11月, 2025年

ココ掘れ‼ワンワンで「1億円」壁に埋まっていた

2025-11-18
沖縄の「国際通り」に近い高級住宅街の一角。そこに空き家となって久しい廃墟的な邸宅があった。その邸宅内に“肝試し”で入った少年が、崩れかかった壁の隙間に見つけたのは“古い1万円札の紙幣”だった。驚いて一枚だけ持ち帰った少年は数人の仲間にそれを話し、それを聴きつけた少年たちが続々と廃墟化した空き家へと侵入していった。「相当な枚数が隠されている」それは判ったが、元々無人のまま廃墟化しているだけで、ほんとうに所有者がなく、廃墟として解体されずに放置されて物件ではない。だから、隠されていた紙幣を持ち出すのは当然「窃盗」となる。そんなことは少年たちにも解かる。だから“その全部”を持ち出そうとする少年はいなかったが、札束をいくつもポケットに突っ込んだ少年はいた。その少年は貧困家庭の中学生だった。普段、母親がお金など与えていない少年が、見慣れない帽子をかぶっていた。「どうしたの⁉」と訊いたら「貰った」と答えたが、どうも怪しい。母親は息子の引き出しの中を調べて“大金”が仕舞われていることを知った。息子を問い詰めると、空き家から持ち帰ったと白状した。母親はすぐ警察に事情を説明、警察が捜査を開始して、少年たちが十数名が補導、或いは逮捕された。空き家には総計1億円以上の“旧1万円札”が隠されていたことを突き止めたが、正確な金額は把握できていない。さまざまな少年たちが数か月にわたって忍び込み、それぞれが“欲しい金額”を持ち帰る形式だったため、その少年たち自身にも合計いくら盗んだのか解かっていないからだ。盗まれた金の多くは既に使われてしまった。何に使ったのかというと、少年たちによって異なり、それぞれが“欲しかったもの”を購入していた。中でも多いのは“薬物の購入”に宛てていたケースだ。その薬物とは、MDMA、コカイン、エトミドートなどだ。エトミドートという合成麻薬は、俗名で「ゾンビたばこ」とも呼ばれる。どうして「ゾンビ」なのかと言えば、そのクスリを使用すると、手肢をゾンビのようにふらつかせながら行動するからだ。十代の少年たちが深夜になると集まって来て“たむろしている”ことは、その付近では有名だった。通報した人もいたようだが、住居侵入だとは思っても、そのうえ窃盗まで行っていたとは気付かなかったらしく、それが警察の介入を遅らせたのかもしれない。大きな事件が起きる“一歩手前での逮捕”が……せめてもの救いかもしれない。

「動物愛護」の人たちに贈る「ドナドナ」の歌詞

2025-11-17
最近、クマに関するニュースが多い。おそらく、こんなに毎日“クマ関連のニュース”が流れた年はないのではないだろうか。それだけ、クマが頻繁に日本列島のあちこちに出没し、さまざまな問題や事件が起きている……という証明のようなものだ。時々「中国」や「北朝鮮」や「ロシア」などを“怖い国”と思うこともあるが、それらの国よりも、今もっとも身近で怖いのは、同じ列島の中で生息している「クマ」王国(⁉)の方だ。彼らはとにかく喧嘩っ早い。すぐ襲ってくる。「話し合いをしよう」とか言っても聴いてくれない。だから、そういう場合は“闘う”しかない。古来から、人間というのはそうやって生き延びてきた。安住紳一郎アナが、ニュース報道の中で珍しい注意喚起をした。クマ駆除の映像を流す前に「苦手な方は視ないことをお奨めします」と添えたのだ。確かに、動物駆除の映像は快いものではない。特に近年多くなった“動物愛護”の意識が過剰なまでに強い方達にとって、そういう映像は“胸を痛めるもの”なのに違いない。ただ、われわれは「人間ファーストの国」で生きている。人間に危害が及ぶのであれば、駆除してしまうのは当然のことなのだ。わたしは“動物愛護”が過剰な方達の声を耳にするたび、その方達は、肉を食べたり、魚を食べたりしていないのだろうか……と思ってしまう。昔、童謡で「ドナドナ」という歌が流行ったことがある。食肉用の子牛が荷台に乗せられ、徐々に遠ざかっていく様子を歌ったものだ。この歌は童謡なのだが、その歌詞は大変にもの悲しい。特に、その2番の歌詞が胸を突く。《♬青い空 そよぐ風 明るく飛び交うツバメよ それを見て おまえは何を思う もしも翼があったならば 楽しい牧場に帰れるものを… ドナ ドナ ドナ ドナ 悲しみをたたえ ドナ ドナ ドナ ドナ はかない命♬》 動物愛護の意識が強い人達の中には、おいしそうに牛肉を食べたり、おいしそうに魚を食べたりしている人がいる。そういう人達は、自分の言っていることに矛盾を感じないのだろうか。「クマが可哀想」と言いながら、牛を美味しいと言って食べている神経が、わたしには解からない。

