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今日の迷言・余言・禁言

未来と運命に対するヒントがいっぱい


「温暖化」ではなく「気候変動」が解決の鍵


ハワイのマウイ島で山火事が起こり、かつての王都であったラハイナが壊滅的な被害を受けた。通常、山火事というと森林火災で「住宅地までは及ばない」というのが通常だが、今回はまたたく間に重要な史跡や観光地まで一気に燃え広がっていった。いちばんの原因は島全体が「干ばつ状態にあった」からだ。そして、もう一つはハリケーンのような強風が吹き荒れていたからだ。火災において、あってはならないことが重なったのだから燃え広がるのは想像以上に早かった。その結果、現在までに36人の死亡が確認されている。山火事をあなどるなかれ…といったところか。これは“ハワイの出来事”と簡単には片付けられない。なぜなら、日本にも大いに関係があるからだ。それは“山火事”がではなくて“自然と住宅との距離間”においてだ。ハワイにおいて海岸線や山裾ギリギリまで住宅やビルが建っていたのは、それだけ本来は穏やかな気象条件の下で暮らしてきたことの表れなのだ。わが日本だって、気象条件の穏やかなところは、同じように海岸線とか、山裾近くとか、市街地や住宅地域が広がりつつある。その方が眺望的にも優れているし、土地代としても若干抑えられる。そういうことで、じわじわと自然景観ギリギリのところまで住宅地が広がっていく。ただ背後が削り取られた山の斜面だったりする場合、一瞬だれもが「この斜面が土砂崩れを起こしたら怖いな」と思う。ただ、それが一瞬なのは、通常の気象状態ではそういうことが起こりそうもないからだ。人間というのは誰でも自然界を無視しているのではなく、自然界と共存しながら生きていく本能を持っている。だから、何となく“その周辺の気象状態”などを考えたうえで建物を建てる。だから、本来から言えば「土砂崩れで住宅が飲み込まれる」というのは、ありえないことなのだ。にも拘らず、毎年のようにそういう災害が起こるのは「日本」が地震や津波や台風などの自然災害が起こりやすい国だからだ。そして近年、特に気象状況が“昔の日本”ではなくなってきたからだ。昔の日本であれば、起こり得ない気象災害が多発するようになった。スコールと呼んで良いような豪雨に、山や樹木や川が耐えきれなくなっている。「地球温暖化」というよりも「気候大変動」が各地域の“暮らし方”に対して、昔のような暮らし方に対して警告を発している。もはや「日本」の気象は昔とは違うのだ。だから住宅を建てる位置なども警戒しなければならない。マウイ島の火災も「おだやかな気象」だったころを想定しての史跡や住宅地域になっていたに違いない。だからハリケーンのような強風によって、あっという間に街中まで燃え広がってしまったのだ。
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