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過去の占いコラム

素顔のひとり言(エッセイ集)


ユニーク企画・商売が大当たりする時代


私がまだ会社勤めをしていた20代前半の頃、忘年会だったか新年会だったか忘れたが、招待されていた取引先の女性から「ユニークな魅力を持っている」と名指しされたことがある。私は当時技術者で、営業でも総務でもなかったので、その女性とも一二度あいさつ程度の会話をしたことがある程度だった。40数名が出席する宴席でいきなりそういう風に名指しされたのだが、正直私には「ユニーク」がどういう意味なのか分からなかった。それからかなりの時間が経って「ユニーク」が「特異な…」とか「独特な…」とかの意味を持っているフランス語であることを知った。

今年に入って世界的に景気減速が鮮明となってきているが、そういうなかでも収益が右肩上がりで推移している商売・事業はある。今年、特に日本で急成長している商売・事業に共通しているのは「ユニークであると云うこと」のように思える。ちょっとしたアイディア、ちょっとした工夫、ちょっとした努力、それらが成功につながっているケースが多い。大掛かりなものではない。たとえば仰向けに寝ていた身体を横向きにする。そうした時に自動で枕が高く変化する。まさにユニークなアイディアだ。

占い商売もそうであるべきなのだろうが、私個人は時代に合わせて細かく変化させていく―と云う商法を取らない。どちらかと云えばいったん決めたことは継続していくし、余程のことがない限り変更はしない。例えば占う場所や占いの時間、占いの方法・手順・料金等、ここに移った時に若干変えたが、その後は何一つ変更していない。そういう面から云えば、きめ細かな対応と云う点では私は失格かもしれない。もちろん私も占い始めて間もない頃はいろいろと試み的に変化させてみたものだ。だが、いつの頃からか占いの手順なども定着してしまい、それで慣れてしまって現在に至っている。例えば若い頃行ったのに、今はほとんど実占で行っていない占いには、紫微斗数、奇問遁甲、星平会海、測字占法、梅花心易、墨色一の字占法、インド占星術、占数術など数え上げればきりがない。本当はこういった占術もメニューに加えれば良いのだろうが、今はそれらを教えたり、記述したりすることはあっても、時間の関係などもあって実占はしなくなってしまった。

もっとも占いに限って言えば、今あげたような占いが相談者や依頼者のニーズに合っているかと云えば、そうも云えない。また、一部でもてはやされている「新しい占い」と称されているものがそのような「古典的占い」を指しているのかと云えば、そうでもない。むしろ、占い自体はオーソドックスなのだが、料金設定を細かく分けてあるとか、ポイント制を導入しているとか、予約さえすれば24時間いつでもOKとか、占い項目を細かく設定してあるとか、占法によって占い料金を変えてあるとか、どちらかと云えば占いそのものとは別な部分でのサービス対応を現代的にアレンジしたものが多いようである。確かに私のように、例えばメール鑑定でもすぐ応じられることもあれば、5日後くらいでないと応じられないこともある、と云うのはサービス業としてはあまりいただけない。料金設定も一律で、金銭面で細かな人にとっては高いと思うかもしれない。その点に関しては全く反論のしようもない。

ただ、私は直接でも電話でもメールでも、こと鑑定に関しては一般のサービス業、例えば販売業や飲食業のような「お客様本位」の仕事の仕方は、正直なところ出来ない。料金も安くすれば、占ってもらおうと云う人の真剣みも薄れる。人生において本当に迷い悩んでいる時と云うのは、料金よりも自分にとって今後の人生に本当の意味でプラスになる占いをして貰えるかどうかだ、と私は思うからだ。それに私には無料鑑定のコーナーもある。いつでもすぐ占ってあげることは時間の関係もあり出来ないが、占う時には無料だからと云っていい加減なことはしない。私は元々会社員時代も技術者であったが、占い師もサービス業である前に技術者であるべきだ、と云う考え方から抜け出せないからだ。したがって、よく「タロットで見てください」とか「手相を見てください」とか云う人があるが、私はもちろんそれらでも見るが、それだけで見ると云うことはしない。見てもらう側が、ああだ、こうだ、見て上げる方に指示すると云うのは、どう考えてもいただけない。そんなことを云うくらいなら、それ専門の占い師の元へ行けば良いではないか。波木星龍の元で占ってもらうと云うことは、波木星龍の占い方で見てもらうことを承諾して訪れているはずだからだ。

まあ、しかし、私もこんな頑固な御託を並べているようでは「ユニーク企画・商売」とは到底言えず、人気も収入もやがて失われていくのに違いない。

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