現代中国は、古代中国とは完全に分断されている。むしろ日本人の方が“古代中国”をよく理解している人たちが多い。その証拠のような事件が起こった。今から3000年以上前に作られた神器の一種「鼎(かなえ)」が国内運搬中に粉砕されてしまったというのだ。古美術品としての価値は1億2000万円とも言われる。それが運搬途中で粉々に粉砕してしまったのだ。所有者は“価値のある大切な品物”として扱ってくれるよう業者に頼んだというが、途中で乱暴な扱いをされたことは間違いがなく、本来、青銅品なので、そんなに脆くはないはずだが、目的地について封印を解いてみると粉々に壊れていたらしい。結局、保険には入っていたが保証金は50万円まで、それ以上は返ってこない。おそらく、日本で同じことを行ったとしたなら、古美術的な価値はわからなくても、丁重に扱ってくれるに違いない。中国におけるネット上の書き込みには「古美術品と書いておかなくて良かった。書いていたなら、丸ごと無くなっていたよ」という“笑えないジョーク”のような書き込みさえある。今の中国とは、哀しいかなそういう国なのだ。或る意味で、今のアメリカと中国には共通する部分がいくつかある。頭脳優秀で国際感覚に優れている高所得の人達と、がさつで権利だけを声高に主張する低所得の人達と、やや強引すぎるが二種類の人種が共存しているのだ。広い国土で貧富の差と、教養の差が、明らかに広がりつつある。元々太陽神への生贄を捧げるための器として誕生した「鼎」だが、丸いものの方が“原初の意義”に沿っている。「鼎」は“三本足”で成り立つ器を意味するからだ。古代中国における“円周率は3”で、だから丸い器で三本足なのだ。そして、その表面は動物の血で“赤”く塗った。それは“太陽を意味する色”とするためである。ところが、それがいつの間にか“王朝のシンボル”となって、王朝だけが所有することを許される器に変わった。つまり“王位継承の印”として扱われるように変わっていく。本来「鼎」には、そういう歴史的な“謎”が含まれている。もちろん、そんなことなど“気にしない”運搬業者は、放り投げてトラックに積んだに違いない。
オレンジの価格が高騰し、その結果「オレンジジュース」が相次いで販売休止に陥っているらしい。販売休止にしていないメーカーは、これまで410円で販売していた「オレンジジュース」を4月か 続きを読む
人はなぜ歴史を学ぶのかというと「いまを生きるための知恵」を過去の出来事から学び取るためだ。そういう意味で、ここ数年というのは、もっとも歴史から学ぶべき部分が多い時代に差し掛かってい 続きを読む
実は、この本を書いたのはそうとう前だ。なぜ、こういう本を書いたのだったかは、その時にはちゃんと理由があったのだが、いまとなっては想い出せない。とにかく、書いたのは6~7年も前であり 続きを読む
ときどき大胆な人事に驚くことがあるが、今回の人事は誰もが眼を剥く。何しろ22歳のアルバイト従業員が社長に抜擢されたのだ。最初は本人自身が“冗談”だと思ったそうだ。ココイチFC「スカ 続きを読む
多くの日本人にとって「水原一平」は既に“過去の人”であり「スポーツ賭博」は“通り過ぎた問題”となった。ところが、肝心のアメリカではそうではない。水原一平など関係なく「スポーツ賭博」 続きを読む
何事も努力をしている者に対しては称えるべきだろう。そうみんな頑張ったのだ。だから穴を開けることが出来た。正確には「穴」というより「トンネル」と言った方が良い。長年の努力が、やっと実 続きを読む
福島の税務署に勤務する20代の財務事務官の男が、育児休業中の期間を利用して自動車62台、携帯電話4台を転売し、2億円の“売り上げ”を上げていたとして公務員法違反で停職となったが即日 続きを読む
オーストリアを代表する画家の一人グスタフ・クリムトの「リーザ―嬢の肖像」がオークションにかけられ、約50億円で落札された。この作品は100年間の間“行方不明”となっていた作品で、死 続きを読む
民間団体による調査の結果、全国の約4割に当たる744の自治体が2050年までに消滅する可能性がある、ということを伝え驚きを集めている。この調査では20歳から39歳までの若年女性人口 続きを読む
昔からアーティストやアスリートの中には“わがままな奴”というのが居る。特に世界的な人気を誇るアーティストには通常だったら許されないようなことを平気でする“厄介な奴”も少なくない。そ 続きを読む