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今日の迷言・余言・禁言

未来と運命に対するヒントがいっぱい


「メロンブックス」に敗れた⁉「とらのあな」


一時期は全国で15店舗以上も展開していた同人誌ショップ「とらのあな」が、女性誌中心の池袋店のみ残し、8月いっぱいですべて撤退するという。コロナ禍となって極端に客足が減ったのが一番の理由であるらしい。コミック・アニメ・グッズの同人専門書店として1994年に誕生した「とらのあな」だが、残念ながら評判はあまりよろしくない。ほぼ同じ形態の「メロンブックス」に比べて、細やかな配慮やサービス、丁寧な応対が乏しいという。また小規模のサークルなどは相手にしていないことも、客足を遠ざけた一番の理由であるようだ。こういう“趣味の延長のような店舗形態”というのは難しい。元々そういう方面に理解のある人が経営すれば良いのだが、店舗が増えて来ると、どうしても何かの商売の片手間的に始める人が出てきたりする。だから、一時的なブームに乗ってどんどん店舗を増やすのは危険なのだ。何年か経ってブームが去ると、必ず、窮地に追い込まれてしまったりする。運命学や精神世界関係の古書店でもそうだが、有名・無名に関わらず、全般的に幅広く公平に扱っているところは信用できるが、一部の書籍だけを看板にしているようなところは信頼度が落ちる。特殊な世界とかマニアックな分野というのは、或る種の“隙間産業”なのだから、無名・小規模なものを意図的に遠ざけると、商売的には一時的に効果が上がっても、長い目で見ると“客離れ”“ファン離れ”“信頼度の低下”を引き起こしやすい。「みんなで一緒に頑張っていきましょう」という姿勢がないと、長く続けて繫栄していくことにはならない。最初は地味で、なんのためにやっているのか疑うような店であっても、一人一人に対して丁寧に接し、マニアックな人たちの信頼度を増していけば、必ず、ひとは帰ってくる。「人を呪わば穴2つ」というが、もしかすると「とらのあな」は、ブームに乗っていた時、小規模・零細な同人誌を“排除”という行為によって、自らの“墓穴”を掘る方向へと歩んでいってしまったのかもしれない。
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