「アメリカ化していく大谷選手」に忍び寄る暗雲

2025-11-16
最近はそうでもなくなったが、日本人はアメリカ人と違って、金銭面は淡白で“きれいに使う”ことを心掛けがちである。ところが、同じ日本人でも早くからアメリカ本土にわたって、現地での生活が長くなると、当然のことながら“アメリカ流の金銭感覚”が身に付くようになっていく。ただ、それが“良いこと”なのか“悪いこと”なのかは一概に言い切れない。さて1人の日本人が、若くしてアメリカに渡った。彼はアメリカで“大いなる成功”を成し遂げ、文字通り「アメリカンドリーム」の体現者となった。その名は「大谷翔平」誰もが知っているアスリートだ。彼に関しては“穏やかで優しい性格”が多くのマスコミで報道されて来た。そのこと自体は事実なのだ。けれども、彼はいつからか自分の公私における“代理人”を雇うようになった。おそらく、自分自身があまり“直接交渉”や“金銭管理”は得意ではないところから、その道の“プロ的な人物”に任せた方が良い、と判断してのことだろう。それ自体は間違っていない。ただ金銭管理に関して言えば、信頼しきっていた前通訳には見事に裏切られた。前通訳は“野球賭博”にのめり込んで借金を作り、その穴埋めを“大谷選手の銀行口座”から行ったのだ。この事件では、危く、大谷選手自身まで“野球賭博”と関わっているのではないか…と疑う者さえいた。結局、大谷選手は“ただの被害者”だと判明したが「金銭トラブルに巻き込まれる」という不可思議な体験をした。さて、今回、またしても大谷選手は金銭トラブルに巻き込まれそうな状況にある。ハワイの“リゾート開発プロジェクト”の「広告塔」として大谷選手を起用し、大手不動産会社キングスバーン社が現地不動産デベロッパー2人と共に“高級別荘”の売り出しに掛かった。広告塔である大谷選手自身も、その高級別荘の“最初の購入者”となった。ところが、その時に使用された“家族写真”にストップが掛かる。大谷選手は“真美子夫人の妊娠姿”が公になることを嫌ったのだ。だが現地デベロッパーは「許可は得ている」と引き下がらない。そこで大谷選手の代理人が、その2人をプロジェクトから「強引に外させた」というのだ。デベロッパー側は契約違反だということで訴訟を起こす。この奇妙なトラブルが“注目の訴訟事件”として大きくなりつつある。双方とも、お互いの主張を譲らず、現地以外の弁護士を加勢させ、莫大な費用を掛けた“裁判”が始まりそうな雲行きなのだ。大谷選手はさまざまな広告に起用されているだけに、もしも“契約違反”と“二度目の金銭トラブル”で大きく報道されると、イメージ的に傷が付く。来季の選手生活にも悪影響が及ぶ可能性が強い。もしかして、代理人との相性が良くないのでは……。

