今、中国で静かに“動き始めている”ものがある。それは「反日」から「精日」への静かで確かな“動き”である。「反日」とは言うまでもなく、日本国を敵視する考え方。一方「精日」とは「精神日本人」とも呼ばれる若者たちの総称で、日本国に学ぼうとする考え方。しかも、この「精日」の若者たちは日本を何回も訪れている人たちに多く、教養が高く、国際感覚を持っている富裕層の若者たちだ。彼らの中には戦争当時の日本の“軍服”を着て、SNSで写真をアップする者達もいる。ちょっと“行き過ぎ”の感も否めないが、中国の外相は「精神日本人は中国の恥さらしだ」と怒っている。中には「精日」が高じて「日本国籍」を取得しようとする者までいる。ここまでいくと、う~ん、と思ってしまう。ただ、一時期のような「反日運動」がなくなったことだけでも喜ばしい。中国で反日教育がなくなったわけではない。けれども、実際に日本にやって来る若者が多くなって、或いは国際的な視野を持つ若者が多くなって「日本」というものを“再認識・再評価”し出していることは大変良いことである。確かに、ここ二十年ほどで中国は大きく変貌した。今の若者は、昔と違って経済力も身に付けたことで、或る意味で日本へのコンプレックスがなくなったのだ。その結果、正当に日本を評価できる若者が多くなった証なのではないだろうか。彼らは「礼儀正しく秩序を守る日本人の行動スタイルに従う」というのが「精日」を名乗る目的なのだ。言ってみれば“生活スタイル”から見習おうとしているわけで、変な政治思想からではない。現在、日本ではBSで「眠りの森のシンデレラ」という中国ドラマが放映されている。最近の中国の若者たちに圧倒的な支持を受けたドラマだそうだ。ファッション業界を扱ったドラマだが、このドラマには現代の中国の“若者の生き方・考え方”が反映されている。おそらく、こういうドラマを支持した若者たちが、徐々に「精日」へと向かっていくのに違いない。そこに“昔を引き摺り続ける”韓国の若者たちとの微妙な違いがあるような気がする。
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