8月, 2018年

「諸刃の剣」となるドローンの未来

2018-08-07

同じ日に全く別のニュースで「ドローン」が登場した。その一つは南米ベネズエラの首都マラカスで、マドゥロ大統領を狙ったとされる空中からの“ドローン爆弾攻撃”である。小型無人機ドローンは、多数の人たちが集まる野外会場に向けて飛ばし、空中からの攻撃を仕掛けることが出来る。今回は二機とも標的に到達せず失敗に終わったのだが、それでも兵士7名が負傷した。翌日になって、容疑者6人が拘束されたが、政府見解として、その背後に米国やその手先としての右派勢力の仕業であるとの発表を行った。もちろん、米大統領補佐官はすぐに反論し、マドゥロ政権自身による“やらせ”の可能性さえ指摘している。どちらが真実かはともかく、国家元首を標的とした初めての“ドローン攻撃”となった。このような危険さを伴うドローンなのだが、その一方では、さまざまな分野で“新たな活用”が期待されている。この日発表された計画によると、広域の交通量測定にドローンは“素晴らしい成果を上げる”ことが可能で、将来的には低予算で各地の交流量を瞬時に把握し、渋滞などの緩和に役立てられるだろうことが述べられていた。もちろん、それらのみでなく、医療の現場や災害の現場でも、今後ドローンが役立っていくためのプロジェクトは進められている。確かに、人間が撮影するのが難しい場所や位置からAIと組み合わせることで、さまざまな分析や把握が可能になるし、被災地への物資の“運搬役”として、徐々にヘリコプターに変わる存在となっていく可能性もある。ただ「諸刃の剣」として、東京五輪のようなスポーツ競技場や、各種国際会議や首脳会議の会場付近など、重要な施設や人物に向けて“攻撃用ドローン”を開発していくことも十分にありうる。文字通り“未来を背負って”飛行していくドローンなのだが、その真価はやはり操縦する人間自体に罹っている。

30代で“入学志願者”が増えている学校

2018-08-06

2015年に第1校目が誕生した学校がある。現在まで、東京、大阪、札幌など都市部を中心に、その学校は7校に増えた。そして7月下旬には、新聞に一面広告を出して生徒を“大募集”した。「40代からでも目指せるということを伝えたくて広告を出した」のだそうだ。どんな学校なのかといえば「日本カジノ学院」、本格的カジノディーラーを育成する目的で設立された学校である。7月20日に“IR法案”が成立したことで、日本3か所でスタートする“カジノ・リゾート”に備えての動きなのだ。すでに18歳から50代まで幅広い志願者からの問い合わせが殺到している。実は日本が目指す“シンガポール型”のカジノの場合、一つのカジノでディーラーの数は2000人以上も必要らしい。私はこれまで種々な国でカジノを覗いたが、そんなにたくさんのディーラーを見たことがない。ヨーロッパだとカジノ自体が小さくて、日本のパチンコ店よりも狭いところが多かった。マカオなど広いところでも、せいぜい数百人だったような気がするが…。まあ、実際がどうなのかはわからないが、とにかく日本人ディーラーを必要としていることは間違いがない。そういう意味では確かにたくさん育てておいた方が安心ではある。それに、この学院では卒業生を海外のカジノでも通用するディーラーを育てていく方針らしい。何しろ世界140か国にカジノはあるのだ。実はディーラーというのは、こういう学校を出ていなくても採用されることがある。実際、採用してから“教えていく”という方法もある。けれども、こういうきちんとした学校を卒業して“資格”を得ていた方が、当然のことながら将来性もある。“新しい資格”“新たな雇用先”が増えるだけでも、IR法案の通過は、それなりに今後の日本にプラスに働くのではないだろうか。

難しい「タトゥ」の“愛”と“死”

