5月, 2022年
2022-05-06
俳優の渡辺裕之氏(66歳)が自ら命を絶った。詳しい経緯は解からないが、その顔貌からすると“潔癖型”の人物のようお見受けする。生前、4月まではインスタを使って花々や自然の美しさなどを投稿していたようである。よく芸能人は、美しい花々を背景として自分を写し、投稿している場合が多いが、彼の場合にはあくまでも“花”そのものであり、自らの姿はカメラに収めない。つまり純粋に“花”や“自然”そのものの姿を提供していた。しかも、それに対してのコメントも少なく「美人」という表現で植物を紹介しているケースが多かった。これらからすると、彼は「美しい姿を保っていられる花々は好いなあ……」というような意識で投稿を続けていたような気がする。つまり、世の中の現実の“醜さ”や“汚さ”に関わることなく、ひっそりと美しいまま目の前に現れ、いつの間にか消えていく花の姿を、どこか羨望する部分があったような気がする。おそらく、彼には“今の世の中”は本当の意味で馴染むことが出来ず、自らの心身の“衰え”も手伝って、静かに厭世的な想いが強まっていたのではないだろうか。人は誰でも齢を取っていくが、役者という職業は「齢の取り方」が難しい。樹木希林氏のように、自らの“老い”や“病魔”を晒して、それがかえって“魅力”となって世間から受け入れられることもあるが、それは彼女が「美人女優」ではなかったからである。もしかすると「リポビタンD」のCMがもっとも“代表作”として記憶に残る俳優は、自らの“俳優人生”を「成功」とは捉えていなかった可能性もある。運命学的な観点から言えば、花々や自然界が“ことさら美しく見える”のは、“自ら自然に溶け込もうとする”危険な兆候の場合と、それまで続いて来た苦悩から“救い出される時”がやって来た幸運の前兆を表す場合と、二つの場合がある。前者の場合、精神的な病に至る“一歩手前”辺りの場合が多い。こういう場合には、徐々に周りが見えなくなっていく。“美しい自然界”が自分を誘っているように見えるものだ。後者の場合、別に“美しい花々”を観ようとしていたのではないのに、急に眼前に“美しい花々が春を告げている”ような不可思議な感覚に襲われるのが通例だ。そして、そういう風に見えたなら、必ずどのように不幸な状態からでも脱却できる。謂わば、潜在的な「予知の世界」で“救われることが確実”となった時、このような“美しく感じる花々の世界”が出現するのだ。
2022-05-05
「事実は小説よりも奇なり」という言葉がある。文字通り、そんな事件だ。4月29日、アメリカのアラバマ州の刑務所から一人の殺人犯が逃亡した。彼の名はケーシー・ホワイト被告38歳、刑期は日本では考えられない75年間だ。もちろん、さまざまな犯罪を犯している。女性を殺害しているし、カージャックなども行っている。現在、その殺人犯の逃亡をほう助したとみられているのが勤続17年のベテラン刑務官ビッキー・ホワイトだ。どちらも「ホワイト」と同じ姓だが血縁関係はない。ベテランの刑務官は、どうして殺人犯の逃亡をほう助したのだろうか。実は、この二人の間には男女関係があったと調べが進んでいる。彼に脅されて逃したのではなく、彼女自身が意図的に「逃亡を手助けした」というのが保安官の見解だ。その日、刑務官は「裁判所において精神鑑定がある」という理由から、被告を拘置所内から連れ出し、手足を繋がれた状態で車に乗せた。ところが、その車は裁判所にやって来なかった。というよりも、もともと精神鑑定などなかったのだ。そして、連れ出した刑務官は、実は“この日”が退職日に当たっていた。つまり17年間勤めた刑務官を、この日を最後に辞める手筈が整えられていたのだ。同僚には「彼の護送は最後まで私が担当する」と言って同乗を断り、別な同僚には「自分は護送の後、体調が良くないので病院に寄って来る」と伝えていた。すべてが計画的なのだ。実は一か月前には自宅を売却している。そうして「保養地でも行って、のんびり骨休めをしたい」と語ってもいた。もちろん、刑務所側にとっては“仰天情報”ばかりである。いちばんの驚きは、殺人犯と刑務官とが男女関係を持っていたという部分だ。普段の彼女の勤務ぶりから観て、とてもそんなことをするようには見えなかったからだ。今回のような事件は“警察の権威”を揺るがす。現在、刑務官には逮捕状が出され、双方に関しての“情報提供”には130万円の懸賞金が掛けられている。果たしてドラマのような殺人犯と刑務官との“愛の行方”はどうなっていくのだろうか。
2022-05-04
