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今日の迷言・余言・禁言

未来と運命に対するヒントがいっぱい


「防災グッズ」は、本当に役立つのだろうか⁉


今年は元旦に「能登半島地震」が起こったことで、にわかに“防災グッズ”と呼ばれるものに注目が集まっている。わたしは、あまりそういうものに関心がないので、実にさまざまなタイプの“防災グッズ”が存在していること自体に驚く。俗に「備えあれば憂いなし」ともいうが、確かに本当はさまざまなグッズを日頃から身近に置いておく方が良いに決まっている。そうは思うのだが、もう一人のわたしが、それらの購入に否定的なのだ。なぜなら一番の理由は「邪魔になる」からだ。いろいろと揃えるとけっこうがさばる。そんながさばるものを置いておく場所がない。物置や、玄関クロークや、クローゼットの隅や、押し入れの奥などに入れておくのが普通なのだろうが、よほど整理して置いておかないと、いざという時に取り出しにくい。大体、今回の地震だって、放送局のアナウンサーは何故か全員「とりあえず高いところに逃げてください」「なるべく重いものなど持たず逃げてください」と叫んでいた。実際、叫ばれなくても、人間の本能とでもいうか、大揺れの危機になったら「防災グッズはどこだったっけ⁉」などと言っていられない。だいいち、しまっておいたはずの場所が崩れ落ちてきたり、扉が開かなくなったり、重い物の奥にあったりして、なかなか取り出せないと思う。ほんとうの大地震なら、家そのものが崩壊するので、どんな防災グッズなど取り出す以前に“とりあえず身支度して”家を飛び出すだろう。消火器が良い例で、どんな家にも備わってはいるが、実際に火が出てしまったら、それを使おうとはほとんどの人は考えないと思う。まずは我が身優先で、部屋から、家から、飛び出すのが普通だ。大昔、わたしは何が原因だったか忘れたが、部屋の中が熱風で包まれたことがある。ストーブから灯油が溢れたせいだったか、とにかく石油ストーブが真っ赤になって文字通り危機一髪という状態となった。とにかくストーブが消えない。何かが異変を起こして「最強」の状態で燃え続けた。真冬だったが部屋の窓全部を開け放し、とにかく熱風を逃したかった。もしかしたら、壁に燃え移るかもしれないので、壁に水をかけ続けた。そうして約一時間、おそらく漏れていた石油が一応は燃え尽き、ストーブは正常に戻った。全身の力が抜け、へなへなとそこに倒れ込んだ。あの時、あとから考えると消火器を使えば良かったのかもしれないのだ。だが、まったくといって良いほど、それは思い浮かばなかった。もう119番に電話しようか、迷いながら必死に祈り続けていた。祈りが届いたのかどうかわからないが、あとから壁に掛けてあった“マリア像”的な飾り物だけが壁からもげ落ち粉々になっていた。
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