高市政権の「アキレス腱」となるか、大臣&中国

2025-11-15
数日前から「日本株」に“勢い”がない。それは高市首相が“台湾問題”について触れて以降だ。それ以降、中国が異様なほど「日本」を“敵視する”言動が増え始めた。困ったことに、一般の中国人の観光先にまで干渉し「日本への渡航を避けるよう」緊急通達を出し始めた。プライドの高い習近平政権は、アメリカとの経済関係に苛立って、その身代わりのよう「日本」に対して、経済的な打撃を加えようとしているようにも視える。それまで堅調だった「日本株」が、やけに売られ始めている。アメリカ株の急落に原因があるとみている人が多いが、アメリカ株が上がった日も「日本株」の勢いは乏しい。外国人投資家の中には“中国系マネー”も相当数含まれている。せっかく勢い良く上がって来ていたのに、急落されてはたまらない。気になるのは、これまで「高市銘柄」と呼ばれてきた株群に“売り”が多くなっていることだ。もう一つ、気になると言えば、わたしはこれまでにも高市氏の“部下運の乏しさ”を指摘してきた。ここに来て、どうも彼女が指名した大臣の国会での“やりとり”が今一つなのだ。特に昨日は、共産党からの質問に対して、担当大臣であるはずの城内実氏の答弁が“しどろもどろ”過ぎておかしかった。普通は、事前に省庁役人から“基本回答”を手渡されているはずだが、なにかの手違いでもあったのか、質問に対して明確な答弁が出来なかった。本来、担当大臣であれば“基本回答”などなくても、口頭で即座に対応できるようでなければならないが、その部分が完全に欠けていた。その点に関しては、前総理大臣であった石破氏にも言えて、彼は途中から“メモを視ながら”でなければ質問に応じなくなった。現代の大臣は、昔と違って、どのような場面でも映像に写る。したがって、ときどきなら良いが、ずっと下を向いたまま回答しているのは、なんとなく“日本を背負っている者”として見栄えが良くない。その点、高市氏自身は即応できる機転を持っていて良いのだが、木内氏の方は「賃上げ環境整備担当大臣」という“微妙な名称の大臣”だけに、把握する内容が漠然としていて難しいのは判るが、その辺は臨機応変に回答できるようでないと、政権自体の“傷”になる。今後、他の大臣でも、似たようなことが起こって来ないか、わたしは心配なのだ。元々“部下運に乏しい”総理だけに、各大臣たちは“彼女の美しい足を引っ張らないよう”気をつけて欲しいものだ。

「野球部」「サッカー部」に潜む「犯罪予備軍」

2025-11-14
最近「名門」と呼ばれる高校“体育系部員たち”に異変が起こっている。次々とさまざまな“問題”が発覚し、部活動の休止や謹慎などが伝えられているのだ。先日は滋賀の彦根総合高校の野球部に所属する部員11名が“集団万引き”を行っていた事実が発覚した。一人や二人ならともかく、11人ものメンバーが、まるで“それ”も部活動の一種であるかのように集団で万引きをする。これは“ただごと”ではない。近年、高校生の部活動は、次代を背負って立つ“プロスポーツ界のエース”になる可能性があるということで早くから注目を浴びる。実際、そういう部活動の後、スカウトされて、多くの選手がプロ入りし、十代の内から年収何千万円も得ていくとか、世界的な注目を浴びるとか、海外に飛躍するとか、まさに“憧れのスター”となっていく登竜門の役割を果たしつつある。特に顕著なのが“野球部”と“サッカー部”だ。当然、そういう華やかな部分もあれば、危ない部分もある。同じ野球部では、名門の広陵高校野球部や関西高校野球部で“集団イジメ”の問題が発覚し、全国的にも報道された。野球部ではなくサッカー部の方では仙台育英高校での“集団イジメ”が発覚している。また大阪の興国高校では“飲酒行為”が発覚、もう、こうなってくると“健全な精神の育成を目指す”ための部活動ではなくなってくる。どうして問題が多いのかといえば、体育系の部活動に属する高校生たちは、当然のことながら体格的には成長が早い。つまりふつうの大人に負けないというか、大人以上となっている場合が多い。したがって、まず体力が有り余っている。その一方で練習は厳しく辛い。当然ストレスが溜まる。人数が多くて上下関係が異様に厳しい。人数が多いということは、第一線で活躍できる選手は“一握り”ということになる。こういった基礎的な条件が、さまざまな鬱積を呼び込みやすく“危険な状況”が生み出されやすい…ということだ。したがって、相当に眼を光らせていないと、この種の問題は簡単に“無くならない”と私には思われる。たぶん、教える側も一人だけでは不十分なのだ。基礎的な身体作りも重要だが、それと同時に“精神性を鍛える”ということをやらないと、名門から“犯罪者予備軍”が続々と誕生する…ということになりかねない。世界で活躍する日本人選手が多くなってきた今だからこそ、高校の部活動は“重要な曲がり角”に来ているのだ。