昨年の12月、岸田総理は“我が国の首相”として久しぶりに「首相公邸」へとお引越しをした。その時、私は、その“期待”と“不安”についていろいろと書いた。まず期待の方は、一国の首相として“立派な公邸”へと入ることは観相学的に、少なくとも「その存在感」を内外へと示すもので、もし長くその地位を保つことが出来るなら、大いにプラスに作用していくに違いない。その一方で過去に“さまざまな事件の現場”ともなった公邸であるだけに、もし“浄霊”が行き届いていない場合には、必ず、その厄災を受けることになるだろうとも記した。その後、すぐに表れたのは“経済問題”だった。株価が急落し、新たなコロナが出現し、ウクライナ問題が起こり、エネルギー価格や食品価格の上昇が起こった。ただ「日本」だけでなく、欧州やアジアにも“似たような問題”が生じて来たことで、或る種の“共通項”が出来て、これまでは簡単に交わり難かった国々と“相次いで会談”し、連帯し始めている。それも首相自らがあちこちを訪問して“握手を交わす形”で仲間を増やしている。コロナやウクライナ問題がなければ、個別に会談できたかどうか微妙な国もある。報道によれば今日はイタリアのドラギ首相と会談し、さらにバチカンのフランシスコ教皇とも会談するらしい。バチカンのローマ・カトリック教会の教皇と会談するというのは、これまでの首相には無かったことなのではないか。そういう意味では、コロナとウクライナが「会談を可能にした」ような気がしてならない。そこで、私が思い起こすのは、岸田総理の法令線だ。総裁選の時にも述べたのだが、他の部分は“特別優れている部位”は無いが、こと法令線に関しては極めて“大きく描かれている”のが特徴で、その点は注目すべき部分なのだ。これは徐々に行動範囲が広くなること、及び、その人の支配領域が広くなっていくこと、を暗示している。そうすると、公邸へと引っ越した時、私が断言したように、もし“長期政権”となったなら、この法令線が“大きく描かれている”ことで、その威力を発揮し始める可能性がある。果たして、それまで彼は「首相公邸」に居続けることが出来るのか、言うまでもなく「日本の経済」は大きく低迷している。元々がそれほど金運が良いと言えない彼が“立派な公邸”に居座ることが出来れば、その風水的効果で「日本の経済」を徐々に持ち直す力を発揮し始める可能性も出て来るのだが……。
2022-05-03
人はときどき感情的になり、思いもかけないような行動をとる。なぜか兄弟間ではそれが多い。しかも、その場合、不思議と行動パターンが似ているのが奇妙だ。山口県の山陽小野田市で先月30日、午後8時半ころ、姉の後藤由紀容疑者は同じ自宅内で寝ていた弟の頭を金づちで殴って殺そうとした。31歳で無職の姉は27歳の弟を“許せなく”なっていた。寝ているとはいっても、相手は男だ。殺すことが出来なければ反撃にあう。そう思うと姉は緊張した。怒りで震え、緊張しているので、思うように力が入らない。それでも、必死で額に向かって金づちを振り下ろした。次の瞬間、反射的に弟は奇声を発し額を押さえて飛び起きた。姉を視てすべてを察知したようにその場から逃げ出した。そしてすぐさま119番通報をした。110番ではなく119番通報だった。放心したような姉は何も言わず、その場に座り込んだまま、追いかけもしなかった。こうして弟は軽傷だけで済み、姉は“殺人未遂容疑者”として、そのまま現行犯逮捕された。その後の調べで、姉は弟を殺す目的で金づちを使ったと認めている。どういうわけか、金づちを使って、寝ている兄弟の頭を「叩き割ろう」とするケースは多い。大分市では2021年9月に、58歳の兄が53歳の弟を金づちで叩いて殺害しようとした。尾張旭市では2017年4月に、56歳の兄が54歳の弟を金づちで殴って殺害しようとした。いずれも殴られた方は死ななかった。けれども実際に亡くなってしまった実例もある。富山の事件で、無職で22歳の弟が25歳の兄を何回も金づちで殴って死亡させた事件だ。基本、金づちを使っての殺人は一度だけではダメで何回も“叩き潰す”ことをしないと死なないらしい。ただ痛いからなあって……躊躇するような奴は“兄弟殺し”には向かない。とにかく“遣る”か“遣られる”か、なのだ。なぜか、みんな“いい大人”になってから“兄弟殺し”をしようとする。それなら一緒になど暮らさなきゃ良いのに……こういう兄弟に限って、子供の頃は仲が良かったのではないだろうか。どうしてみんな「金づち」なのかだけが“謎”として残る。
2022-05-02
