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過去の占いコラム

素顔のひとり言(エッセイ集)


「点」と「線」が織りなす運命


私達は誰でも、多数の人と関わりながら生きている。無人島にでも住まない限り、人と関わらず生きていくことは出来ない。そして、その中で様々な人と出会い、様々な影響を与え合いながら生きていく。人と人とが出逢うのは「点」だが、その結果として新たな人(点)とも関わることになると、そこに「線」が生まれる。こうして、様々な点や線の交錯する中で、私達の人生・運命は展開されていく。

例えば、私はこれまで多数の方達を占い、また多数の方達に占いを教えて来た。特に、私から占いを学ぶことになった方は何度も会っていく中で、おのずと私との出逢いが「人生上の点」として作用し、その後の人生・運命に変化がもたらされる結果となったケースが多い。私と出逢ったことで、潜在的な能力が引き出されて、またたく間にプロ占い師として活躍され出した方も多いが、そうではなくて別の形で人生・運命が動き出すケースも多い。例えば私から学び出したことで、霊能力が発動し出して霊感師となった方もいるし、すぐ私より高額で占い教室を始めた方もいるし、妖しい心霊治療を始めた方もいるし、伯父の会社を相続し会長に納まった方もいるし、事務員からスナックの経営者に変わった方もいるし、会社員から蕎麦屋さんに変わった方もいるし、スクール経営からたい焼き屋さんに変わった方もいるし、マッサージ師から電子書籍作家に変わった方もいるし、店をたたんで水産加工労務者に切り替えた方もいるし、介護士からランジェリー販売に変った人もいるし、女高生から風俗嬢へと変化した方もいるし、専業主婦から和服販売で一財産築いた人もいる。もし、これらの方々が、私と出逢うことなく、私の元へ一時期でも来ていなければ、多分、そういった方向へ“人生の切り替え”をしていたのかどうか―私には大いに疑問に思えるところがある。

ただ、一つ確実に言えるのは、私と出逢ったことで元々本人に備わっていた潜在意識下の扉が開き、隠れていた能力とか素質とかが、働き始めたように見受けられることである。もちろん、そのような変化が起こったことが、そのまま幸せに繋がっているのかというとその点は微妙で、もしかしたらそれら素質や能力が、引き出されなかった方が幸福でいられた人もいるかもしれない。もちろん、私と出逢うことがなくても、何人かは自然に大きく運命が切り替わっていったかもしれず、その辺は一様には論ぜられない。それにしても、占いを学びに来たはずの方達が、全く畑違いとも言うべき方向へ動き出していくのはどうしてなのだろう。一つには、私の所に来たからかどうか知らないが、間もなく新たな出逢いが生じて、それが運命を変えていくからではないだろうか。そういう意味では、一つの誘い水として私の「占い教室」があるのだと言えなくもない。もちろん、誤解して欲しくないので記しておくが、そのまま占い師となられた方も少なからずいる。人と人とが出逢うのは一つの「縁」だと確信している私は、私と縁を持った方々が、どのような分野に向かおうと素質や能力を大いに開花させ、活躍されることを心から願っているが、途中から音信不通となってしまい心配している方もいる。

近年は、別に直接の交流はないけれども、以前から何らかの形で顔や名前を知っていて、活躍されていた占い師の方の中に、予想外の変貌をされている方が何人か出て来て私を驚かす。その1人はJ・H・マイヤー先生だ。彼女は、私が昔関わった榊天崇先生や木星王先生の元で彼女が働いていたことがあり、彼女の占い連載を偶然にも私が引き継ぐことになったり、私の付き合った女性が彼女の店で働くことになったり…いろいろ奇妙な縁があったものだ。そのマイヤー先生だが、私がニフティ等で占いのコンテンツを開始して間もなく、東京へと進出し、同じようにコンテンツを開始して、札幌から消えてしまった。ところが、今年になって大震災が起こって間もなく、東京からも引っ越して、何と沖縄へと住居を移したらしい。その1人は天野雲海先生だ。彼は私の「新西洋占星学プロ版」というソフトを開発してくれた恩人で、元々は愛媛県の出身だが北海道の大学を出ていて、会社勤めの後、占いソフトの開発に力を注ぎ、その後コンテンツなどでも活躍するようになった。東京にも事務所を持っていたが、今年に入って、愛媛の自宅も、東京の事務所も売り払って北海道の鹿追町へと住居を移した。馬をこよなく愛していて、牧場主へと転身を図ったのだ。

人は予想外の所から人生・運命が転換していく。私自身も、このまま占い師としてだけの道を歩み続けるのか、それ以外の方向にも分散していくことがあるのか、正直、よく分からない。その方が不可思議で、魅力的でもあり、茫洋とした可能性を感じさせるではないか。決まり切った人生ほど、つまらないものはない。

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