2018-08-05

時々“タトゥ(刺青)”が注目されることがある。昨日、ギネスブックに全身のタトゥで二つ認定を受けていた「ゾンビボーイ」ことリック・ジェネスト氏(32歳)が、モントリオールの自宅で遺体姿として発見された。公式発表はないが自殺らしい。パリのファッションショーやレディー・ガガ楽曲にも出演したことがある人物だが、全身9割にタトゥを施し、廃墟に一人暮らして自ら「ゾンビ」を名乗るなど、やや“異端児”的な人物でもあった。本業は“モデル”だったのか、“アーティスト”だったのか、よく解からない。実は、彼は15歳で脳腫瘍を患い、それがきっかけで自らの身体にタトゥを施すようになった。そういう意味では、単なる“好奇心”とは別物なのだ。日本ではあまり評判の良くないタトゥだが、海外ではそれこそ“アーティスト崩れ”のような人たちが、どう見ても“子供の落書き”のようなタトゥを平気で入れている。一つには“彫り方”に違いがあるからで、現代の短時間に出来上がる“機械彫り”では、細かな文様や色彩が入った刺青は出来ない。美的な要素を持った刺青やタトゥは大変に美しいし、芸術作品のような気品を放つものもある。全身9割はちょっと“入れ過ぎ”で美的観念からも3~6割くらいにとどめるべきである。まるで白い壁に書いた“思い付きの落書き”のようなタトゥもあるが、せっかく自分の身体をキャンパスにするなら“誰もまねの出来ないアート”としての作品を時間がかかってもじっくりと仕上げるべきだと思う。大昔、子供の頃、私はたくさんの刺青を銭湯の中で観た。たくさんのいかつい男たちが全身に刺青を入れていたのだ。よく何も知らない私のような子供が一緒に入っていられたものだと思う。けれども、彼らは総じて紳士だった。だから、私はそれがどういうことなのかを知らないまま大人になったのだ。多くの温泉ではタトゥのある方は入れないらしい。或る種の情緒が消えたような気がするのは私だけなのだろうか。

“一流仮想通貨”とならなかった「スピンドル」

2018-08-04

正月の“芸能界格付け番組”では常に「一流芸能人」の地位を譲らないGACKT氏であるが、どうも実業の世界では“一流”とまでは言えないようで、いろいろなトラブルで名が挙がるケースが多い。今回は仮想通貨の「スピンドル」で俗に「ガクトコイン」とも呼ばれるほど、彼が“広告塔”として喧伝している通貨なのだ。この仮想通貨は2018年5月19日に世界5か所で上場公開された。GACKT氏は、この通貨の企画段階からの創設者の一人として、数百億円の出資を集めたともいわれている。ところが、上場前には1スピンドル=30円だった通貨が、上場時には3円となり、現在は0.3円となって、まさに上場前の100分の1まで価値が下がってしまっているのだ。こうなると、もう仮想通貨としての価値はないに等しい。よほどの“どんでん返し”でも起こらない限り、出資者たちは“幻の通貨”を掴まされたことになる。しかも、一説にはGACKT本人は“高値で売り抜けた”とも言われていて、そうなると最初から価値が下がることを予測して出資を募ったことになり、詐欺罪の可能性もあって、捜査が本格化しているともいわれる。最近は正月番組以外ではTVに出ることもなく、海外に拠点があるともいわれるGACKT氏だが、“一流芸能人”としての恵まれた頭脳や直観力を“詐欺的な商法”に使うのではもったいない。世界中の人達を“感動させる芸術”を作り上げることで、決してTVバラエティーだけの“一流芸能人”でなく、日本が世界に誇れる“一流の人物”として、よみがえることを期待したい。

大事な“女優”が抜けている「殺人事件」

2018-08-03

8月24日にフジテレビ系で放映される「船越英一郎殺人事件」は、主演・船越英一郎氏の“芸能生活35周年記念”として彼自身が「船越英一郎」本人役で登場する興味深い設定だ。このドラマタイトルは確かに良い。ところが、その内容はというと、サスペンスドラマ撮影中にプロデューサーの遺体が発見され、船越氏がこれまでのサスペンスドラマでの経験を活かして解決に立ち向かうというもの。う~ん、何かが違うんだよなあ。まず、殺されるのは「船越英一郎」本人であるのが良い。それも抵抗することもなく身体中を滅多刺しにされていた。その方が誰だって、見てみようかな、という気になる。そして、それが「誰が殺したのかわからない」という設定にすれば、ますます見たくなる。そうして調査していくうちに、さまざまな“女性の存在”が浮上してくる。そうするとますますドラマとしては面白い。そして、どの女性とも「妻は面識があった」という設定が一番良い。もちろん、妻役は女優・松居一代氏に決まっている。こういう設定だったなら、素晴らしい視聴率になるだろう。私が思うに、船越英一郎氏も、松居一代氏も、俳優として“素晴らしい演技”を見せるに違いない。そうして、最終的には船越氏がいつも飲んでいた健康食品の中に、巧妙に“覚せい剤”が包み込まれていて、迷宮入りになりそうな事件を、妻がその事実を“執念で発見していく”というストーリー。実質的には松居一代氏の方が主役かな。そうして犯人は、実際には関わりのあった女性たちではなく、ストーカーの熱狂的ファンの女性だった、というのはどうだろう。なに? いろいろと問題がありすぎるだろうって、ごもっとも。

