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過去の占いコラム

素顔のひとり言(エッセイ集)


暦の持つ威力


毎年、冬が近づくと来年のカレンダーや高島暦のような季節物が書店に登場する。一時期「カレンダー」も「暦」も著しく減った時代もあったが、近年では逆に増えつつある。

時代が進み、何でも形態電話の時代になっているが、不思議とカレンダーのようなものはケイタイで済ますより、写真入でデザイン的に優れたものを見て確認したい気がする。そのせいなのだろう。昔、各企業はこぞって年末になると「自社製カレンダー」を作成して取引先や顧客に配った。ところが今はそういう企業はめったにない。取引先も顧客も喜ばないからだ。

人から強制されるデザインでなく、自分好みのデザインやセンスのカレンダーを人々は求める。その結果として書店や文具店には実にさまざまなカレンダーが登場している。日本の家庭の場合、賃貸マンションなどでは特に絵画を飾ることが難しいため、絵画の代わりとなるようなデザインやセンスに満ちたカレンダーを飾りたがるのかもしれない。それにしても、賃貸ならまだしも分譲であっても、壁を傷付けるという理由で絵画を掛けることをしない日本人は何と心の貧しい民族なのだろう。フランスやイタリアやスペインなどの映画を見ると、どんなに貧しい家庭でも、どんなに古ぼけた壁であっても、必ずと言って良いほど絵画が掛けられている。機能的である前に「美しい」ということを第一に生活の中に取り入れようとする意識、こういうものは子供達に対して言葉で教えるのではなく、居住環境の中で自然に身につけさせていくものなのだ。

そういう点ではデザイン的にも優れセンスの良いカレンダーは、日本文化の重要な担い手と言える。いっそのことマンション建設の時点で、カレンダーの設置場所を最初から組み込んではどうだろう。いやカレンダーでなく、絵画の設置場所として壁を最初から少し凹ませ、透明なアクリル扉を付けて、そこに絵画を出し入れ出来るようにして置けば良いのだ。そうすれば壁を傷つけることなく、額縁付き絵画を自由に出し入れ出来て、一度設置すると容易に変えられない不便さも解消される。私など買ったまま物入れに入ったままとなっている絵画が二つほどあるが、入れ替えしやすければいろいろな絵画を飾って楽しむことも可能なのだ。絵画教育など美術館へ足を運んでするようなものではない。自分の家の中で、街の中で、自然に目に入る形で行うべきものなのだ。何故それが大切かと言うと、人の心を育てるからだ。最近の日本人は心が育っていないから、家庭・学校内での暴力や殺人などが起こる。心を育てれば、そういうものは教えなくても起こさない。

カレンダーが各種増える一方で、「高島暦」に代表される占い暦も根強く地味ながら種類が増え続けている。こちらの方はデザインもセンスも相変わらずで、お世辞にも芸術的センスを備えているとはいえないが減るどころか増え続けているから不思議だ。しかもたいていの暦は似たり寄ったりで、毎年のように同じようなことを記している。最近では高島暦だけでなく、風水暦、九星暦、六星占術暦、女性雑誌の占い特集号と実にさまざまだ。もっとも、このような傾向は日本に限ったことではなく、しかも大昔から存在していた。

「ノストラダムスの大予言」で有名なノストラダムスは、今から五百年以上前に「占星暦」を発行し、それで大いに儲けていた。近代の占星家ウイリアム・リリーもそうだったし、セファリエルもそうだった。どうしてだろう。ひとつには本能的に誰でも、毎年の運勢のようなものを何となく感じていて、新しい年に対して何かしら期待や不安を抱いているからだ。高島暦のような運勢暦は、来年の方針を立てるのに格好の材料なのかもしれない。実際、私にとっても住居・仕事場、占いサイト、ブログ、ホームページ等すべて新しく一新し再スタートとなった今年も終わりに近づいてきている。そうだ、まだ今年は暦を買っていないのだ。買いに行かなくっちゃあ……?

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