昨日、早朝、札幌の路面に“白い雪”が覆っていた

2025-11-13
わたしは同じ北海道でも30代前半まで室蘭市に居住していた。室蘭というところは“風の強い街”で冬場は特に強くなる。そこで夜中に雪が降っていたとしても、あまり平地に“こんもりと積もる”ということがない。吹き飛ばされて氷結したような雪道となる。そこへ行くと札幌の雪は、とても妙な言い方だが、空から舞い降りるように落ちて来て、そのまま積もっていく。だから辺り一面平等に白くなる。この“平等に白くなる”という部分が、わたしが札幌に暮らして間もない頃は、或る種、感動的な出来事だった。だから、こういう街で一生を送りたいと思った。わたしは若い時から地元を嫌っていて、少しでも早く、室蘭を離れたい、という気持ちが強かった。特に冬場の“真っ直ぐ降って来ない雪”が嫌いだった。それでも二十代のうちは室蘭を離れられなかった。28歳の時に“作詞”の方で日刊スポーツ主催の「北海道作詞大賞」というのを戴いた時、東京のプロの作詞家から「東京に出て来ませんか」という誘いを受けた。自分が関係者に紹介してあげる……という話だった。だが、わたしは東京で暮らしていく自信がなかった。すぐプロとして活躍できるなら良いが、そうはならない可能性が強い。だから室蘭に留まった。とは言っても、そこに定住する気はなかった。とりあえず、自分として、最初に出ていけるとしたら札幌だった。東京は大都会過ぎて怖かったからだ。そういう形で札幌へと出た。もっとも、札幌では“作詞家への道”は閉ざされる。札幌に出たのは作詞家となるためではなく、占い師となるためだった。それまでにも、室蘭では“占い師”として、それなりの活動実績は持っていた。占いであれば、プロとして通用する…という妙な自信があった。けれども実際には、占い師としての道も思ったほどスムーズではなかった。ただ運命の神は、わたしに「占い」を職業とすべきである…と背中を押していた。あれからもう40年になる。窓から視える早朝の雪はきれいだ。辺り一面、真っ白い花が咲き誇っているかのような雪野原となる。もっとも、数時間経つと解けて、その雪はどこかに消えていく。わたしを“真っ白い雪”で引き留めた札幌の地に、再び、初心を想い出させる「白い冬」が近づいてきたのだ。

「丙午」は「年生れ」でなく「日生れ」が危険⁉

2025-11-12
昨日、Perfumeの「あ~ちゃん」こと西脇綾香氏が結婚したことを公表した。お相手は昔からの友達で“彼女のファン”でもあるという。彼女は大変な美人で若々しいので36歳には見えないが、もはや“そういう年齢”に達していたようだ。グループは先ごろ、今年の大みそかを最後に“眠り”に入ると宣言していて、なんとなく西脇氏の結婚が視界に入っていたからの決定であったようだ。おそらく他のふたりも、年内ではなくても、遠からずの“結婚”を意識しているような気がする。このグループは人気が出るまで長かっただけに、それまでの間に基礎をしっかり身に着けていたことが、その後に大いにプラスとなった。どんな世界でも“花開くまで”時間のかかる人はいるが、その間をどう過ごしているかは重要で、その間に身に着けたことは必ず後々生きて来る。ところで西脇氏の場合、わたしが運命家の立場から気になるのは、彼女が「丙午」日生れの女性だという点だ。実は昔から「丙午年生まれの女性は災いをもたらす」という迷信が伝承されている。歌舞伎や浄瑠璃などで江戸時代の「八百屋お七」の伝説が拡散したもので、気性の激しい女性の恋愛は、結果的に放火事件を引き起こし、その結果、本人も“火炙りの刑”に処せられた……という伝説だ。この“気性の激しさ”“放火事件”“火炙りの刑”のいずれもが、五行の「火」に関係し、干支暦上の「丙午」も五行では「火・火」となる。そこで、この丙午を“年干支”と結びつけ、この齢の生まれた女性は「気象激しく、トラブル起こしやすく、夫を食い殺しかねない」という誇張された“干支判断”が生まれたのだ。もちろん迷信・俗信だが、この迷信・俗信は意外なほど現代にも生きていて、60年前の「丙午年」にも出生数が激減した。実は、来年がその「丙午年」なのだ。だからおそらく出生数は激減する。ただ本格的な推命判断の考え方からすれば、そういう作用が強く及ぶのは、その干支の“出生年”ではなく“出生日”に生れた女児の場合……ということになる。さらに、実際には“生まれ年干支”や“生まれ月干支”さらには“生まれ時干支”も加わって、その人の運命というのは形成されている。したがって“生まれ年”だけとか“生まれ日”だけとかで、断定できるものではない。ただ生れ日が「丙午」であった場合、来年の場合には生れ年も「丙午」となるので、そういう点から言えば、もし予定日が「丙午」日なら、その日だけは避けるとかした方が気分的には良いかもしれない。だが、丙午日でも西脇氏のように社会的にも“華やかな分野”で成功し、燃える炎を“凍結”させ、望む相手との結婚に恵まれる人もいる。気性の激しささえ抑えられれば、結婚も“燃え尽きる”ことなく続けられるだろう。

