それは私がまだ会社勤めを辞めて間もなくのころだった。“弟の知り合い”だと聞いていた彼とは初めて顔を合わせた。電話の声から想像していたより小柄だった彼は「そうだ、何を見てもらおうかな」と一呼吸置いた。何かがあるから“見て欲しい”のではなかったようだ。「仕事の方はどうですかね」他人事のように彼は切り出した。まだ“セミプロ占い師”であった私は「上司との関係さえ気を付ければ、あとは問題ない、と出ています」と判断した。すると「上司? いないんですけどねぇ…」と怪訝そうであった。そして「身体の方は大丈夫ですかね」と質問を変えた。「朝、早いお仕事ですか?」「まあ、5時半には職場前に並んでますから…」「どういうお仕事ですか?」疑問を持つ私にニヤリと笑った。「今はパチプロです」私はその時、初めて“パチプロ”という職業を知った。“パチンコで生計を立てている人物”に出逢ったのは初めてだった。確かに“上司などいない”はずだ。「パチンコ屋さんの開店って、そんなに早かったですか?」「いや、7時ですよ。開店前に並ぶんです。誰よりも早く並ぶんです。そして閉店まで打つ。仕事ですから…」高度成長期の室蘭では開店が午前7時、閉店が午後11時、それが一般的だった。あれから何十年も経ったが、宮城県の石巻市で“午前7時から夜0時まで”営業しているパチンコ屋の記事を見つけて懐かしくなった。今はもう通常の店は朝7時からなどやっていないのだ。だから“全国でもここだけ”ということで記事になっている。果たして朝5時半から並ぶ“プロ”はいるのであろうか。
最近、どうも「世界」というのは、日本の“昭和の繁栄期”を理想としているような…そんな気がしないでもなくなっている。昭和の繁栄期と言っても、昭和の“バブル期”を指していっているのでは 続きを読む
わたしがタロットというものを最初に手にしたのは…いつの頃だっただろう。十代だったことは間違いないが、正確に“何歳”というところまで思い出せない。とにかく、その頃からずっと、タロット 続きを読む
わたしは基本的に“流行を追う”タイプではない。日本人は世界的に観ると、比較的“流行に敏感な人達”が多い。例えば「靴」だ。わたしは子供の頃から現在まで、一度もスニーカーを履いたことが 続きを読む
人は誰でも、自分の中で“打ち消したい過去”とか“言えない秘密”とかを持っている。どんなに順調な人生を歩んできたように視える人であっても、それはあくまで表面上であって、その人の内部で 続きを読む
世の中には“ムダな才能”が著しく発達している人がいる。たぶん、この人物も本職は「税務署員」だったのだが、それよりも「競艇の予想屋」としての才能の方が、より優れていたに違いない。なに 続きを読む
世の中には“怪しいモノ”がいっぱいある。特に「儲かる」と謳うものには、そういうたぐいのものが多い。不動産小口化投資商品の「みんなで大家さん」の運営会社が、今季の営業利益が65億円の 続きを読む
「仕事」でも「結婚」でも「老後」でも、やたら“倖せの条件”を持ち出す人がいる。雑誌記事の中で、54歳の公務員男性がファイナルシャルプランナーに“老後の相談”をしていた。その男性は妻 続きを読む
最近は、どういうものか“キン肉マンブーム”で、ジムに通って身体を鍛えている男女がことのほか多い。まるで、そうすることが“一つのステータス”であるかのように思い込んでいる人たちもいる 続きを読む
わたしは前から最近のドル円相場で“円安が進んでいること”は、俗にいう「投機筋」などではなくて、ごく自然な世界情勢の変化がもたらしていることだから、政府・日銀がアメリカと協調して為替 続きを読む
アメリカが最初に言い始めたことだが、最近はどの国でも「自国ファースト」が当たり前になっている。自分の国の人達を優先する。当然と言えば当然のことなのだが、最近は「日本」でも“この種の 続きを読む