「強権トップ」の哀しい末路か…

2018-08-02

昔から“強権型のリーダー”、“剛腕型のトップ”というのは、その末路が良くないケースが多い。「歴史は後ろ向きの預言者」という表現がある。つまり、人類の過去の歴史を振り返っていけば“同じようなこと”をやっている者には“同じような末路”が待っている…という教えだ。実際、そういうケースは多い。そういう点で気になるのは、ロシアのプーチン大統領と中国の習近平国家主席だ。この二人に“陰り”が見え始めている。特にプーチン氏の場合、支持率にそれがはっきりと示されていて、ここ何年か8割を超していた支持率が、急落して3割へと落ちたのだ。その理由もハッキリとしている。別に何か“悪いこと”を行ったわけではない。年金給付年齢引き上げを可決しようとしているだけだ。しかも、この年金給付年齢だが、特別遅くなったというわけでもない。男性が60歳からを65歳からに、女性が55歳からを63歳からに…という一応妥当な引き上げなのだ。逆に、これまでが“早かった”というだけのようにも思えるのだが…。しかも、この法案は、まだ下院を通過しただけで上院の審議・採決が残っている。さらに最終的に大統領の署名が必要で、そういう意味では“きわめてまっとうな方法”で通過させようとしているだけに過ぎない。ロシアも一部経済制裁などで財政赤字が悪化している。それを削減しようとするのは政治家として当然なのだ。別にプーチンの肩を持つわけではないが、致し方ない審議・採決のような気が私にはする。だが、国民は、それを許さない。8割の支持率が一気に3割だ。同じように中国の習近平氏も最近、どうも旗色が良くない。もっとも大きな理由は、アメリカのトランプ大統領との“相性”が良くないことだ。典型的なアメリカ人気質のトランプ氏と、これまた典型的な中国人気質の習近平氏とでは、相性が合わないのは当然ともいえる。元々欧米人は“無表情の対応”を嫌う。俗に「腹で何を考えているのかわからない」タイプの人物を嫌うのだ。そういう点で、日本の安倍首相は単純だが解かりやすい。まあ少し“八方美人”過ぎるが、それでも“わからない奴”よりは良い。習近平氏は、喜怒哀楽が表情に出にくいタイプで、喜怒哀楽を表情に出しすぎるトランプ氏にすれば“本音で話せない奴”の典型となる。その習近平氏だが、最近の画像を見ると、眉が“不揃い”に変化してきている。眉骨付近にも凹凸が激しい。この部分が今後“より目立って来る”ようだと、危険信号が点滅し始める。

2018年8月の運勢占い

2018-08-01

日本の「古典芸能」が“再評価”される日

2018-08-01

東京オリンピックの“総合演出担当”として狂言師・野村萬斎氏が抜擢された。これまで“競技場設計”の選出など、いろいろとトラブルが多かった東京五輪だが、この“総合演出担当”の選抜には異論が出ていない。実際「日本の美」を表現するのに、これほどふさわしい人材はいない。私は“世界的なデザイナー”等を充てるのではないかと思っていたので、意外な人選に驚いたが、おそらく今度は“異論の出ない人物”を探し求めた結果に違いない。私が野村萬斎氏の人選を良いと思うのは、同じ日本の“古典芸能”でも、“歌舞伎”の方は世界的に広く知られているが、“能や狂言”の方は知られていないように思うからだ。つまり、日本の古典芸能は歌舞伎だけではないということを世界に知らしめる意味でも、彼が選抜された意味は大きいと思うのだ。次に占い的な面からも、彼の顔貌は、眉が長く“への字型”で古典芸術に最もふさわしい形状をしている。さらに鼻の下の“人中”もクッキリしていて“伝承能力”にたけている。その一方で、耳は内郭がかなり突き出ていて“思想的自己主張”の強い相である。こういう耳は時に伝統を破壊し、自ら創始する独創力を持っている。つまり、伝統的な部分と独創的な部分を“調和して完成させる”稀有な人材なのだ。生年月日によるホロスコープにもそれは現れ、水星が“伝承の星”土星と一体化し、“幻想美”を作る海王星と120度だ。つまり文学者や詩人、或いは映像作家に多い惑星配置だ。しかも水星は“博学”の木星とも90度でアスペクトし、諸外国にも通づる術を心得ている。そして太陽は“改革の星”天王星や“再生の星”冥王星ともアスペクトし、異色の形で“生命力を再現する”に違いない。しかも、開催される2020年8月は、トランジットの海王星も出生時の水星と0度で一体化し、彼の“幻惑の才能”を世界に知らしめてくれる、絶好のチャンスなのだ。

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