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過去の占いコラム

素顔のひとり言(エッセイ集)


個人投資家たちの悲鳴の向こうに…


最近多くなってきた占い相談の一つに、株や信用取引で多大な損失を抱えて、藁にもすがるような思いで私の所を訪ねてくるケースが見られる。ほとんどの場合、身の丈以上の投資に走っていて、サブプライム以降マイナスとなっていた収支をますます悪化させ、このところの株価急落で絶対絶命に追い込まれているような人たちだ。あまり報道されていないが、同じような個人投資家は山ほどいるものと推定される。

もちろん私は相場師でもなければ株式アドバイザーでもない。占い師としての立場から、窮地脱出のための秘策は授けられても、お金そのものを一気に生み出す魔法を掛けることはできない。しかも私の所へと来る時には、たいていの場合手の施しようもなくなってからなのだ。金融機関へ行くとか、弁護士事務所を訪ねるべきではないか、と思うようなケースさえある。先日などは、自分が所有している著名占い師の7年分の講義テープや秘伝書・プリントのすべてを一括購入してもらえないか…と云って、やって来られた方までいた。私は「開運探偵団」はやっていても「開運鑑定団」とは違って、お宝を買い取るところではない。ましてや他人の研究を金で買って、自分のものとして発表するなどと云う趣味の悪いことをする気はさらさらない。

個人投資家たちが悲鳴をあげているのは、私自身も株取引をやるから気持ち的には痛いほどわかる。これまでなら、世界の株や不動産が一気に下がるなどと云うことはなかった。たとえば先進国の株は下がっても、新興国の株は上がるとか、アメリカの不動産は下がっても中国の不動産は上がるとか、どこかしらバランスを取るかのように動いて来たものだ。だから投機資金は、以前にも書いたが「黄金の龍」のように巨大なうねりとなって一体化し、世界のあちこちへと集中し動き回って来たのだ。ところがここに来て、すべての投機マネーが奈落の底へと落ちていく。奇妙なことにサブプライムの発信地であるアメリカよりも、わが日本や中国、インド、ロシアの方が落ち込みは大きく、それに加えて輸入食料品などが高騰しているため、世界各国でインフレも広がっている。

もっとも、それらの現象が起きて来るであろうことは、以前から私がこのコーナーで警告していたことであって、例えば10月まで株価は下がり続けること、ドバイ原油が半値以下まで急落する(もっとも、その時期予測は、すぐに空売り規制がかけられて外れた)こと、食品が次々高騰していくこと等、昨年末から何度も書いた。同じことを繰り返し書くのは好まないので、ここで一つ明るい見通しを記しておこう。今、極端に落ち込んだ株価は、必ずその反動として何かのきっかけさえあれば、世界的に一気に上昇へと転じ始める可能性のあることだ。もちろん実体経済と云うのは、株価に対して半年以上遅れるので、今年の年末年始~来年の3月年度末まで日本の外需・内需とも落ち込みは深刻となり、各種企業の存続そのものが危うくなるところが出て来る。そして企業以上に各個人の経済状態は逼迫してくる。年末年始の事件には暗い影が付きまとうだろう。

数年前まで考えられなかったことの一つが世界マネーの一体化だ。各種ヘッジファンドが次々と誕生し、世界のマネーを束ね出し、膨張させ、一気に破裂してしまったかのような危険な状況にあるのが今だ。マネーが一体化してしまったために、一つの国だけが膨張や破裂から逃れると云うことが出来なくなってしまっているのだ。たとえばアメリカの景気・経済が落ち込むと、ユーロ圏も、日本も、アジア諸国も、新興国も、一気にそれが波及する。逆にアメリカ経済が持ち直すと、それらの国々が息を吹き返す。人口過剰で資源国に金が集まり、自給率の低い国々は一気にインフレが加速する。

かつてネットバブルで大金持ちになった人物が、数年後には自己破産するなどしたように…。かつて六本木ヒルズに社屋を構えた人達が次々と事業破たんしたように…。こと金運に関しては、どの業種においてもギャンブル性が増してきているのだと云える。そういう意味では、今、個人投資家のだれもが悲鳴をあげているのだとしても数年後に彼らの何割かが、或いはこれから初めて投資を行う人達が株価や不動産価格の高騰で大金持ちに収まっている可能性だってあるのだ。いや別に投資家でなくても、何かのアイディア商品とか、ゲームとか、新企画とか、新ブームとかに乗って、あっという間に財産を築きあげる可能性は残されているのだ。

よく運命と云うと「恋愛」とか「結婚」とかいうことが取り上げられやすいが、その神秘性においては金運ほど運命・運勢に左右されるものはない。しかも多くの場合、一気に得たものは一気に失う運命を持っているし、しばしば人生を狂わせる要素を秘めている。そういう意味でも不気味なほど「神」に近い存在が金運と呼ばれる魔法なのだ。

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