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今日の迷言・余言・禁言

未来と運命に対するヒントがいっぱい


盛り上がる「パリ五輪」の陰で“嘆きの古書店”⁉


「東京五輪」はさまざまな点で問題ばかりがクローズアップされた。「大阪万博」もそうだが、いったん問題点が指摘されてしまうと、日本のマスコミは総じて総攻撃をする。右に倣えで、すべてのマスコミが一体化するので国民も“一方向”へと傾きやすい。その結果、良い部分があったとしても、それらは封印されてしまうのだ。その点「パリ五輪」に関する報道など見ていると、多少の問題点が出て来ても、それをすべてのマスコミが“後追い”するのではなく、それぞれの視点から報道していく。だから日本のように総攻撃にはならない。もう少し、日本のマスコミの“在り方”そのものを改めないと、こういう風潮は続いていくような気がする。「パリ五輪」で問題になっていることのひとつに「ブキニスト」の問題がある。セーヌ川沿いに古くから続いている正式な店舗を持たない“路上の古書店軍”のことだ。パリ市民たちは、この書棚的に並んだ“路上古書店”を、ひとつの風物として取り入れてきた。日本の“お祭りの露店”や台湾の“夜市”やタイの“路上商店街”と同じような感覚だろう。ところがセーヌ川沿いは「パリ五輪」で開会式とか一部競技とかで使用する。そこで五輪期間中は古書店の“一時的立ち退き”を求められている。ただ、それに対しての補償問題など、きちんとした解決がなされないまま開催だけが迫って来ている。もし日本なら伝統的な古書店街を立ち退かせることで“社会的な騒動”に発展しそうな事案なのだ。けれども、パリのマスコミは大きくは騒ぎ立てない。それが「パリ五輪」にマイナスとなることを察しているからだ。おそらく開催時には、何の問題も起こらなかったかのように、この問題を通り過ぎることだろう。そして“盛り上げること”に徹するに違いない。こういう“歴史的な意義”のようなものに対してプライドの高いフランス人は最優先で応じようとする。或る意味で「臭い物には蓋をする」精神とでもいうか、それが「世界の観光地パリ」を現在まで保っている。日本も、そろそろ実質的な問題ばかりを追求するのではなく、長い眼で視た時、どう対応するのが今後の日本にとって有利となっていくのか、そういうものを価値基準とするマスコミが出現して来ても良いような気がするのだが……。
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