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過去の占いコラム

素顔のひとり言(エッセイ集)


恐れていたことの始まり


東北・関東に大地震が来た。私のいる札幌でもかなり揺れたが、幸い特別な被害は受けなかった。ニュースを見る前に、部屋の揺れが不気味に長く続いたことで、私は相当に広範囲な地震だなと思った。案の定、東北・関東の大部分では大地震となり、その後の津波でも大被害が続いた。各地で火災が起き、今も燃えている。けた外れの大惨事だ。

実は今年1月、九州で火山噴火が起きた時から、私には気になっていることがあった。それは何となく“あの年に似ている”と感じて仕方がなかったのだ。あの年―というのは1995年で所謂“阪神・神戸大地震”の起こった年だ。何が似ているのか? と問われても答えられない。あくまで私の中での何となく…だった。だから、私は前回の時にも自然災害について書いたのだ。ニュージーランドで大地震が起こり日本人多数が巻き込まれたが、私は何故か “これだけでは終わらない”と思った。だから、そのこと自体についてはあまり書かなかった。東北・北海道の“屋根の雪下ろし”で滑り落ち、亡くなる人々について書いた。対策が急務だと書いた。ご老人達の住まいに目を向けるべきだと書いた。地球という生命体に対して、どう向き合うべきなのか、自然界の神々を軽んじてはならないと述べた。大自然を神々として崇めた古代人はもしかしたら正しかったのかもしれないとも述べた。もちろん、それには或る種の揶揄もあり、自戒もあり、警告の意味合いもあった。けれどもこんなにも早く、分かりやすい形で、悲惨な形で、大自然がモノを言い出すとは思わなかった。“生き物としての地球”大自然の威力を、日本人達に対してまざまざと見せつけるとは思わなかった。いや、今こうして東北・関東の大地震が現実化した後でも“これだけでは終わらない”と思ってしまう自分がいる。どうしてかというと、1995年には“地下鉄サリン事件”や“オウム真理教絡みの種々な事件”が起こっているからだ。ああいう“奇怪な事件”“異様な集団事件”が起こって初めて“本当に似ている年”ということになる。

まさに、あの年は“悲惨で異様な年” であった。あのときにも当時の村山内閣は崩壊寸前であったが、矢継ぎ早に大事件が重なったことで継続せざるを得なかった。そして私はというと家の中に籠りきりで『占星学秘密教本』の原稿を書きあげた年だった。或るTV番組の収録を行い「明日放送されます」とスタッフは帰ったが、その翌日TVに出ていたのは「波木星龍」ではなく、オウム真理教の教祖「麻原彰晃」の逮捕劇だった。つまり1日中特別番組に切り替わっていて、私の収録したVTRは完全にお蔵入りとなった。だから余計あの年のことは忘れないのだ。ちなみに麻原彰晃とは奇妙な因縁があって、その10年以上前、雑誌『ムー』に私の“占いレポート”が掲載された前号で麻原彰晃の“空中浮遊レポート”が掲載されているのだ。人生とは分からないもので、その後、麻原彰晃は一躍“時の人”となり、人気を集め「オウム神仙の会」から「オウム真理教」へと名称を変え、彼のグループは拡大していった。一方の私は掲載されても全く反応はなく、無名の占い師(当時は波木星龍ではない)として、その後の数年間日蔭者として彷徨い続けていた。そしてようやく出版のチャンスを掴んだ時、彼は逮捕されたのだ。

あの年に似ていると感じるのは何故なのだろう。本当のところ何故なのか解からない。それに“地下鉄サリン事件”のような凄惨な事件、奇怪な事件は二度と起こって欲しくない。騒乱はエジプトやリビア等アラブ諸国だけで沢山だ。テレサ・テンが謎めいた死を遂げたのもあの年だが、最近の芸能界も入院する者が続いていて不穏な空気がある。とりあえず、4月始めに起こる“おひつじ座に6惑星が集結する日”を無事のり越えたいものだ。

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