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今日の迷言・余言・禁言

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「高学歴」ほど「就職が難しい」中韓の失業率


最近、中国と韓国とで同じように若者たちの“失業率の高止まり”が問題となっている。韓国では大学新卒者の就職率が60%~65%程度と低いし、中国では16歳~24歳までの若者の失業率が今年4月に20.4%、5月に20.8%で、これまでの最高値を2か月連続で記録した。しかも、この数字には特徴があって、大学院、大学、専門学校と学歴が高いほど、その比率が高くなっているというのだ。つまりは、現在の中国では高学歴の人ほど新卒での就職が難しい、ということになる。韓国において就職率が低いのは、企業側が新卒者をそのまま採用したがらないからで、どの分野でも“それなりの研修期間”を経てから採用するのが普通であるらしい。その代わり、それらの企業は高収入が約束されているということで、どうしても人材枠の少ない一部企業への就職を希望する若者が多くなるというわけだ。そのせいか、最近では中国でも韓国でも最初から新卒での就職をあきらめてしまっている者たちも多い。中国の場合、その経済成長が鈍化してきたことで昔ほどの“採用枠”が無くなって来ていること、産業構造の変化で製造業よりサービス業の求人率が高くなっていることなども関係しているらしい。つまり高学歴であればあるほど新卒での失業率が高くなってきている。そうなると、よほど優秀でもなければ、新卒でそのままストレートには就職できない。高学歴者には田舎から都会に出て来ている若者も多いので、就職できないからと言っておいそれと田舎には戻れない。それでなくても中国では「結婚を希望しながら結婚できない若者」が増えて来ている。就職したくても就職出来ない。結婚したくても結婚出来ない。そういう若者が多くなってきているのだ。或る意味では、若い年齢で就職し、若い年齢で結婚することが“幸福者の証し”と変わりつつある。そういう中国や韓国に比べると、まだ日本の若者たちは“恵まれている”と言えるのかもしれない。日本は韓国ほど一流企業とその他の企業との間に“差がない”し、エリートのみが優遇される社会構造でもない。また結婚事情も、中国の男性ほど経済力がなくても良い。男女間の比率も、それほど違わない。中国では”一人っ子政策”が男女の比率を狂わせ、こと結婚に関しては“女性優位社会”となっている。日本では経済的に“足踏み”が続いていて、それがいちばんの問題点だが、少なくとも中国や韓国のように、社会への出発点においてはまだまだ希望が失われていない。
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