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過去の占いコラム

素顔のひとり言(エッセイ集)


自然災害の脅威


台風15号が日本列島を直撃している。今年は様々な意味で、大自然の脅威を痛感させられる年だ。噴火→大雪→地震→津波→放射能→台風→洪水→崖崩れ→土砂ダム→と、終わりのない脅威が続いている。私は自分自身がまだ幼かった頃のことを思い出す。物心ついた時、私は雨漏りのする家で暮らしていた。雨漏りのする家というのは当然のことながら、雨が降ると寝るのが難しくなる。あちこちに空き缶を置かなければならなくなるからだ。優しい雨なら2~3個の空き缶で済むが、激しい雨の場合は8~9個の空き缶が必要になる。しかもすぐに溜まって溢れだすので、放って置けないのだ。夜通し寝ずにいることも大変なので、交代で寝る。どうするのかというと、比較的雨漏りの少ない場所を確保し、そこに蒲団を敷き、その上にビニールを掛けて寝るのだ。こうすると、たとえ雨漏りがしても顔に当らない限り寝ることが出来る。

雨漏りはまだ良い。もっと困るのは床下浸水だ。私の暮らしていた所は土間のある長屋だったので浸水しやすいのだ。床下浸水というのは、当然のことながら、いつ床上にまで浸水して来るか解からない。徐々に水かさが増えていくのを間近で見守るというか、見つめるというか、あと何センチという思いの中で畳を上げて準備するのは本当に怖い。体験したことがある人でないと解からない恐怖があるものだ。私は物心つく頃から小学校5年生くらいまで、そういう環境で育った。台風12号の時、私が現在暮らしている札幌では豊平川の水位が上がり、普段の川幅の二倍になった。あと数時間振り続ければ、間違いなく氾濫するだろう…というところまで水位が増した。それを橋の袂に建つマンションの12階の窓から見て、私には久々に幼い頃の記憶がよみがえった。忘れかけていた記憶がよみがえった。あの恐怖が今、全国各地で起きている。恵まれた現在の境遇にも改めて感謝をしたが、何故、こんなにも日本列島は襲われるのだろう…と素朴な疑問がわいた。

政治的な意味合いのあることはあまり書きたくないが、どうも民主党政権になってから「日本国」は様々な方面から“襲われっぱなし”で、諸外国からもそうであるし、地球という生命体からもそうである。加えて、財政的にも「生活を守る」というスローガンはどこへやら、むしろ日本国自体の財産は減って、借金だけが膨らみ、日本人個々の収入は増えず、税金だけが増え続けているような印象がぬぐえない。「生活を守る」どころか「国を守る」こと自体が危うい状態だ。

もちろん、リーマンショックなどの外的要因や大地震等の自然災害があったから、何もかもが政治の責任という訳ではない。けれども、印象的に民主党政権に代わってから「良くなった」と言える部分があまりにも少ない。特に“国土・領土・領域”に関する対策、“景気・財政・税金”に関する対策があまりにも後手後手に回っていて、政治に若さが感じられないのだ。かつて小泉政権が次々と新しい政策を打ち出した時、それが様々な格差を助長すると言って反対した民主党だが、自ら政権を握ってそれが無くなったのかと言えば、そうも言えない。格差はむしろ広がり、天下りは消えず、日本経済自体も収縮し、増税が確実となり、弱者に優しいはずの対策も茫漠としたままだ。甘い言葉は、言葉だけだった…と誰もが気付き、もはや後戻りも出来ず、暗澹たる思いの中で誰もが黙りこむ。あれだけ自民党を叩いたマスコミやワイドショーは沈黙し、個人攻撃はしても民主党攻撃はしない。もちろん、誤解して欲しくないが、私は自民党の回し者ではない。政治色の団体に属したり、その種の団体から頼まれているわけでもない。元々行政にも政治家にもあまり興味はない。その種の思想にもタッチしていない。

そういうことではなくて、あくまでも占い師の直感として、自民党政権時代との違いを何となく感じ取るのだ。だから怖いのだ。何かの思想とか信条とかで言っているのなら、個人的な思い込みで済むのだが、そうではなくて本能的な予感として“民主党政権の日本列島”に明るい未来を感じられないのだ。それが問題なのである。誰が良いとか悪いとかではなく“崩壊していく日本”にだけはなって欲しくないので、その点だけを危惧しているのである。願わくば自然災害だけでも、今年だけの集中的な現象で、来年以降は本来の“穏やかな美しい日本”が還って来て欲しいものだ。

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