3年ぶりにマカオ・香港へと行った。日本にいると3年くらいでは大した変化は起こらないが、本場ラスベガスを追い抜いたカジノ収益で潤うマカオは違う。次々とホテル建設や施設建設が行われ、いたるところで今も工事中なのだ。新興のコタイ地区には3年前にはなかった商業施設が続々と建ち、街全体の勢いのようなものを肌で感じ取ることが出来る。私が初めてマカオに行ったのは、もう15年以上も前だから当然であるが、まだコタイ地区に大型ホテルはなかった。その後、私の記憶が確かなら2007年頃にラスベガスそのままのベネチアンホテルが誕生し、大型の商業施設やカジノが見事成功したことで続々と似たようなホテル建設が続くことになる。現在、コタイ地区だけで大型のホテルだけでもグランドハイアットホテル、ハードロックホテル、クラウンタワーズホテル、フォーシーズンズホテル、ギャラクシーホテル、オークラマカオホテル、バンヤツリーホテル、シェラトンマカオホテル、ホリディ―インホテル、コンラッドホテル…と続く、さらに今後もヒルトン、シャングリラ、リッツカールトン、マリオットなど続々と開業予定なのだ。短期間にこれだけ続々ホテルがオープンする地域はない。ドバイも続々と建設されたが比較的広範囲であり、一時期ほどの勢いはない。しかもコタイ地区の場合、モノレールや動く歩道や地下道などのインフラも同時に進めていて、街全体、国全体が一体となって新たな「ショービジネスの世界」を作り上げようとしている雰囲気が感じられる。無料で鑑賞できる噴水ショーとかアラビア舞踏、巨大ダイヤモンドの出現や巨大龍神の出現、天使のような衣裳女性のハープ演奏、そして華やかなホテル光線の乱舞など、毎回行くごとに新たなホテルの新たなショーを鑑賞することが出来る。しかも五つ星ホテルの料金はそれほど高くない。これはカジノを併設しているからで、その収益を見込んでホテル代を他国より安く出来るのだ。それにしても毎年合わせて2万人以上収容できる客室が増えていく計算だから、その“毎日増加する見込み客”がなければホテルを建設できないはずであるが、おそらく客室が一杯にならなくても、カジノでお金を落としてくれるのでペイできる…という読みがあるに違いない。
そのカジノであるが、新しいホテルはそのほとんどが巨大カジノを併設している。よくこんなにカジノが林立して共存していけるものだなと感心してしまうが、そこを利用する一番の客は中国本土からの来訪者たちであるらしい。実際、どこに行っても中国人の顔ばかりである。マカオは中国本土に繋がっているので、夕方仕事を終えた人々がやって来て、朝までカジノをやって自国に戻る人達も多いのだという。まあ日本で言えば、仕事を終えたサラリーマンがパチンコ屋に寄って閉店まで粘るようなものなのだろうが、外国まで毎日出掛けて朝までギャンブルとは見上げた根性と云えば云えないこともない。
元々中華系の人々は賭け事が好きである。土地や不動産に投資する人も多いし、株に投資する人も多い。麻雀の発祥も中国だし、商売の仕方も投機的な場合が多い。経済的に裕福になれば、派手なカジノに向かうのは当然なのかもしれない。日本に来る観光客も、マカオ以上に華やかなカジノ場が出来れば、もっともっとやって来てお金を使ってくれることだろう。われわれは「カジノ」と聞くと何となく“大金が動く場所”のような錯覚を持っていて、手出しをしたがらない人が多いのだが、必要資金は日本のパチンコと基本的には変わらない。つまり、日本円で1000円くらいから十分遊ぶことが出来る電子カジノ台やスロット台がいくつもあるのだ。ディーラーの扱う台は基本的に高額なので初心者にはあまりお勧めできないが、近年は無人の電子カジノ台も増えてきた。これだと周りを気にせず、自分のペースで賭けることが出来る。いつ始めてもOKだし、いつ止めてもOKで、その点でも入りやすい。電子カジノ台で多いのは中国人好みの「大小」と呼ばれる台と、「ルーレット」の台だ。通常、一つのテーブルで8名くらいが座れるようになっている。もちろん席さえ空いていれば黙って座って構わない。香港ドル紙幣を入れる点滅場所から任意の紙幣を入れる。最初は100ドルとか500ドルとかが良いだろう。大体日本円だと1300円とか6500円くらいの金額だ。日本でパチンコをする場合でも、大体その辺から入金して開始するのと同じである。金額の掛け方はいろいろだが、最初は一番小さい10ドルで賭けるのが良い。賭ける場所は、手指でその数字画面に指を触れるだけでOKなので、3~4か所に賭ける。そしてこれを繰り返す。実はカジノで勝つにはいくつかの法則がある。それは日本のパチンコでも同様だが、その仕組みのようなものをよく知っておくことである。そして仕組みという点でいうなら、パチンコよりもカジノの方がずっと単純である。だから研究さえすれば“勝てる要素”が見えてくる。