【80年前に掲載された実例手型】

手相を実際に研究する場合、実例を基として研究するのが一番良いのですが、今現在を生きている方の場合は、個人情報的な意味合いもあって、なかなか全面的に公開出来ません。そこで、すでに故人となっている外国の著名人の実例手型を基に解説をすることにいたしました。主要な履歴も付け加え、特徴のある部分のみの手相解説にとどめ、読者自身がデータ的に活用して研究できるよう配慮しています。

【実例1=ジョージ・バーナード・ショウ】

ジョージ・バーナード・ショウ手相1
ジョージ・バーナード・ショウ手相2

【主要な履歴】

  • 1856年7月26日生まれ、劇作家、エッセイスト。
  • 小学校を出てすぐ、電話会社の社員となる。
  • その後、ロンドンで9年間、広告書きで生活。
  • その一方で、各種の小説や戯曲を発表。
  • 29歳で美術記者となり、次いで美術評論家となる。
  • さらに32歳以降は音楽評論家を兼ねる。
  • 42歳で結婚。
  • 70歳でノーベル文学賞を受賞。

【手相の解説】

小指が極端に長い。これは「言葉」の扱い方が巧みな人に見受けられる相です。 太陰丘の面積大きく、高く隆起しています。これは想像力と感受性と独創性が豊かなことを物語り、沢山の作品を次々と生み出していく人に相応しい相です。 頭脳線(a-b)、生命線(a-c)、感情線(d-e)の三大線のバランスと形が良い。これは社会的適応能力が優れていること、対人関係に恵まれることの証です。 頭脳線と感情線の中間に位置する「火星四角形」の形状が良い。これは度量と包容力があり、幅広い見地から物事を捉え、理性と情感のバランスが良いことを物語ります。 頭脳線からは後半部分(g-b)に枝線が多い。後半生、活躍の場が広がり、いくつもの仕事を掛け持ちするような傾向を持つ人の相です。 生命線がクッキリと刻まれ、途中少しも乱れていません。これは意志が強く、何事にも実行性ある人に見受けられる相です。家庭・家族との関係も安定しています。肉体的にも健康で多少オーバーワークとなっても、健康を維持できる相です。 感情線は途中から大きく分岐し、本当に感情線の分岐線なのか、才能線の変形(j-k)なのか不明です。もし、才能線だとしたら、薬指の端から降りる金星環と繋がっていることになります。そう見るなら、芸術的分野で能力を発揮し、財産を獲得する相です。 運命線(f-g)まででいったん止まり、頭脳線を起点として新たな線が感情線まで伸びています。これは自らの努力と才能によって社会的に成功していく形ですが、一時的に仕事上の見込み違いによって方針転換を余儀なくされる人の相でもあります。 運命線に流れ込む太陰線(h)があって、目上からの引立てとか、支援してくれる異性の存在とかがあったであろうことを物語っています。また、恵まれた結婚をする人の相です。 運命線の起点付近に始まり、比較的長く上昇する水星線(f-i)が見受けられます。これは経済的な面で恵まれた人生を表します。臨機応変の才能を備えてもいます。