発展を続けるインドネシアの首都ジャカルタでは、この春「ラウンジ・イン・スカイ」が登場して注目を集めている。クレーンによって空中30mの地点に“吊り下げられた形のレストラン”だ。しかも、このレストラン、床が中央部分にしかないため、ジェットコースターに乗り込む時のようなシートベルトを締めた客たちの足は空中に浮かんでいる。そういう中で豪華な料理が運ばれてくるのだ。かなりの高額だが、スリリングと素晴らしい夜景を楽しみながら食事が出来るとあって評判は上々だ。もっとも高所恐怖症の人には“地獄”でしかない。実際、客の中には30分以上ものあいだ一口も料理に手を付けられなかった人や、怖さに食事が喉を通らなかったという人もいる。私自身も高所恐怖症だから解かるのだが、高いところでは文字通り足がすくんで身動きが出来なくなる。いくらシートベルトで固定されているから大丈夫などと言われても、文字通り“足が地に着かない状態”で料理を楽しめるわけがない。私は小学校2年生くらいの時に、海岸の岩場から滑り落ちて、海中へと真っ逆さまに転落したことがある。勢いよく転落したので海中5㍍くらいまで潜って、そのあと反動で海上へと頭を出した。幸い一緒に来ていた誰かが“タイヤの浮き輪”を持っていて、それを海中に投げ入れてくれたので何とか助かったが、それ以来、高所は“恐怖”でしかない。海難事故などあると、あの時のことを真っ先に想い出す。ところで“空中レストラン”は世界的に需要があるのか、インドネシアの隣マレーシアのクアラルンプールでもクリスマスの時には登場した。こちらの方は地上45mまで引き上げてクリスマス用の“サンタの橇型レストラン”として登場していた。さらにベルギーのブリュッセルでも「ディナー・イン・ザ・スカイ」として地上50mまで引き上げられていた。そんなにまで宮中高く、レストランを引き上げられるクレーンが存在していること自体が驚きであり、そのクレーンの力に“命を預けられる人々の勇気”にも拍手を送りたい。
2022-05-01
2022-05-01
コロナ禍となって政府が決めた「特別貸付制度」というものがある。コロナが急速に拡大していく中で“休業・失職・減収”に追い込まれた零細企業や個人に対し、特別枠として緊急に“貸し付けをする”というもので、個人用の緊急貸し付けが最大20万円まで、商売用の緊急貸し付けが最大60万円3回まで“無利子で貸し付ける”というものだ。名称としては「支援資金」となっているのだが、要するに“貸付金”なので、与えるものではなく「国から無利子で借金をする形」ということになる。もちろん、それによって“危機を乗り越えた”方達も沢山いるに違いない。けれども、当初予想したよりもコロナ禍は長期にわたった。例えば、飲食店などに勤めていた場合、その店が休業となり働けなくなって、それ以外の仕事が出来ない場合、助けてくれる身内がいない場合「支援資金」を受ける以外にない、ということになる。そういう人達の多くは普段から“ギリギリで生活”している。だから1~2か月で仕事再開できれば良かったのだが、こんなに長期となってしまうと、もはやギブアップするしかない、ということになる。共同通信による全国調査によれば、そういう人達が全国で約5000人存在しているらしい。彼らは、やや厳しい言い方をすれば「返済できる宛てのない金」を借りたのであり、自己破産や債務超過するしかない、と考えている。その“返済期限”が今年5月から6月にかけ全国一斉に行われるらしい。したがって、一気に自己破産者や債務超過者が5000名以上誕生する可能性が強いのだ。考えてみれば、20万円というのは通常1~2か月の生活費として消えていくし、60万円も商売の貸付金としては極めて小さい。そういう“緊急支援”を受けなければならない人たちにとって、コロナ禍として“収入の得られない期間”は、あまりにも長すぎた。その後はどうしたのか知らないが「返済するメドが立たない」のは当然のことのように思われる。或る意味では、最初から“生活保護の対象”となりそうな人たちに対して、国は「支援資金」という名目で、お金を用意した、ということかもしれない。もちろん、当初は「返そう」という意識で借りた人たちも沢山いたと思うが、比較的“審査のゆるい形”で貸し付けているので、或る意味では結果的に「ヤバい金融機関」と似たような“貸し付け方”になってしまっていたような部分があるような気もする。一刻も早く「自己破産」して“ゼロから立ち直りたい”人が多いのではないだろうか。
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