「善い・悪い」は別とし、とにかく30万円は凄い

2025-11-11
アメリカのトランプ大統領が米国民に対し“関税収益”から、高収入の人を除いて全員に「2000ドル(日本円で30万円)」以上を支給する、と約束した。改めて、この人物は「すごいな」と単純に思う。大統領の政策として、それがほんとうに「善いこと」なのか「悪いこと」なのか、一概には判断できない。けれども、とにかく「大胆で実行力がある」ことは間違いがない。もちろん、その財源は「関税収入」だ。だから「関税」に対して、あれこれ批判する人は「愚か者だ」と大統領は決めつける。この論理も、善い・悪いは別として、なかなかに大胆だ。もし、日本で同じようなことをやったなら、どうなるか。実際には「日本」はアメリカほど“トップの権限”が大きくないので、勝手に決めることなど出来ないが、仮に決めたとしても、支持されるかは大いに疑問だ。日本の場合、実際に“現金給付”は野党の反対やマスコミ批判から凍結されている。日本人は“金で心を買う”ということを非常に嫌う国民だ。ただ、それが善いことなのか悪いことなのかは一概に言えない。クマの出没が頻繁になって“クマを殺す”ということに対し、多くの人が妥当性を認めているように、国民全員に“現金を配る”ということに対しても、7割方の人たちが生活苦にあえいでいる状態となったら、多くの人は“その妥当性”を認めることだろう。いまは、その逆で“7割方の人達”は何んとか“ふつう”に暮らしている。だから妥当性を認められていないのだ。けれども逆な言い方をすれば、3割以上の人達は“現金”を欲している。ところが、もし“そういう政策”を前面に出したら、マスコミなどから総攻撃を受ける。我が国は伝統的に「武士は食わねど高楊枝」という気風が強い国民性を持っている。もちろんアメリカ人の中にも“バラマキ政策”に批判的な人は沢山いる。それでも、有無を言わさず、実行していくのがトランプ大統領だ。批判を浴びても「愚か者だ」で返す“強い大統領”なのだ。まあ「日本」は関税を“取られた側”だから、まずは“新たな収入源”を掘り起こさなければならない。与党も野党も関係なく“新たな収入源”を必死で産み出す“闘い”をすべきなのだ。そういう意味では、高市政権になって、やっと“少し動き出した感”がある。まだまだ不足だ。何しろ一部富裕層は別として国民全員に“30万円”を与えるのだ。早く海底からでも、山の中からでも、なにかの“黄金に変わるもの”を見つけ出してくれ。

