「single-blog.php」* 有料カテゴリ:「今日の迷信・余言・禁言」は月額1,200円で読むことが出来ます。// ざっくりとは終了 // Header画像を変更する事

今日の迷言・余言・禁言

未来と運命に対するヒントがいっぱい


アメリカで「自動車離れ」が急ピッチで進む⁉


いつの間にか日本では、若者たちの「自動車離れ」が進んでいた。一番の理由は“経済的なもの”だが、そればかりでなく現代の若者にとって自動車は、スマホのような“必需品”ではなくなったことにある。日本のことは何となく周りを見ていれば誰でも気付くことだが、それが“我が日本”だけではなく、アメリカにおいても同様になりつつあるのをご存じだろうか。狭い国土の日本と違って、アメリカや中国では“車は必需品”だろうと私は思っていた。ところが、少なくともアメリカにおいては、そうではなくなりつつある。昔、アメリカ人にとって自家用車は「自由と自立の象徴」だった。車は“利用するもの”ではなく、“所有するもの”だった。それが一種のステータスでもあった。そのピークは1980年代前半で、実にアメリカ人の20歳~24歳の若者の92%が車の免許を取得していた。ところが、その頃をピークとして“免許の取得率”が下がり始めている。4年ほど前の統計では80%以下まで下がってきている。ガソリン価格の上昇や“脱酸素の意識”で環境への影響に敏感なアメリカの若者は、ますます“車を所有すること”に消極的になっている。あの広い国土で大丈夫なのかと心配になるが、新たな産業である“自動宅配”や“送迎サービス”や“通販”の普及が、暮らしを変えつつある。実はあまり重要と思われていないが、結婚相手の「求め方が変わった」ことも、その理由として大きいのだ。つまり現代は足を使わず、オンラインを使って“出逢い”を求めるとか、“デートアプリ”を使って無駄のない恋愛をするとかの工夫がされている。昔、アメリカの男性たちは車の中で「プロポーズする」というのも、一つの流行だったようだが、いまはそれも無くなった。つまり、実質的な必要性が薄れてきているのだ。それに、アメリカは日本以上に奨学金を使って大学に進学する若者が多い。経済的な理由以前に“自立している証”として、親の援助を受けまいとするのだ。したがって、そういう制度は発達しているが、それは同時に学生時代に“借金を背負う”ことでもある。そんな状態で就職してすぐに“車を買う”というのは実質的にも難しい。車には余計な維持費もかかり、実質的な価値が乏しくなったら、購入しなくなるのは必然でもある。世界をリードするアメリカの若者たちが急速に“車離れ”をしていったとき、中国やインドがそれに続けば、もはや日本の“お家芸”である自動車産業自体も危うくなっていく……。
「ex-module-past-post-list-01.php」出力:single-post用の過去記事ループ処理

過去の記事一覧今日の迷言・余言・禁言