掌のおける西洋の12宮と東洋


西洋の12宮と東洋の12宮

西洋(欧米)占星術で用いられる12星座は、手相では四指の各節間に配されています。ただし、惑星丘ほど知られている見方でもありませんし、その配置には疑問が残ります。アラビア手相術で確立された秘伝、という説がありますが、定かではありません。掌線による判断ではなく、四指の気・血色による各月別の運勢を判断する方法として用いられます。 一応、各星座と月日の関係は下記のようになっています。

人差し指 おひつじ座3月21日~4月19日 おうし座4月20日~5月20日 ふたご座5月21日~6月21日

薬指 かに座6月22日~7月22日 しし座7月23日~8月22日 おとめ座8月23日~9月22日

小指 てんびん座9月23日~10月23日 さそり座10月24日~11月22日 いて座11月23日~12月21日

中指 やぎ座12月22日~1月19日 みずがめ座1月20日~2月18日 うお座2月19日~3月20日

四指の各節間の気・血色によって、それらのどの期間が運勢が良く、どの期間の運勢が悪いか、月別の運勢判断に役立てようとする方法です。例えば、7月の初旬の運勢であれば、薬指の第一節間の中央付近の気・血色によって判断する、といったようにです。ただ、掌の気・血色は変化しやすいところから、私自身はあまり、お勧めできる判断方法ではありません。

東洋(中国)占星術で用いられる12宮は、西洋式の12ハウスと共通する要素を持ち、掌の中に分配されていて、これほどはっきりとは特定されていないのですが、大体これらの位置に配当されていました。これらは正統な古典的「玉掌流」と呼ばれる見方に基づいています。(現代の「玉掌流」は正統ではありません) 一応、各宮は下記のような意味を持っています。

  1. 命宮(めいきゅう)本人の意志の強弱や対人関係におけるストレスや生命力の大きさなどを表します。
  2. 財帛宮(ざいはくきゅう)先祖から譲り受ける相続財産や本人自らの金運などを表します。
  3. 兄弟宮(きょうだいきゅう)親・兄弟との縁の厚薄や愛情関係、影響力の強弱などを表します。
  4. 田宅宮(でんたくきゅう)家庭・家族運全般と土地・不動産に関しての運気を表します。
  5. 男女宮(だんじょきゅう)子供運全般と生殖能力、子供に関しての出来事などを表します。
  6. 奴僕宮(ぬぼくきゅう)自分のために動いてくれる部下後輩の運・不運と商売の金運・吉凶を表します。
  7. 妻妾宮(さいしょうきゅう)男女に関らず、自分の配偶者や恋人との縁や状況を表します。
  8. 疾厄宮(しつやくきゅう)本人の今現在の健康状態、体質や慢性疾患などが表われます。
  9. 遷移宮(せんいきゅう)住居や職場の移動問題や建て替えに関して、旅行の吉凶などが表われます。
  10. 官禄宮(かんろくきゅう)父親に関することや目上との関係、相続問題などが表われます。
  11. 福徳宮(ふくとくきゅう)人気や名声や地位に関しての出来事やその吉凶などを表します。
  12. 危禍宮(きかきゅう)不測の災難や自分の行動に対し妨害・敵対・干渉してくる人を表します。

これらは、掌線による判断の場合もあれば、気・血色による判断の場合もあります。