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過去の占いコラム

素顔のひとり言(エッセイ集)


愛のタイムラグ


ドバイの原油先物価格が急落し続けている。8月に1バレル=147ドルくらいまで急騰していた価格は、わずか3ヶ月の間に100ドル下がって今は1バレル=50ドル以下となってしまっている。上げ方も異常だったが、下げ方もやや異常だ。車のガソリン価格もそれを反映して下がって来た。ところが、どういうわけか航空機のサーチャージ(割増料金)は一向に下がらない。それどころか10月→11月→12月とサーチャージは上がり続けている。例えばヨーロッパへの12月のツアーは正規の料金に60,000~70,000円をプラスしなければ行けないのだ。原油は100ドルも下がったと云うのに、何故このような現象が起こるのか。それは航空運賃の決め方にタイムラグ(時間のずれ)があるからだ。それを解消しない限り、今現在は下がっていることは分かっていても、簡単には下げられない決まりとなっているのだ。航空会社がダメなら…と云うことで、旅行会社は下がることを見越して「サーチャージ料金込みの価格」を発表するケースも多くなっている。これは多分12月のツアーに行く人たちのサーチャージ分を、例えば10月のサーチャージ代で前払いすることで安くあげているのだ。だから海外の遠い所に11月~12月に旅立とうと云う人は「サーチャージ込み」のツアーに参加される方が1~3万円くらい得をするはずだ。と云っても、別に私は旅行会社の回し者ではない。タイムラグと云うモノの不思議について述べたいだけだ。

タイムラグは、何も原油などの商品価格だけに存在するわけではない。たとえば月刊誌だ。今は昔と違って活字を組むのもコンピュータで、印刷や製本もスピーディーなので、実際に著述される時期と、読者が手に取って読む時期との間のタイムラグは少なくなったが、それでも1ヶ月半のずれは生じる。ずれなど気にならないような月刊誌なら問題ないが、社会的事件、時事問題、経済問題を扱う雑誌の場合、動きや変化が激しいだけに1ヶ月半のずれは致命的となる。かと云って、印刷に間に合うギリギリまで書き直すのでは著述者や編集部もたまったものではない。週刊誌の場合はずれても1週間から10日なので、その出来事が過去になっても新鮮さは失われていない。ところが1ヶ月以上となると「あの時は…」と云うような印象度が強い。

以前「たまごっち」が大ブームとなった時、多くの業者が新規参入をした。ところがブームは意外なほど早く去り、新規に製造機械を導入して作り始めた業者たちは「たまごっち」の返品の山を抱えて泣くに泣けない状態となってしまった。

このように商売でもタイミングが重要だが、男女間の間でもタイムラグは往々にして起こる。つまり相手の方が好きで追いかけて来ている内は邪険に扱いながら、その相手が去っていってしまった途端、自分も好きだったことに気付き、お願い戻って来てと懇願し始めるようなケースだ。俗に云う「復活愛」のほとんど9割はこういうケースだ。ただ、このような場合、そのタイムラグが大きい場合、復活は困難だと知ってほしい。例えば相手に対して一方的に別れを告げておきながら、2年以上経ってから「復縁」を求めようとする人がいる。この場合「お互いに好きであったのに…」何らかの事情から分かれている場合は復縁の可能性がある。けれども一方的に別れを告げながら復縁を求める場合は、それが1年以内なら復縁する可能性はあるが、2年以上経過している場合は余程のことがない限り元に戻すのは難しい。どうしてかと云うと、お互いの愛を感じるピークの時期が大きくずれている。だから別れを告げながら、相手の熱が冷めた頃になって元に戻りたいとせがむのだ。縁の深いカップルと云うのは、愛情が強まる時期が一致しているケースが多い。したがって長期間離れていたとしても、一方が再び愛を求める時に、もう一方も復活したいと望むのだ。そしてこのようなケースでは、お互いが愛し合いながら何らかの事情によって泣き泣き別れている場合が多い。仮に一方的な別れを宣言する形をとっていても、そう云う場合は嫌いになったからではないはず…と漠然とではあっても通じるので、そう云う場合なら心配はいらない。

多くの場合、運命は奇妙な偶然によって二人を再び巡り合わせるからだ。ただ、そのような場合でも、時期と云うか、タイミングと云うか、運命の女神が手を貸さない内はどんなに頑張ったとしても逢うことはできない。たとえば両方ともに相手の居場所を探しながら突き止められなくなっていたりする。あるいは居場所は知っていても、すぐそばに居ても、なにかの手違いとかミスとかがあって連絡も取れず、逢えないような状況を作り出していたりする。

愛のタイムラグは人知では計り知れないほど不可思議で奇妙なものなのだ。

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