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過去の占いコラム

素顔のひとり言(エッセイ集)


スピリチャルな世界


いつの間にか本音トークのTV番組「ジェネジャン」が復活していた。この番組のかつてレギュラーとも云うべき人たちと、今回はスピリチャルカウンセラーと名乗るような人達が集まっての心霊世界に対しての討論だった。

こういう話し合いになると、普段のタレントや芸能人の活動とは別な一面が垣間見られ、そういう意味でも大変興味深い。しかも、誰が正しいとか、間違っているとか、結論を出さないところが、むしろ良い。TV番組は時として、最初に結論ありきで番組制作をしているケースが多いからだ。

私は自分自身が心霊体験を持っているだけに、心霊世界の存在を否定できない。自分の寝ている身体を斜め上空から眺めながら「この人は誰だろう?」「自分の身近な人だとは思うんだけど、どうして横になっているんだろう?」と、他人を見るように眺めていたことを記憶しているからだ。何故あのとき、私は自分の肉体を自分であると自覚できなかったのだろう。何故上空から眺めていることに違和感を感じなかったのだろう。

あのとき、私は俗に云う「三途の川」へと行った。そして、鎧兜の怖そうな人が私を連れに来て、その人に手を引かれるように橋を歩いた。その橋の向こうで、沢山の人達が私を待っていて、手を振り、必死に私に対してこっちへ来るよう呼びかけていたからだ。私には何故か、その人達が自分の先祖であることが解った。何故判ったのか、それは解らない。とにかく初めて見る顔ばかりなのに、私はその人達に懐かしさを感じ、その人たちも私を親戚として知っているようだった。私はそのとき、一部の人たちの服装が、あまりにもみすぼらしいことに妙な哀しみを感じていた。明らかにそれは現代の服装ではなかった。

橋の真ん中くらいまで来たとき、背後から大きな声がした。「行っちゃ駄目」「そっちに行っては駄目よ」大きな声は母と姉の声だった。背後というか、耳元というか、とにかくその声には必死のものが感じられた。私はぼんやり「戻らなければ…」と思った。その後の行動を明確には記憶していない。ただ、私は自分の肉体にまるで掃除機のコードのように一瞬で引き戻された感覚がある。

そういう体験を持っている私は、心霊世界を頭から否定できない。ただ私は、あれは何だったのだろう…と今でも時折思い出すことがある。体験的にというか、経験的にというか、とにかく仮に幻想・幻覚の類だったとしても、あの独特の感覚は夢でないことだけは確実である。そして、何となくの感覚として云えば、あのとき、もし橋を渡り切ったなら、生還出来なかったような気がするのだ。そして奇妙なことにあの日、私は病院に入院中だったのだが、姉は私の部屋の窓が激しく物音を立て、犬が吠え立て、どうしたのだろうと窓を開けたら静かになった、と証言している。

もしも通常の夢なら、自分の身体がベッドに横たわっているのを見て「この人は誰だろう?」等と思うだろうか。ただ本当に魂で幽体離脱していたのだとしても、その場合もどうして自分の肉体が判らなくなってしまうのだろう。誰でもそういうものなのだろうか? 宗教的には「肉体は現世における借り物」と表現するところもある。確かに、あのことが真実なら、そうなのだろう。一方で、何故先祖の人達に関しては、それとすぐ判ったのだろう。どうも矛盾しているような気もすれば、むしろそれが当然のような気もして、混乱するばかりだ。

ただ人間は最終的に「血は水よりも濃い」で、どこか同じ要素のあるものが互いに引き寄せ合うように出来ているのだろうか。

今回のジェネジャンでは、米良の「ヨイトマケの唄」が披露された。この歌は元々美輪明宏の歌で、彼?がまだ若く本当に美しかった頃の歌だ。私が最初にこの歌を聞いたのは10歳位の頃だったが、なんともいえない奇妙な感動を受けたものだ。あの頃、私の母ではなかったが、父親も土方で生計を立てていた。正直私はその父親を、学校帰りの路上で仕事をしている姿を見て、逞しいとも、素晴らしいとも思えなかった。むしろ反対で情けなく、悔しくて仕方がなかった。誰にも知られたくなかった。今は本当に恥ずべきことだと思うが、私は隠れるようにしてその場を立ち去ったのだ。そういう過去を持っている私は、美輪明宏=当時の丸山明宏を、そういう点で何と正直で前向きな人だろうと尊敬したものだ。ただ、途中からこの人の発言には首を傾げる部分も出てきたが…。とにかく若い頃の丸山明宏は心身とも美しかった。

それにしても近年、またスピリチャルな世界がクローズアップされつつある。ただそこには哀しいかな人の心理に付け込む悪い人達もいる。私は自分自身、心霊体験を持ってはいるが、闇雲に自分が体験したから真実であるとも主張できない。占いもそうだが、使い方しだいで毒にも薬にもなる。決して媚薬でも万能薬でもないのだ。

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