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過去の占いコラム

素顔のひとり言(エッセイ集)


記憶がよみがえる声と文字


職業上でも、私生活でも、懐かしい声と云うのがある。忘れられない文字と云うのがある。

世の中にこんなにも多くの人たちがいて、次々と新たな人たちと知り合っても、決して記憶から去らない声がある。見た瞬間に懐かしさを感じる文字がある。しかも、名前など名乗らなくても、一瞬で分かる。文面を見ただけで、瞬間的に名が浮かぶ。

決して超能力者でも、記憶力の良い方でもないのに、なぜ、懐かしい声や文字だけは、すぐ判るのだろう。しかも、何年も、時として何十年も経っているのに、元気なのか、幸せなのか、困っているのか、悩んでいるのか、一瞬で解かってしまうのだろう。特に、声と云うのは、たとえ隠していても、相手の今現在の状況が、まるでビックリ箱から飛び出てくるように、話す前から解かってしまう。

もしかしたら、私は占い師なんじゃないか。と思うほど(まあ、実際占い師と云う職業だけど…)手に取るように解かるのだ。

もちろん、それは私が占い師だからなどではけっしてない。誰もが、不思議に解かること、感じること、よほど鈍感な人でなければ、解かって当然なことのように思う。しかも、多くの場合、その電話、ハガキ・封筒が来る前に、何んとなくその人のことを思ったりする。なぜだか解からないが、その人を思い出したり、ふと気になったりする。

懐かしい電話は、一瞬で空白だった何ヶ月とか、何年とか、何十年とかを縮めてくれる。占いのお客さんの場合は、とりあえずホッとするものを感じるケースが多い。悩んで電話してくることも多いが、それでも大丈夫だよと云って、迎え入れたい仲間感覚があふれてくる。人相上では眉毛の毛が長いのは、人情家の相とされているが、このところ年のせいもあるのだろうが、ますます眉毛が長くなってきて、そのうち元首相の村山さんのようにならないか心配である。そう云えば私の父親も眉毛は長かった。特に異様なほど長い毛が2、3本生えていて長寿の相でもあったのだが、おせっかいな床屋が短く整え出して、偶然かもしれないがそれから間もなく、親父は死んだ。

とにかく、懐かしい声は良い。懐かしい文字も良い。懐かしい文字は、最近メールが流行ったせいでだんだんお目に掛かれなくなっている。それに、個性のある文字を書ける人が少なくなった。文章も含めて、その人を一瞬で蘇らせてくれるのは、手指で書かれた文字なのだ。最近、作詞家の阿久悠さんが亡くなり、作家の小田実さんが亡くなった。二人とも、その文字も文章も個性に満ちていた。社会や時代と真正面から向かい合っている息遣いが感じられた。一目見てわかる文字の時代は、もう来ない。

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