苫小牧市が全国に先駆けて始めた“サービス”って、知ってます? “シビル”ですよ。“シビル”。ん? わからない。あっ、そう。遅れてるんだ。 って、これ三年後の会話ですがね。実のところ、私も知らなかったのですよ。「シビルウエディング」。日本語にすると“市民結婚式”かな。つまり、一般的な用語でいえば「人前結婚式」。それも知らない? あのね。結婚式には「教会結婚式」と「仏前結婚式」と「神前結婚式」と、それから「人前結婚式」とがあるわけ。それで日本では“無宗教”なのに、教会でとか、神前でとかいうのが多いんですけど、それって、本来は邪道なわけ。だって、普段神様に“お祈り”してないのに、その時だけ“神様に誓う”って、嘘っぽいでしょ。それで、お堅いヨーロッパの人達は、“オレ無宗教だから、神様の前じゃ、神様に叱られちゃうだろ”ってなわけで、婚姻を届け出た役所の中で“結婚式”をするわけ。それが“シビルウエディング”。それで、この制度を、今の日本にも取り入れようというわけ。まあ、日本人としては別に教会でも、神社でも、ホテルでも、どこでも良いんだけれど、ここは欧米人風に分けた方がスッキリかな…と。それで苫小牧市なんですけど、ここでの名称は「届け出挙式」で、ちょっと硬いよなあ。実は日本の場合、この挙式の場合、費用が一切かからない。入籍した、その日に執り行える。記念写真やブーケやベールもちゃんと付くらしい。それでいて、他の結婚式ではもらえない「婚姻届け受理証明書」っていう賞状のような豪華な証明書まで、式場で役所の行政官の方に朗読されて、そのあと授与される。なんか、善い行いをしたみたいでしょ。でもね。当然だけど、苫小牧で入籍しなきゃダメなんだよ。これから、他の市町村でも増えていくみたいだけどね。そういえば、この私自身も、最初の時は無宗教なのに教会で行い、二回目の時には何もしていない。もっと早く普及させてくれなきゃ。
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