「根拠ある批判」と「根拠なき噂の流布」の違い

2025-11-10
昨日、NHK党の党首である立花孝志(58歳)が「名誉棄損」により逮捕された。その「名誉棄損」を受けた本人は既に亡くなっているが、その遺族が6月に“刑事告訴”していたもので、やっと“検察が重い腰を上げた”形となる。通常、名誉棄損で逮捕にまで踏み切ることは滅多にないが「証拠隠滅の恐れがある」というのが表面上の理由だ。正直、この人はいつの間にか、自分の“進むべき道”を履き違えていってしまったような気がする。検察が動いた理由の一つは「見せしめ」的な意味合いもある。近年はネット上の書き込みの中で「根拠のない噂の流布」に当たる行為が異様に多い。だれでもSNSを使うことが出来る時代になって、私信のような形で“自らの妄想”や“中傷誹謗”や“噂話”をネット上に拡散する。そういう輩が多くなった。なぜ、そういうことを行うのかといえば、その多くは嫉妬とストレスの発散である。「根拠ない噂の流布」は、或る意味でそれが拡散し“炎上する”ことで意味を持ってくる。そう言う点からいうなら、まさしく“放火犯”と同じような意味合いを持つ。放火は“実際の炎”だが、ネット上の“噂”は“実際ではない炎=炎上”という形で、あっという間に伝わっていく。このところ芸能事務所が、根拠なきネット上の書き込みを“法的手段に訴える”ケースが多くなった。昨日もアイドルグループ「=LOVE」に対する“中傷誹謗”や“根拠なき噂の流布”に対し事務所が「法的手段に訴える」と警告している。アーティスト三山凌輝氏の所属事務所でも、彼に対する中傷誹謗に対して「あらゆる法的措置をとる」と宣言、歌手・新浜レオン氏の所属事務所も「民事刑事の両面から法的措置をとる」と断言している。過去にも、川崎希氏、堀ちえみ氏、春名風花氏などが同じような形で“根拠なきSNS”と闘って勝利している。もちろん芸能人であるから、或る程度の中傷誹謗も“人気の内”ではあるのだが、限度を超えたものに対しては法的措置が相応しい。そしてSNSが“私信とは異なる”ということを理解させた方が良い。わたしが思うに“私信”と勘違いしているような“書込み”も多いからだ。世間への影響が大きい芸能人の事務所が次々と“根拠なき噂”や“中傷誹謗”を摘発していくことによって、一般の人への“書込み”に対しても“一定の配慮”が生まれてくるようになっていくのではないだろうか。

ニューヨークの「光&影」でマムダニ市長誕生⁉

2025-11-09
「アメリカンドリーム」という言葉がある。文字通り「アメリカで夢を叶える」的な意味合いの言葉だが、この言葉につられて、どれだけの人が母国を離れているのだろう。そして、どれだけの人が「夢」を掴んだのか。また「夢」を掴み損ねた人たちは、どうなったのか。その、もっとも象徴的な場所がニューヨークという街だ。つい最近、そのニューヨークで民主党左派のマムダニ氏が市長となった。34歳の若い市長で、日本人からすると「ちょっとやり過ぎなパフォーマンス」が目障りだが、まあニューヨークだから、それもあって当選できたのだろう。トランプ大統領からすれば“イヤな奴”が市長になった。どういう政策を掲げているのかと言えば、物価高で生活苦にあえいでいる市民に対して「公営バスの無料化」「安い生活食品を販売する市営スーパーの創設」「賃貸住宅の値上げ凍結」「富裕層に対しての増税」といった判りやすく徹底的に低所得者層の立場に立った政策ばかりだ。ニューヨークを牛耳っているのはマンハッタンなどのビル群に通う“世界の金融マン”たちだが、実際に暮らしている人々は“大儲けの世界”とは縁遠い人達が多いのだ。その結果、数としてはるかに勝っている庶民層たちはマムダニ氏に投票した…というわけだ。ただイスラム系の人物だけに、その種の国やテロリストたちが接近してこないとも限らない。そういう“危うさ”を秘めてはいる。そんなことは解かっていても、それ以上に切迫しているのが今のニューヨークの庶民層の生活なのだ。何しろ、いまのニューヨークは4人に1人が“貧困層”だと言われる。実際、無職ではない人たちの11%がボランティアの“無料食料品配布”を利用したことがある……と答えているのだ。当然、職を失ったり、住居を失ったりしている人たちも多い。それらの小中児童は親戚や友人の家などを転々とし、或いは64000人もの児童たちがホームレス避難所に駆け込んでいる。日本に比べて、アメリカの貧富の差は極端で、特にニューヨークはその象徴的な街だ。林立するビル群の谷間で、ひっそりと“夢を諦めない”低所得者たちが日々もがきながらも暮らしている。

