私が《再び「世界同時株安」日本(中略)ピンチ》と書いたのは9月21日のことである。その後、予告通りに「世界同時株安」はやって来て、なんと半月ほどの間に「日経平均」は3000円以上も急落した。9月に入って半月足らずで3万円まで一気に駆け上がった日経平均だったが、あっという間に元の位置まで戻った。正確にいえば、元居た位置以下まで引き摺り下ろされた。なんだってそうだが、一気に“引き摺り下ろされる”のは気持ちの良いものではない。たいていの場合、恥ずかしい。“世界の株価”急落の元凶は“中国の不動産融資危機”に由来しているのだが、そればかりではなくアメリカの方にも問題はあって、世界経済を握っている“米・中”の経済見通しが、共に“怪しくなり始めている”ことが背景にある。「日本」は、何でも“とばっちりを受ける”ように出来ているので、しかも、問題発祥の国より“大きな影響を受ける”よう出来ているので、今回の場合でも「アメリカ株」に引き摺られているのだが、アメリカ株よりも“下げ幅”は大きい。さて、昨日のニューヨークは“揉み合い”の末に「ダウ」「ナスダック」とも少しく上がった。私には“何となく”ここから、日本株が地味にじわじわ反騰し始めるのではないか、という気がしている。丁度、約半月で3000円“急騰”し、そのあと3000円以上“急落”したのだから、そろそろ持ち直してくれないと困るという、“願い”のようなものも含まれている。このようなことを書くと「そんなもの金融市場に通用するか」と思う人が居るかもしれないが、そうとも言えないのだ。元々“株価”というのは「景気」に作用されるように出来ている。景気の“気”は、気持ちの“気”であって、実体がないのもなのだ。何となくの投資家たちの“想い”のようなものが根底にある。しかも、それが“実体経済”にも大きな影響を与える。それも、半年後から一年半先くらいまでの“未来の実体経済”を先取りしているのだ。この「奇妙な事実」は、もしかしたら“われわれ個人の運勢”も、何となくの“気持ち”というものが、案外、半年先以上の“運勢に先行”している可能性があるのだ。
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