多くの人はそれを行わないから負けてしまうのだ。あんなもの当てずっぽうで勝てるわけがない。時たま勝つことがあるかもしれないが、それはたまたま幸運だったからで、何度もやっている内に必ず負けるように出来ている。さる大企業の御曹司が何十億とカジノで失った事件があるが、東大を出ている彼が何故負け続けたのか、私には理解できない。多分、ギャンブルの時にはせっかく優秀な頭脳を何一つ使わなかったからだろう。ディラーの附く台ではよほど自信がなければ大金は投じるべきでない。何故なら、何かを操作できる可能性があるからだ。或いはメンバーの中に仲間を加える可能性もあるからだ。このような手法を用いれば、わざと最初は勝たせて金額を釣り上げ、最終的に負けさせる手法を講じることが出来る。通常の台ではありえないが“特別な客”と見込めば十分ありうる。まあ、われわれのような庶民は相手にしていないので操作される心配は無用だが…。
私が少額で行うカジノで、ほぼ確実に勝てるのは「大小」というカジノ台だ。それもディーラーのいない電子台であることが条件である。「大小」という台は、基本的には「ルーレット」とほとんど同様で、数字を当てるゲームだ。ただ「ルーレット」と違うのは「0」のないことと、三つのサイコロを振って出た総数を当てる形で、出る数字としては「3」~「18」まであるのだが、当て方はいろいろで、その総数の内「4~10」を「小」、「11~17」を「大」として、それに賭けることもできるので「大小」というカジノ名になっている。三つのサイコロは電子台の場合は無人であるからコンピュータ任せである。実は、ここに問題がある。コンピュータということは、ランダムな形でサイコロ数字が出てくるように思えるかもしれないが、確率を変えればランダムに出ているように見えながら或る確率が働きながら数字が出て来ることになる。つまり、通常のサイコロを振って出てくるのとは異なる確率で、或る数字確率だけ多く出るよう仕組むことが可能だということである。「大小」の場合、それは同じ数字が並ぶ“ぞろ目”だと私は思っている。何故かというと、ぞろ目になると「大」も「小」も勝ちにはならない。当てたことにはならない…という法則がある。ぞろ目が三つ揃う確率、及び二つだけ揃う確率、これらを通常より増やして置けば、ほとんどの人は最終的に負けてくれるのである。もちろん、その“ぞろ目”に賭けていれば大勝ちできる。ところが、サイコロのぞろ目というのは六つあるので、そのどれかに賭けて的中させるのは容易ではない。そこで多くの人は、どれかに賭け一発勝負を掛ける。結果、その勝負には負ける。何しろ“ぞろ目”になること自体、そうそうあるものではないのだ。確率を高めると言っても、一般にすぐばれてしまうほどの確率ではダメで、例えば通常なら216に1回あれば良いものが、実際には36回に1度起きる…というほどの確立である。つまりはその程度に“全部ぞろ目”が揃う確率は多くなっている…ということである。実は「大小」には“どの数字でもぞろ目であれば良い”賭け方がある。そして当たれば大儲けできるのだが、滅多にぞろ目は出ないので、やがて焦れて他のところに賭けてしまう。そのうちにぞろ目が出て外す…というパターンが多い。つまり、仮に当てる法則がわかっても、中々忍耐強く一つのところに賭け続けられないのが普通なのだ。これを一つのところだけはずっと賭け続けることが出来れば、必ず勝利することが出来る。実に簡単な必勝法なのだ。実際、私はこの方法で三度も勝った。勝ったと言っても金額は知れているが、それでも金額的には100ドルが700ドルになったり、500ドルが1200ドルになったりという好成績なのだ。この賭け方は前後するが、必ず少額で行うことと、ぞろ目で取ったなら、その後数回やって、いったんストップし間を置くことが大切なのだ。つまり、確率的にもすぐ続けてぞろ目は出ない。だからいったん勝利して、またしばらくたって始めると勝つことが出来る…という特徴を持っている。仮に短時間で勝っても、絶対長居はせず、少し間を置いて再び始めるのが絶対条件で、それが守れるなら必ず勝利することが出来る。それと、それだけに賭けるのではなく、必ず4~5か所、他にも10ドルを掛ける。通常は「1」~「6」の単独数字に2か所、二つのぞろ目に1か所又は2か所、この方法で4~5か所に賭ける。これ以外は絶対に賭けない。つまり1回に使うのは40ドル~50ドルで、それ以上は絶対使わない。この方法は忍耐強さが要求されるが、他には何も必要がない。もし、マカオでカジノをする機会があればぜひ試していただきたい。但し、負けても責任は取りません。念のため。
掲載日:2014年01月02日
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