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過去の占いコラム

素顔のひとり言(エッセイ集)


過去の断面がよみがえる路


街を歩いていて、時折ハッとさせられることがある。同じこの路を、過去に誰かと一緒に歩いていた場面とか、今とはまったく違った心境で歩いていた或る時期とかが、ふいに頭の中で鮮明に蘇ってしまうときだ。

別に意識してそこを通ったわけでもなく、たまたま偶然通り掛かっただけなのに、その店の前を通ると、嫌でもあの日のあの場面がよみがえってくるとか、同じような季節、時間帯、街並みの風景に出合うと、あの日の出来事や人物を思い出してしまうこともある。しかもそれらの印象的な情景と云うのは、或る種の忘れられない感情をともなっていて、それ故に今の気持ちや生活さえも一瞬色褪せたものであるかのように戸惑わせてしまうことがある。

この種の感情は、夢を見ているときにも表れることがあって、昔の体験的出来事が夢の一場面の中で鮮明に蘇って来て、それはその時の熱い感情をともなっていて、妙にリアルで、胸苦しいような状況が夢の中で展開されてゆく。よくよく考えれば、そのような状況などあり得ないのに、夢の中では何の違和感もなく、大昔に体験した或る種の感情に引きずられたようなストーリー展開が続いていく。そういった夢を見ているときの熱い感情や意識に近い魔力が、街を歩いていて一瞬、脳裏に映像化される過去の断面にはある。人間には誰しも、あの時、あの場面で、もしも今とは異なる選択をしたなら、どういう人生に変わっていただろう、と思う瞬間がある。私は、運命を扱う仕事をしている関係から、そのような違った選択をしたからと云って、極端に異なった人生を歩んでいるはずとは決めつけられないと思っている。人間と云うのは、仮にその時異なった選択をしたとしても、結局、その時その部分だけを見れば大きく違っているけれでも、人生と云う長い局面で考えれば、比較的似たような範疇に入る生活へとごく自然に軌道修正され戻っていく習性のような資質を備えているように思われてならないのだ。

女性の場合だと、恋愛・結婚などの場面で、選択・決断を迫られるようなケースは多いかもしれない。もしも今の恋人や夫ではなく、もう一人の相手の方を選んでいたらどうなっていただろう、と考えることがあるかもしれない。確かに恋愛や結婚の中身は大きく異なったものとなっていただろう。けれども、その結果としての人生の変化と云うか、生活の変容と云うか、運命の枠として最終的に提出される生涯の骨格のようなものはそう大きくは変わらないものなのだ。

これは職場・仕事の選択・決断にしてもそうである。かつて、芥川賞を受賞した池田満寿夫は「時期や場所は異なるかもしれないが、何らかの形でいつか必ず成功すると思っていた」と云った風なコメントを寄せていたことがあるが、卓見であると私は思う。まさしく「時期や場所は異なるかもしれないが」なのである。運命と云うのは良く出来ていて、状況設定やタイミングは変化させても、中身の本質は変えることなく「人生という船出をさせる」ものなのだ。

かつてアメリカで「眠れる予言者」として一世を風靡したエドガー・ケーシーと云う人物がいた。この人は、睡眠状態の中で依頼者の未来を夢の映像として見ることによって、人生上のアドバイスを行っていた。最初は依頼者の病状の透視とその処方箋専門だったのだが、いつの間にか運命的未来の導き手ともなっていった。やがて、個々の前世とか、社会的な未来予言とか、スピリチュァル関連の透視依頼が多くなって、その夢を見るために体力を使い、徐々に痩せていき、比較的早死にをしてしまった。彼の場合は、個々の人物の未来を夢の映像として見たので、あくまでも催眠誘導されての予言と云う形を取り続けていた。そのため体力を消耗したのである。未来の映像が見えると云うことは、必ずしも幸福なことではない。「無知なる幸福者」と云うロシアのことわざは生きているのだ。

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