「メルカリ」という企業については、何となく名前くらいは誰もが聴いたことがあるだろう。ただ実際にはどういう企業なのか、知らない人も多いことだろう。一般的には“フリマアプリ大手”という位置づけである。要するに昔の「リサイクル店」に近いことをネットを通じて行っていると思えば良い。この企業には特徴があって、外国人従業員が多い。それも名門大学を出た優秀な外国人ばかりだ。そういう企業なので、時代の“流れ”を読むことが上手い。IT企業なので、利用者は“若い人たち”なのかと言えばそうでもない。今、急速にユーザーとして増えつつあるのは“シニア層”であるという。どうしてシニア層なのかと言えば、現在「終活」に力を入れているからだ。つまり「生前整理」というやつである。誰もが、或る程度の年齢になって来ると“自分の死後”を考えるようになる。遺された家族は、当然、家の中のものを処分しなければならない。どう処分するか、くどくど訊くのもおかしな話である。そこで、誰かが「メルカリを利用すると良いらしいよ」と言っていたのを思い出す。でも、どうやって利用するのか。そういう人達のために、メルカリは、クラブツーリズムを通じて「メルカリ講座」を開いている。クラブツーリズムと言えば“シニア層”に強い旅行会社として有名だ。山ほど“常連さん”を抱えている。この旅行会社を通じて50代から80代の人達が続々と集まって来るのだ。そして家の中に眠っている“不用品”をどうすればメルカリに出店出来て、どうすれば高値で売れやすいか、手取り足取り教えてもらうことが出来る。しかも、その“売れた商品”はそのまま“旅行パック料金”として利用できるようになっている。つまり、家の中の“不用品”をきちんと“生前整理”しながら、その売り上げで“新たな旅行”を愉しむことが出来るのだ。こんな上手い方法はなかった。しかもクラブツーリズムでは「終活ツアー」を積極的に行っていて「樹林葬体験ツアー」などが大人気なのだそうだ。これなら、死んだ後まで体験出来て家族に迷惑をかけることなく「あの世」に旅立っていける。さすがは旅行会社だ、ということで静かな人気が沸騰中らしい。こうして、老人たちの“伝播”は速い。もしかするとネットよりも早いかもしれない。続々とこの種の人たちが増えて、現在メルカリが抱えている“巨大赤字”は、あっという間に黒字転換が可能なのではないかと、そしてアマゾンのように“巨大化”していくのではないかと、これはあくまで“噂”だが…。
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