「街全体の景観」か「お城周辺だけ」と観るか⁉

2025-11-08
海外のさまざまな観光地を旅行された経験がある方なら、だれでも感じたことのある違和感の一つに「歴史的建造物」や「遺跡」周辺と、それ以外の地域とでは明らかに“違う街”として扱われていることだ。同じ市内なのだが「旧市街」と「新市街」とでは、あらゆるものが“別物”として扱われる。旧市街では新しいマンションを建てるなどもってのほかで、何百年も、時には何千年も、時が止まったかのように“昔のまま”保存し続ける。その一方で、行政的に区切られている「新市街」では新たな建物が次々と建っていく。つまり、住人も観光客も「ここから先は旧市街だ」という認識で暮らしているから、新市街では“歴史観光を売りにした土産物”などを売っている場所はない。あくまでも「旧市街」は“時を超えた地域”なのだ。その点では、わが「日本」の観光地はどうもあいまいで、どこまでが旧市街なのか、どこからが新市街なのか、目印となるものは何もない。というか、そこに住む人たちだって、どこからが“観光地域”なのか、ハッキリと区別していないように思う。島根県の松江市は「国宝・松江城」で有名なところだが、そうは言っても、それだけでもっているような所でもない。その松江市内で、19階建ての高層マンションが建設中だ。実は、このマンションに対して周辺住民たちが「景観を損ねる」ということで裁判を起こしたのだ。現在すでに17階付近まで建設中らしいのだが、それを「景観を損ねない15階までのマンションに建て替えよ」という主張だ。大昔の話なので、現代でも通ずるかどうかわからないが、確か京都は「6階以上のマンションを建てることは禁止されている」と聴いた。したがって京都市内には高層マンションはない。ただ松江市の場合、京都ほどの知名度はなく、観光客数も比較にならない。確かに松江城は「国宝」として価値があるのは判るが、仮に、その近くに予定通り19階建てマンションが出来たとして、それによって「景観が失われてしまう」と言い切れるものなのかどうか、近景写真でも写り込むなら原告側主張は正しいのだが……。双方とも争う気でいるらしく、妥協の余地はなさそうなので、裁判所がどういう決定を下すのか、全国各地に似たような地域があるだけに、その判決を注目したい。

今日は「立冬」この日を「年初」としていた王⁉

2025-11-07
暦の歴史を調べると、いろいろと興味深い発見がある。その一つは、一年における開始時期についてだ。われわれは年初を太陽暦の“1月1日”に置いているが、歴史的には“そうではない時代”の方がはるかに長いのだ。ただ多くの時代や地域では大体「春」を年初とする傾向がある。古代中国の「秦」の時代には一年は「立冬」つまり今日から始まった。つまり季節の「冬」を年初と決めていたからで、どうして「冬」なのかと言えば、当時の五行思想で「冬」は「水」に相当し、その「水の徳を持っている」のが秦の始皇帝とされていたからだ。当時から、季節は“二至・二分・四立”を元に決められていた。二至とは「冬至」と「夏至」のことで、二分とは「春分」と「秋分」のことで、四立とは「立春・立夏・立秋・立冬」のことだ。これらをもとに四季(春・夏・土用・秋・冬)が定められていたのだ。そうすることで、一年間は「木・火・土・金・水」の各五行に振り当てられる。だから「冬=水」なのだ。当然のことながら、立冬は“冬の初め”で当時の「年初」となる。その当時、用いられていたのは太陰太陽暦に基づく暦で“閏月”と言うものが加わって一年の日数を調節する。その閏月を挟むのは、この「立冬」を含む旧暦10月の“前の月”なので、その閏月のことを「後9月」と呼んだ。つまり通常の「9月」の後に「閏月(後9月)」が挟み込まれることになる。歴史に名高い秦の始皇帝という人は、とても信心深い人だったようで、自分が「水の徳を持つ王」であることを常に気に掛けていた。なぜなら「水の徳を持つ王」だけが周王朝を倒し、次の王朝(秦王朝)を築けることになっていたからだ。そこで彼は、すべてを「水」用へと切り替えたのだ。その一つが「暦」の切り替えだった。もちろん彼は、常に“黒の衣裳”を身に着けていた。それは「黒」が“水五行の色”だったからだ。彼の画像として遺されたものを観てみると、そのすべてが“黒の衣裳を着た姿”となっている。彼は万全を期したのだが、不老不死を求めても得られず、その政権が息子へと移った時、あっという間にその息子は政権を奪われてしまった。そして、暦の年初も「立冬」から「立春」へと変えられてしまったのだ。 « Older Entries Newer Entries »