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過去の占いコラム

素顔のひとり言(エッセイ集)


作詞家への挑戦


昨夜早く寝過ぎたせいか、午前2時に眼が覚める。どう考えても、起きだすのには早すぎる。そう思ってもう一度寝ようとするが、元々が目覚めの良い私は、いったん眼が覚めてしまうと起き出さないと気が済まない。仕方がないので、作詞家への挑戦を試みることにした。

何日か前に、歌手の森進一が一般から歌詞公募をしていると知り、久しぶりに「演歌」でも書いて応募してみようかと思っていたところだ。私は、あまり「ど演歌っぽい歌詞」は書けないが、情緒性ある「演歌らしき歌」なら書けないこともない。

そういえば森進一も、最近は不運続きと云うか、離婚、病気、歌詞トラブルと、人生の辛さを味わっているようだ。私はあまり芸能通ではないが、それでもTVや週刊誌などの報道で、この人が元々家庭運に恵まれない人だと云うことは知っている。確か、父のない家庭で育ち、母親も自殺し、最初の女優との結婚生活も長くは続かなかった。そして二度目の森昌子との結婚は、子供たちにも恵まれ、豪邸も建て、ボランティアなどでも活躍し、順調にいっているかに見えたのだが、結局は崩壊した。そして、妻を失っただけでなく、子供たちまで失ってしまった。

ただ私は「美空ひばり」の人生を見ても思うのだが、演歌と云うものは、人生の浮き沈み、苦悩を厭と云う程体験し、運命の波に翻弄されながら、その真価を発揮できる数少ない分野ではないかと思う。もしかしたら演歌の神様は、森進一に対して、もう一度演歌の原点に立って欲しかったのかもしれない。職業として歌うのではなく、心の底から絞り出さずにはいられない人生の懊悩を歌い上げる歌手に育てるため、あえて試練を与えたのかもしれないのだ。そのような点で云えば「占い師」とも、どこか共通する要素を持つ。

占い師も、人生上のさまざまな体験・問題を抱えて来た人の方が、相談者への理解力、説得力に富む場合が多いものだ。

演歌だけではないかもしれないが、歌の世界では昔から不遇な体験を持つ人が多かった。いやもしかしたら、あらゆる分野で人生上の辛い体験や理不尽な出来事、悲惨な思いを味わった人ほど、それと引き換えに人々に大きな感動を与える仕事を成し遂げることができるのかもしれない。そういえば私も、かつて新聞社が企画した公募で入選し、なんと北島三郎が歌って全くヒットしなかった歌があるではないか。トロフィーや盾、金で出来たレコードまでもらったが、それらはもう私の手元にはない。いや、その唯一のレコード(もちろんCDではない)すらもない。

あの時、私は人生で最大の失恋劇を演じたばかりで、心身共に弱っていた。弱っていたから熱を出して寝込み、寝込んだおかげでTVを見る気力もなく、聴くともなくラジオを流していたのだった。そうしたら「北海道をテーマとした歌詞の募集」と云うのが聴こえた。そこで私は退屈しのぎに、ノートに歌詞の殴り書きをしていったのだ。どうせ、こんなものが入選するはずはない。そうは思ったが、私は20万円の入選賞金に惹かれて出してみた。その時、私はいたずら心で女性名を使った。

これがいけなかった。なんと、その寝ながら退屈しのぎで描いた作品は、栄えある第1回目の入選作となったのだ。いたずら心の女性名はそのまま作詞家名となった。その表彰式は私の知らない間にTVでまで放映されたが、その結果、私は女性名のままトロフィーや賞状を受け取らなければならなかった。当然、新聞にも女性名で写真入りで大きく報じられた。周囲はからかい半分、その女性名で私に呼びかけた。穴があったら入ってしまいたい、とは正にこのようなことだろう。

そうだ。あれ以来、本気で作詞をしたことはない。今度は女性名は使わないが、変わったペンネームを使ってみようか。朝が来た。

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