どうも最近の世界における「日本」の地位や立場は不安定で何もかもが揺らぎ始めているように思える。島国である日本は、資源の乏しい日本は、世界の中で孤立することは出来ない。中国や韓国やロシヤなどの近隣諸国とも、アメリカなどの欧米諸国とも、手を携えなければ成長・発展することができない国なのだ。だからと言って、それらの国々の顔色ばかり窺っているようでは大和魂が泣く。「世界の“サムライ・JAPAN”」として領土を守る気概がないなら政治家を志す資格はない。民主党政権に代わって、どうも“サムライ”の脆さ、危うさばかりが目立つ。アメリカのオバマ大統領が「チェンジ」に失敗し、民主党の歴史的大敗を招いたように、日本でも政権の「チェンジ」は決して成功しているようには見えない。野党時代は批判をしていれば良かったが、政権を取ったからには“我が領土を守る”ことは第一の使命のはずだ。そして、次が“庶民の暮らしを守る”ことで、そのための経済対策も今一つ効果を上げていない。もっとひどいのは“円高対策”や“株価対策”で、実質的にはお手上げ状態でしかない。信念のかけらも見られなかった鳩山由紀夫氏に続いた菅直人氏も、自民党の大臣時代のような清廉さも迫力も見られず、ただただ我慢強くふるまっている“風見鶏”になり下がってしまった。そういう“色褪せた政治家”しか総理大臣に担ぎ出せないところに民主党の最大の弱点がある。
もっとも、現在の“政治不信”&“リーダー不在”は日本国に限ったことではなく、世界的な傾向ではある。スペインなど失業率が15%以上なのだから政治不信が起こって当然だし、イタリア首相のご乱用に比べれば、まだまだ日本の政治家など可愛いものだ。ぎりぎりのラインで世界相手の舵取りを託されたという点では、北朝鮮の後継者ほどに難しい舵取りでもない。今や世界が、荒れ狂う荒波の中で“船長不在の航海”を続けているようなものなのである。
日本の場合、海上保安庁からのビデオ画像流出や、警視庁からの秘密情報流出など危機管理の点からも“安心な暮らし”が脅かされつつある。税金垂れ流し事業の仕分け作業が進めば、国民に還元されるかのような幻想も今やだれも信じない。日本の経済は確実に細っていくばかりだ。どうすれば良いのか。
一つだけ救いは、近年、日本国内に中国本土をはじめとしてアジア圏からの観光客が急速に膨張しつつある点だ。タイ、台湾、韓国、インドネシア、香港、マレーシア、シンガポール、インド、ベトナム、フィリピンなど、日本から比較的近い地域からの観光客が増えて来ている。どうしてこれらの地域からの観光客が増え始めたかというと、一番の理由は経済的に豊かになって“富裕層”が増えてきたことだ。観光・日本のアピールや宣伝も功を奏してきたのだろう。日本食やMANGAの普及も大きい。アジア圏の書店へ行くと、日本の女性雑誌やファッション誌が並んでいてビックリすることもある。インドネシアでは、日本語が中学生の選択科目にあると言っていた。実際、日本語を習っているという少女たちに取り囲まれ、記念撮影に応じたこともあった。タイでは日本の居酒屋チェーンが大繁盛だそうだ。台湾では「メイドカフェ」もあった。香港のファッションビルでは日本のコスメやオシャレ用品が並んでいた。日本はアジア圏の富裕層にとって“羨望を抱かせる国”なのだ。これを利用しない手はない。そればかりではなく、私の暮らす北海道など“食べ物が美味しく”“雄大な景観に恵まれた地域”もある。“温泉”も日本のアピールすべき部分で、海外ではどんなに立派なホテルでも味わうことは出来ない。
ただ日本は、地域によっては日本語が解からないと自由に動けない欠点もある。ホテルや旅館も外国人を想定していないために対応不十分な面もある。私もマカオでは言葉が通じず困った。日本のガイドブックに表記されている店名を伝えても、地元の人であっても首を振る。要するに広東語の表記や発音でないと通じないのだ。例えば「カフェ・エナタ」と英語表記で示しても誰も分からない。言語で伝えてもポカンとしている。これが欧米なら、仮に発音がだめでも綴り表記を見せれば教えてくれるが、マカオは広東語表記でないと通じないのだ。逆のような現象が日本の地方都市や駅・車両や観光地域ではありそうな気がする。外国人観光客に対しての受け入れ態勢はまだまだ十分とは言えない。そういう点を改良し、観光地では5~6ヶ国語のパンフレットやガイドや通訳や食事対応を試みていくなら、もっともっとアジア圏の観光客を呼び込むことは可能な気がする。私は常々日本の公共施設や商業ビル内にあるトイレの清潔さ美しさは世界一であると思っている。飲食店における接客態度も日本は大いに誇って良い。そういう良い部分を広くアピールしていくことこそ、アジア圏の富裕層の来日をふやしていく大いなる秘訣だと思うのだ。国内消費の拡大は望み薄なのだから、外国人観光客の富裕層に任せた方が良い。「モノ作り日本」というかつての看板は引き摺り下ろされつつある。20年後、JAPAN観光だけが最大の“ウリ”として世界の中で輝いている「日本国」を見たいものだ。
掲載日:2010年11月26日
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