ベネッセ未来教育センターというところが、東京、北海道、鳥取の高校生を対象として、占いに対するアンケートを実施したそうです。
その結果によると、彼らに最も信じられている占いは「星占い」と「おみくじ」で30%以上の人が信じ、次に、少し引き離されて「動物占い」「血液型占い」「姓名判断」「手相占い」と続いて、大体この辺までが、高校生の間で15%以上の人が信じている占いに含まれているようです。
高校生の間で10%や、それ以下の信憑性しか得られなかったのが「干支占い」「タロット占い」「風水占い」「夢占い」「人相占い」「前世占い」「水晶占い」となっていたようです。もちろん、これらの占いの分類の仕方自体にも、占い師の立場から云うと問題はあります。しかし、ここではそれは取り上げません。
私が大変に興味深く思ったのは「おみくじ」を30%以上の高校生が信じていること、若い人たちに浸透しているはずの「タロット占い」や「風水占い」が意外なほど信じられていないことです。「おみくじ」よりも、「タロット」や「風水」が、はるかに信頼性が乏しいと感じていることは重要です。これが単に10代半ばの高校生のアンケートだったからそうなのか、それとも年代に関係なくそうなのか、大変興味深いところではあります。
それにしても、誰がアンケートを作成したのか知りませんが、代表的な13種の占いとして「前世占い」を加えているのは、どういう神経なのでしょう。通常なら「霊感・霊視占い」とでもすべき分類でしょう。また、アンケートでは東洋系の代表的占いである「四柱推命」や「九星気学占い」や「易占い」等が加えられていないことも、やや偏りを感じさせます。
調査の中で、一つでも占いを信じている――男子が52%、女子が78%だったそうです。つまり女子の約8割は何かの占いを信じているようです。その割には、各占いの支持率が高くなっていないのは、それだけ広く種々な占いが、高校生の間で受け入れられている証といえないこともありません。同時に、自分にとって信じられる占いというものを早くから模索している、と見ることも出来るし、ただ本能的に占いを受け入れようとする土壌が備わっているだけ、と見ることも出来ます。
占って欲しいことの第1位は「金銭運」で76%を占めています。「健康運」が2位、「恋愛運」が3位であったというのも驚きです。正に青春の入り口にある高校生が「恋愛」よりも「金銭」に関心が向かっている事実を、我々はどう受け止めれば良いのでしょうか。
私は昔、と云っても今から18年ほど前のことですが、二つの高校に挟まれるような位置にあった「占い喫茶」で仕事をしていました。連日、女子高校生達がやって来ましたが「金銭運」を訊いて来る方は1人もいなくて、ほとんどの女子高生は「恋愛」とか「進路」について訊いて来たものです。恋愛を占いに頼らなくなりつつある女高生達―そういう時代が来た、と認識すべきなのかもしれません。
掲載日:2005年04月03日
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