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今日の迷言・余言・禁言

未来と運命に対するヒントがいっぱい


空海が造った「獅子8頭の大日如来」が蘇る⁉


未知の人々から資金を募るクラウドファンディングが静かな拡がりを見せている。香川県高松市の「讃岐国分寺」が行っているのは「弘法大師・空海の定義する大日如来像の再現プロジェクト」に対しての資金調達だ。来年は空海が誕生して1250年目の節目に当たる。それを記念して、四国の“霊場80番札所”でもある讃岐国分寺では「令和の大日如来」を完成させようとしているのだ。十年ほど前から準備を始めていて、現代木彫作家として著名な大森暁生氏に依頼し、実質的には国分寺の大塚純司住職と大森暁生氏の二人が“空海の大日如来”を再現すべく話し合いを重ねながら彫像に取り組んでいる。既に消失しているが、空海が京都の東寺に造った大日如来像には、その座像下に8頭の獅子が置かれて八方位を守護する明王を表し、その光背部分には37体の小さな菩薩像が彩られていた……と伝承されている。つまり一般的に知られる「大日如来像」とはかなり違って、華やかで重厚感のある“絢爛豪華な如来”の姿なのだ。1200年前の空海が“質素な座禅姿の仏様”ではなく、現代にも通じる豪華絢爛な仏様の姿を「大日如来」と定義していた点が興味深い。元々空海は密教の僧であるので、一般的な仏教とは“考え方”が異なる。一般的な仏教では死後世界に“極楽浄土”を求めても、現世においては「物欲を棄てよ」と教えるのだが、密教の教えはそうではない。「極楽浄土を現世に造る」というのが根本的な“密教の考え方”なのだ。謂ってみれば、一般的仏教(顕教)が現世は「修行の場」として放棄してしまうのに対し、密教では密教僧そのものが苦行の末“超能力者”に変身をして、現世における直接的な救済者になろうとする。その代表的な人物が弘法大師・空海だった。その空海に倣って“現世利益”をもたらすべく「令和の大日如来像」を国分寺住職と現代の木彫第一人者が“一体化”して作り上げようとしている。既に九割方出来上がっている“生きているがごとき仏像”は、もしかしたら空海自身も手を貸しながら“魂”が入れられ、来年出来上がるはずの新たな御堂の中に鎮座するとき、日本列島に何をもたらしてくれるのだろうか。
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