何十㎝という数字では済まなくなって、約45m以上も海面水位が上がって来てしまう。だから「地球温暖化対策」というのは、もう“待ったなしの緊急課題”として何とかしなければならない問題なのだ。ただ、こういう課題を突き付けられると、過去の歴史から見て、人類の科学というのは急速に進歩する。コロナ禍が医療業界などに“さまざまな発見や発明”をもたらしてくれたように、人類というのは“緊急課題”を与えられることで、それに応じた技術開発や医療発明を繰り返してきている。つまり現在始まっている“南極大陸の猛暑”は、神様がもっとも“発明や発見”がしやすい状況を、無言のうちに人類に対して与えてくれているともいえる。特に、われわれが暮らす「日本」は、島国であって周りを海面に取り囲まれている。より海面上昇は“リアルな課題”として日本の科学者たちに突き付けられている課題なのだ。

なぜ「地震学会」でなく「気象庁」が予報する

2024-08-09
わたしには以前から理解に苦しむことがある。「地震学会」というものの存在だ。あれは一体、何のためにあるのか。こういう時こそ前に出てくるのが「地震学会」なのではないのか。それなのに、肝心の時には、まるでそういう組織が存在していないかのように、ひっそりとしている。ちゃんと主要メンバーが出て来て起きた地震について説明し、そして「前もっての予知」もすべきではないのか。なぜなら、彼らには「国家予算」が投じられているのだ。予知できないなら、意味がないのだから、無駄な税金を投じるべきではない。もちろん、今の法律では“地震”は気象庁の管轄で「地震学会」の管轄ではないのかもしれない。しかし、そうだとすれば、いったい何のために“地震学者”というのは存在しているのか。もし、事実確認として事後研究として必要というなら、それは完全に大学の研究領域なのだから、無駄な国家予算を「地震学会」に対して与えるべきではない。そして、学界の報告書の中で“将来の可能性”として、巨大地震とかを論ずるのは良いが、一般の方たちを相手に書籍を出したり、TVや雑誌で「巨大地震が来る」と騒ぎ立てるべきではない。何を言いたいのかというと、わたしが言いたいのは、国から金を貰いながら「何一つ予知できない」なら、もう地震学会などというのは“個人の科学研究領域”に変えてしまえば良い。予知できる可能性がある……と思うから国は国家予算を与えてきているのではないか。けれども、その予知というのが、特定の地域や時期も指定できず「マグニチュード7以上の地震が起きてくる確率は0.5%」などという“あやふやなもの”ではいったい何に役立つというのか。たとえば、今回も「南海トラフ地震注意」として、さまざまな地域が“対象地域”として指定されたマップが提出された。あんな広範囲の地域指定を持ち出されても、どこをどう注意すれば良いというのか。まだ北朝鮮からのミサイル攻撃が“飛来しそうな地域”の方が精度として信じられそうだ。しかも日時指定がない。一週間程度というあいまいなものでは、もはや何の役にも立たない。占い師が「あなたはいつか死にますよ」と予言しているのと変わらないではないか。

「大金メダル」授与されるべき「五輪5連覇‼」

2024-08-08
前から私は感じているのだが、オリンピックの“メダルの価値”が近年はどんどん薄れてきてしまっている。あまりにも、細かく競技を分けて、それぞれの分野で勝敗を争うようになったからだ。そうすると、メダルを得られる人が一つの大会で千名以上にも達する。もちろん、それはそれで価値のあることなのはわかっている。ただ世界中に五輪メダリストというのが“山ほど居る”現実はちょっと寂しい。ほんとうのチャンピオンというのが、そんなに数多く居ても良いのか。なんの分野でもそうだが「頂点を極められる人」は“輝かしい存在”であった欲しい。そういうふうな観点から言えば、ほんとうの意味でのチャンピオンに「金メダル」は授けられるべきだ。そんなふうな“おバカなこと”を想っていたら、いや、ちゃんと、そういう想いに応えてくれる人が出て来た。今大会で五輪史上初となる“五連覇”を成し遂げた男子グレコローマンスタイルの130㌔級レスリングのキューバのミハイン・ロペスヌニュス(41歳)選手だ。五連覇と言えば“20年間”ではないか。その間、ずっとトップで居られたのだ。これこそがほんとうのチャンピオンだ。これに続く“四連覇”まではレスリング女子の日本の伊調馨氏や陸上のカール・ルイス氏など6人いる。だが、さすがに五連覇はこれまで居なかったのだ。しかも、まだ彼は41歳であるから、もう一回くらい金メダルを狙えそうな気がする。もし六連覇したなら、いや五連覇の今でも良いのだが、彼には特別の「大金メダル」を別に作って贈呈したらどうか。そのくらいの価値はありそうな気がする。プロスポーツの世界でも何かの競技で、20年回にわたってトップであり続けることは容易なことではない。というか、そんなに長い期間トップだった人物を私は知らない。たとえばプロ野球などは比較的“選手生命”の長いスポーツだが、それでも20年間トップで居るというのは難しい。通常、トップとして活躍できるのは十数年間くらいのものだ。そういう意味で言えば、自ら起業し“世界的な企業”にまで成長させ20年間以上“社長”であり続けている人物がたまにいるが、そういう人物こそヘンな言い方だが“世界に誇れるホンモノの社長”かもしれない。 « Older Entries Newer Entries »